【100均DIY】ファブリックパネルを手作りするよ。北欧風のマリメッコ生地は売ってなかった・・・【作り方】

DIY・リメイク

ファブリックパネル(アートパネル)を手作りします。材料はすべて、100円均一のセリアで揃えます。買うと高いファブリックパネルを、安く作ってしまおうという作戦です。

デザインはオシャレを目指します。主張を控えめにして、飾りやすさなんかも備えられたらバッチリです。ちょっとした部屋のアクセントになるぐらいが理想的。

ファブリックパネルを作るのは初めてです。上手く出来るかわかりませんが、制作中に掴んだコツやテクニックは、紹介していこうと思います。作り方が気になっている方は、参考にしてもらえたら嬉しいです。

関連記事>>>【歴1年】DIY初心者が作った家具雑貨をまとめて紹介するよ。

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ファブリックパネルの材料を買いに行く

セリアにやってきました。「セリアDIYのアイデアと使用グッズ!簡単リメイクのやり方などをご紹介」なんて記事を書くぐらい、よく来ている場所です。

ハンカチのコーナーです。ざっと見た感じで、20種類近くのデザインがあります。

派手な色遣いでユニークな柄が多いです。奇抜に攻めるならよさそうですが、自宅のインテリアに使うには勇気とセンスが要りそうです。

事前に調べた情報では、「北欧インテリア御用達のマリメッコ柄もある」との事だったのですが、置いてないようです(欲しかった・・・)。

陳列棚を見た限りでは、売り切れと言う事はなさそうです。元から取り扱いがないのかもしれません。

他に使えそうなモノがないか、もう少し探してみます。

ランチクロスのコーナーです。こちらも、20種類近くのデザインがあります。

ハンカチよりは控えめな柄が多いです。主張し過ぎないので素材として使い易そう、という印象があります。

クッションカバーのコーナーです。種類は多くありませんが、個性的なデザインが揃っています。

ハンカチやテーブルクロスに比べて、生地に厚みがあります。完成した時の雰囲気も変わってきそうです。なかなか良さそうではあります。

木材のコーナーです。山積み、という言葉がよく似合う売り場だと思います。

パネルの土台は、コルクボードや発泡スチロールなどの手軽な素材でも作る事ができますが、一手間掛けて木材で自作しようと思います。しっかり作れば、重量感と高級感が出るはずです。

必要なものを買い物カゴに詰め込みました。

100円均一に来ると、「安いからコレも」という感じで、余計なものまで買ってしまう事が多いです。使う物ならいいのですが、そういった買い方をしたものは、工具箱でホコリを被ることが多いです。完全に無駄遣いになります。

今回は、珍しく我慢をして(?)、ファブリックパネルの材料だけを購入しました。

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ファブリックパネル作りに使う材料

ファブリックパネル2つ分の木材です。

  • 木製角材2p(45×2.5×1.5cm)×2
  • 合板(45×30×0.3cm)

材質は共に天然木(桐)です。

セリアの木材は、DIYで何度も使っています。100円で板が買えるって凄いです。手軽に入手できるのは嬉しい。日曜大工の強い味方だと思います。

セリアの木材は「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」で詳しく紹介しています。サイズや種類に加えて、使い勝手やリメイク方法なども紹介しています。気になった方は、ぜひ、覗いてみて下さい。

角材をビニールから取り出しました。反りや歪みはありません。状態はいいです。

合板です。売り場でチェックしてから購入したので、こちらも状態はいいです。木目の模様もキレイだと思います。

ファブリックパネルに使う生地は、テーブルクロスにしました。選んだ理由は、ドット柄(水玉模様)が気に入ったのと、厚みがほど良くて使い易そうだと思ったからです。

サイズは約50×50cmです。材質はポリエステル100%。ツルツルしたような触り心地です。

パッケージ裏には、使用上の注意があります。「壊れやすいものや重たいものは包まないでください」「洗濯機のご使用はおやめください」とか、そういった類の記載です。

広げてみます。シンプルで可愛い感じです。ドット柄は手書きっぽい印象があります。味のあるファブリックパネルが作れそうです。

折れシワがくっきり入っています。対策をしないとダメそうです。

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ファブリックパネルのDIY(作り方)

「切り分け→研磨→組み立て→塗装→生地の貼り付け」という手順です。

生地の貼り付けにタッカーを使用します。初めて使うので上手く出来るかはわかりませんが、調べた限りでは簡単そうです(ホッチキスと要領は同じみたいです)。

それ以外の作業は、特に難しい事もありません。スムーズに進められると思います。

切り分け

差し金とえんぴつを使って、切り分けるポイントに印を付けました。ソレっぽく言うと墨付け作業です。

ライフソー木工175Sを使って、切り分けていきます。

ピンクのパッケージが可愛い鋸です。ちょっとした木材の切断には、毎回コレを使っています。初心者にも扱い易くてオススメの一本です。カインズホームで千円でした。

「買ってよかったDIYグッズ」みたいな記事ってよくありますけど、自分がランキングを作るなら、この鋸は上位に入ります。いい買い物でした。

切り分けていきます。鋸で真っ直ぐに切る方法(コツ)を勉強したので、それに倣って進めていきます。

こんな感じです。あれ、ビミョーかな・・・。

続いて、ベニヤをカットします。板がグニャグニャ曲がって切りずらいです。それと、切る距離が長いのでタブン真っ直ぐには切れません。

写真では綺麗に見えますが・・・。実際は波線のように歪んでいます。

切り終えました。左上はUの字、右上は波線の形になっています。独特の形状になりましたが、きっと大丈夫でしょう。

しかし、ベニヤのカットはやる機会も少ないので、なかなか上手くなりません・・・。

研磨

切断面には、捲れていたりトゲが飛び出している部分があります。このままだと危ないので、サンドペーパーでツルツルになるまで磨いていきます。木板表面の毛羽立ちなんかも、一緒に修正していきます。

必要以上に削りすぎると、組み立てた時に、角と角がピタっと貼り合わなくなります。違和感が生まれないぐらいの丸さに調整したつもりです。

残りの木材も一気にやってしまいます。

完成です。急ぎ目で作業したので、10分ほどで終わらせることができました。

桐って研磨すると独特のニオイがしますよね。別に苦手なわけじゃないのですが、ムズムズする感覚があります。

組み立て

コーナークランプで固定します。今までは、「直角」を作ることに苦労していたのですが、コレを導入してからはかなり楽になりました。便利過ぎて手離せません。

途中でズレて狂いが生じないよう、ハンドルをきつめに締めています。やりすぎると木材がミシっと潰れてしまうので、気を付ける必要がありますが・・・(経験済み)。

ちなみに、藤原産業のスタンダードブランド「SK11」の商品です。深い緑色と黄色が印象的だと思います。レトロなイメージを受けます。

ZENKEの電動ドライバーを使います。安いから、という理由で購入した工具ですが、日々のDIYで大活躍しています。これから木工を始めよう、という方には、オススメのアイテムです。

ZENKEについての使用感は「【レビュー】初めての電動ドライバーは「ZENKE」にしたよ!安くて初心者におすすめの工具だと思う」で紹介しています。

ドリルビットを装着します。付属されている中で、二番目に細いタイプです。

準備が出来たら、下穴を空けていきます。桐は柔らかいので、すんなりドリルが入っていきます。曲がらないように垂直を意識します。

プラスビットに付け替えて、木ねじを差し込みます。

奥まで締め過ぎて、ヒビが入ってしまいました。2mm程なので問題ないと思いますが、念のため、続きの作業は注意しながら進めます。

L字型のパーツが2つ出来上がりました。

合体させて四角形にします。またまた、コーナークランプが活躍します。

枠組みの完成です。木ねじのみでの固定ですが、力を掛けても歪んだりする事はありません。丈夫に組み上がっています。

もう一つもやってしまいます。

完成です。左は長方形、右は正方形で作ってみました。正方形の枠には、ベニヤ板を取り付けます。

木工用ボンドでベニヤ板を固定します。多用途タイプで、木、革、布、塩ビ、金属など、マルチな活用が可能です。自分は木材の接着にしか使っていませんが・・・。

ベタっと塗りました。強度が必要な部分ではないので、板が張り付けばいいや、という感覚です。結構適当だったりします。

工具セットを重石代わりにして乾燥を待ちます。速乾タイプなので、2時間も放っておけば次の作業に移れると思います。

乾燥後です。角はピタっと合っています。変な隙間が空いていたりする事もありません。上手くいってると思います。

塗装

ファブリックパネルの土台に色を付けます。布越しに木材の模様が透けないよう一工夫です。

セリアの水性塗料のナチュラルベージュを使います。色見本の一番左のカラーです。真っ白を使うより、ベージュやグレーの方が下地が透けづらい、と聞いた事があったので、このカラーを選びました。

セリアの水性塗料についての記事を作っています。「セリアの「水性塗料(ペンキ)」全5色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」です。全色の印象や使い勝手を紹介しています。混ぜ合わせてオリジナルカラーを作る実験のような事もしています。良かったら、覗いてみて下さいね。

使いやすいように紙コップに移しました。トロっトロです。使う前に、水で薄めて硬さを調節します。

使い捨てのビニール手袋を装着します。

「手にぴったりフィットして素肌感覚」というキャッチコピーで100枚入り600円。カインズホームのPB(プライベートブランド)商品です。

これを導入してから、塗装の工程がだいぶ楽になりました。手放せない存在です。

工具箱の奥底に「スポンジブラシ2インチ」という塗装用のスポンジがありました。いつ、何のために買った物か、まったく覚えていません。

パッケージを見ると、工作・小物やタッチアップに最適、との事らしいです。せっかくの機会(?)なので使ってみることにします。

塗料は水で調整しました。ほど良い柔らかさになって塗り易いです。

スポンジブラシは、力を入れるとグニャっと曲がってしまいます。優しく撫でる感じで使うみたいです。慣れたら使い勝手は良さそうに感じます。

ベニヤの部分を塗ってみました。ムラになっていたり、刷毛跡が残っていたりする所はありません。下地が透けているような所もないので、重ね塗りはせず、このまま終わりにしてもよさそうです。

塗り終わりました。自然な発色で、優しいイメージだと思います。洋服などでもよく使われる色なので、しっくりくる感じがあります。クセは少なく落ち着いた印象です。布で覆ってしまうので、土台の色の印象は関係なかったりするのですが、なんとなく書いてみました。

さて、2時間ほど乾燥させたら、次の工程に移ります。

生地の貼り付け

50cm四方では大きすぎるので、長さを調整して使いやすいサイズに切り分けます。

使うアイテムは差し金と鉛筆です。薄くラインを描き込みます。

線に沿って裁断します。裁ちばさみがあるとソレっぽいのですが、持っていないので、一般的な文房具のはさみを使用します。

サーっと滑るように切れたら良かったのですが、上手くいかなくて、チョキチョキ切り進めました。

切断面はガタガタでみっともない感じですが、折り込めば正面からは見えません。このクオリティでも問題無しです。

白い布も終わらせました。

ファブリックパネルと言ったら、ピンと張った布が特徴的です。折れシワが付いていたらカッコ悪いので、きれいに伸ばそうと思います。

パナソニックのスチームアイロンです。スケルトンピンクのデザインが可愛いモデルです。「ワッペンで無印のリュックをアレンジするよ」でも使っています。

使い慣れていないので、シュワーっと蒸気が出るたびに、「わっ」とイチイチ驚きます。一人で作業しているので、反応してくれる人は誰もいません。妙に寂しかったりするので、パパっと終わらせてしまおうと思います。

※あて布をした方が良かったみたいです。

黒い布もシュワーっとやっていきます。

終わりました。折れシワと共に、細かなヨレも取ることができました。いい感じです。

タッカーを使って留めていきます。

初めて使う工具の時は、パッケージや説明書の画像を載せながら器具の紹介をしているのですが、今回は、写真を撮り忘れてしましました・・・。

一応、わかる範囲で簡単に。ダイソーの「工作用タッカー」という300円の商品です(針は付属しないので、別途購入が必要)。カラーバリエーションは青と黄色の2色がありました。黄色はチープに見えたので青色を購入です。

本体の形状を見れば、ピンと来ると思います。「強力なホッチキス」です。ポスター張り、クロスの張り替え、飾りつけなどに使用します。DIYでも活躍の機会が多い工具です。

さて、針をセットしたので使ってみます。

「バチーン」かなり大きな音がなります。キッチンでコップを割ったぐらいのボリューム(?)です。わかりにくいですかね・・・。とにかく、大きくて響く音です。夜は近所迷惑過ぎて使えないレベルです。

それと、レバーを引くのに結構な力が要ります。この辺りは、使い捨てライターのように、安全対策も兼ねているのかもしれません。

上を一つ留めたら、次は、下を一つ留めます。上、下、上、下の順番で芯を打っていくのが、王道の手順みたいです。

シワが入らないように、ピンと布を伸ばしながら作業していきます。

上下部分を留め終わりました。ひっくり返して確認してみたら、布はピンと張った状態になっていました。いい感じです。

布の素材によると思いますが、強めに引っ張りながら留めるのがコツみたいです。破れないようにだけ注意が必要です。

左右を留めていきます。要領はさっきと同じなので、作業途中の写真は省いてしましますね。

角の処理です。縦に切れ込みを入れてから、折り畳みます。

留め終わりました。ラッピングのように綺麗に包みたかったのですが、ちょっと雑な感じですね。まあ、壁に飾ってしまえば見えなくなるし、いいでしょう・・・。

はみ出していた余分な布は、ハサミでカットしました。もう一つのパネルもやってしまいます。

黒い布とは違って、土台にベニヤはありません。木枠のみです。

一気に終わらせてしまいました。ベニヤの有無で、作業に変わりはなく、一つ目のパネルと同じ手順で仕上げることができました。

最後の工程です。タッカーの針がむき出しだと、壁にキズが付いてしまうかもしれません。指で触れた時にケガをしてしまうかもしれません。マスキングテープで保護をして、安全性を高めようと思います。

終わりました。

ん、汚いですか?

壁に飾ったら隠れてしまうので、まあ・・・。一応、針は隠せています。指先で撫でても、ほとんど凸凹は感じません。問題はないハズデス。

そんなわけで、ファブリックパネルの完成です。

手作りファブリックパネルの完成

良い感じにできました。オシャレな北欧雑貨のお店に置いてあっても、違和感はないと思います。というのは言い過ぎですが、そこそこのクオリティで質感はいいです。

布を使ったDIYはあまりやった事がなかったので、楽しかったです。手間が掛かったので愛着が湧いています。

リビングに飾ろうかと思っていたけど、玄関やトイレなんかにも良さそうです。色々考えねば。

横から見るとこんな感じです。土台に厚みのある木材を使いました。立体感があって、視覚的にも楽しめるパネルになったと思います。

全て100均の材料ですが、なかなか上等に見えます。布をたるみなく、ピンと張れたことが全てだと思います。

角の部分は、少し失敗です。シワが入ってしまったのと、妙な厚みが出てしまいました。飾る方向を工夫すれば、それほど目立たないと思うので、気にしないでおきます。

白い布のパネルです。木枠はベージュで塗装しましたが、薄っすら透けてしまっています。薄い生地をつかったので、しかたがないのかもしれません。

白いファブリックパネルを手作りする場合は、厚みのある生地を用意した方がいいと思います。ユザワヤなどの専門店に行くといいかもしれません。

ベニヤ板を付けなかったので、支える面がありません。時間の経過で、へたってきそうな予感があります。要経過観察です。

さいごに

ファブリックパネル作りに掛かった費用を紹介します。

  • 木材(ベニヤ板と角材) 300円
  • 布 200円
  • 細々したもの(塗料など) 100円

合計600円でした。パネル2つ分の値段なので、かなり安く作れたと思います(買うと高いですもんね)。

初めてやったパネル作りですが、成功だったと思います。デザインも自分好みです。飾り方を勉強して、オシャレに使いこなそうと思います。

ちょっと面倒ですが、タッカーの針を外して布を付け替えたら、気分に合わせてデザインを変更することが出来ます。別の機会に、チャレンジしてみます(その時は角を綺麗に作りたい)。

ファブリックパネルに手を加えた時は、この記事でお知らせしようと思います。よかったら、また遊びに来てくださいね。それでは、最後までありがとうございました。