セリアの水性塗料(通称、セリアのペンキというらしいです)が「イケてる」との噂を聞きつけました。なんだか気になるので、全色揃えてみようと思います。
100円ショップの塗料は、「ニス」と「黒板塗料」しか使ったことがありません。セリアのペンキがどんな発色で、どんな使い勝手なのか楽しみです。
試し塗りをしながら、色見本(サンプル)を作ってみようと思います。それぞれのカラーを比較しながら、レビューなどもしてみるつもりです。
購入を考えている方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。
関連記事>>>ダイソーのペンキ「ミルクペイント(水性塗料)」を全7色買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】
セリアのペンキ水性塗料を買いに行く(売り場)
やってきました。いつもの通い慣れたセリアです。というと、常連客っぽい言い方ですが、そこまでは来ていない気がします・・・。
とりあえず、どこに何があるかはだいたい覚えているので、DIYコーナーの売り場まで迷わず一直線にきました。
日曜大工に使うアイテムに加えて「セリアの「ドアストッパー」を全部買ってみます【5種類】」や「セリアの「リメイクシート(カッティングシート)」を全種購入レポート【24種類】」が並んでいます。
お目当ての水性塗料がありました。事前に調べていた情報だと、7色ほど発売されている感じだったのですが、5色しかありません。
陳列棚を見る限り、売り切れているという事はなさそうです。この店舗では取り扱いがない、という事かもしれません。
少し古い情報(blog記事)を見ていたので、もしかしたら発売中止になっている可能性もあります。
店員さんに聞いて確認しようかとも思ったのですが、売り場のスタッフさんは忙しそうにしていたし、レジには長蛇の列ができていたし、辞めておきました。
お会計を済ませます。100円均一に立ち寄ると、「安いからコレも買っておこ」という感じで、使う予定のない物までカゴに入れてしまいます(こんな買い方をした物は、だいたい押し入れ部隊です)。
いつも無駄遣いばかりしてしまうので、今回は必要なものだけをピックアップしました。たまには我慢もしないと・・・。いや、たまにはじゃダメか・・・。
セリアの水性塗料(ペンキ)を全部買ってみた
お店に置いてあった「水性塗料」を5種類全て買ってきました。大人買いです。贅沢な揃え方ですが、これでも税込み540円。安いですよね。庶民の強い味方だと思います。
購入した水性塗料の紹介です。写真左から、
- ナチュラルベージュ(Natural Beige)
- スモーキーピンク(Smoky Pink)
- スモーキーブルー(Smoky Blue)
- スモーキーグリーン(Smoky Green)
- ブラック(Black)
の並びとなっています。
カラーバリエーションは、人気のある定番を押さえた感じです。白、黒、青、緑なんかは、場所を選ばず使い易そうな色だと思います。
水性塗料、「Enjoy Your Original」との事です。「創造を楽しもうよ!」みたいな感じですかね。
パッケージはシンプルなデザインです。塗料の容器って、無駄を省いてシンプルにまとめているか、メリットを羅列してゴチャゴチャしているか、の2種類が多い気がします。
ボトルは細長い形状で握り易いです。妙なフィット感があります。
小さな文字で「実際の色と若干変わる場合が・・・」との注意書きがあります。塗料の製品ラベルには、よくある文言ですね。クレーム対策(?)というやつでしょうか。
取扱い上の注意、保管上の注意、救急処置の記載があります。これでもかと言う程、隙間なく文字が詰め込まれています。大事な部分なのでしょうが、イマイチ読む気が起こりません・・・。
赤文字で強調されている箇所は
- 本品は飲み物ではありません。誤って飲まないように注意ください
- 人体にかからないようにご注意下さい
という注意喚起です。
用途、使用方法、用具の手入れ方法の紹介があります。基本的には、他の塗料と変わりはありません。特別な事をする必要はなさそうです。
基本情報の記載もこの場所にあります。
- 品名:水性塗料
- 種類:合成樹脂塗料(水系)
- 成分:合成樹脂(アクリル樹脂)、顔料、水
- 正味量:約80ml(塗り面積、約0.8平方メートル)
キャップには滑り止めのギザギザ(溝)が付いていて回しやすいです。
外すとこんな感じになっています。白色のビニール(?)で密封されています。厳重です。
端から捲ってビニールを剥がしました。接着が強かったので、かなりの力が必要でした。
開封と同時に、中身の塗料が飛び出してきました。服まで飛ぶ勢いだったので、開ける時は汚れないように注意が必要です。
液の質感やニュアンスも確認したいので、紙コップに移し替えます。
逆さまにしても中身が出てきません。一応、液体っぽいものが入っている感覚はあるのですが・・・。
容器をペコペコ押していたら、ドロっとした「塊」が落ちてきました。開封前に良く振ったつもりですが、足りなかったのかもしれません。他のボトルを開ける時は気を付けます。
そんなわけで、ナチュラルベージュです。トロっトロ。使うときは、水で薄めて硬さを調節した方が良さそうです。
水性なので嫌なニオイはほとんどありません(油性だと換気が手間ですよね)。自宅内でも安心して使うことが出来ます。
スモーキーピンクです。良く振ってから開封しました。塊感はありませんでしたが、粘性はかなり高いです。ナチュラルベージュ同様、逆さまにしても流れ出てきませんでした。
スモーキーブルーです。少し零してしまった・・・。
スモーキーグリーンです。
スモーキーシリーズ(と呼んでいいのでしょうか)は、パステルカラーっぽい雰囲気もあります。塗ったら色味が変わったりするのかな。楽しみです。
ブラックです。この塗料だけは、何故かサラっとしていました。
他の塗料は、時間が経ち過ぎて硬くなったのかもしれませんね(塗料の性質的に、そんな事もあるらしいです)。
パッと見た感じ、どれも色味(品質)は問題なさそうです。
全て移し替えました。並びの順番は、初めに紹介した時と同じです。写真左から、
- ナチュラルベージュ
- スモーキーピンク
- スモーキーブルー
- スモーキーグリーン
- ブラック
となっています。
どれも、パッケージに記載されたサンプルカラーより、ポップで鮮やかな印象があります。
色見本制作の下準備
色見本作りに使う木材は、セリアの木板です。天然木(桐)。寸法は45×15×0.9cm。MADE IN CHINAです。
材質によって風合いも変わってくるだろうし、何を使うか迷っていたのですが、無難にメーカーを合わせて検証する事にしました。
セリアの木材に付いては「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」に詳しく載せています。サイズや種類に加えて、使い勝手やリメイク方法なども紹介しています。気になった方は、ぜひ、覗いてみて下さい。
何かの材料にするときは、反りや捻じれがないかチェックをしてから購入するのですが、今回は、一番上にある板をノーチェックで取ってきました。
「色見本用だし、多少状態が悪くてもいいかな」という感覚です。家に持ち帰ってから確認したら、瓦のように沿っていました。ただ、特に問題無しです。
ラベルシールを剥がします。最近は、接着跡が残らないタイプも多くなりました。シール跡を除去するのって意外と面倒だったので嬉しいです。
紙やすり(240番)で表面を整えます。木目に沿って往復させて、ツルツルと手触りがよくなるまで磨いていきます。汚れている箇所もあるので、一緒に削り落とします。
マスキングテープで養生しました。差し金で長さを測って、キッチリ5等分しています。
セリアペンキの色見本として、何度も見返すことになると思います。残念クオリティだと、後々後悔しそうなので、それなりの出来栄えで完成させる「予定」です(フラグ感がでていますが、そういうワケでは無いデス!)。
食器洗用のスポンジを刷毛代わりにします。細かく切り分けて、ネットを取り外せば普通に使うことが出来ます。
YouTubeのDIY動画でやっているのを見つけて、マネしてみたテクニックなのですが、刷毛を使うより経済的で後片付けも楽(捨てるだけ)な場合が多いです。
スポンジに塗料を含ませてから塗っていきます(弾力があってちょっと取り過ぎましたが・・・)。
床が汚れないように、ゴミ袋とブルーシートを敷いています。これで準備万端です。それでは、カラーリングスタートです。
セリア水性塗料(ペンキ)の色見本作り
ナチュラルベージュです。自然な発色で、優しいイメージがあります。洋服などでもよく使われる色なので、しっくりくる感じがあります。クセは少なく落ち着いた印象です。
真っ白を使うと、周りの家具や雑貨と馴染まない事もあります。そんな時は、薄っすら茶色の入ったベージュが活躍する時もあると思います。
スポンジ(刷毛)に取った時は、「硬いしどうなんだろう」と思っていましたが、意外とノビがよくて塗り易かったです。ただ、若干色が薄くて下の板が透けてしまいます。重ね塗りが必須かもしれません。
スモーキーピンクです。かすれたような発色で、優しい雰囲気があります。女性っぽいイメージでしょうか。光の当たり方が変わると、ほぼ白に見えたりします。
上品に見せたり、エレガントに見せたり、メルヘンに見せたり、発想次第で楽しみ方の増えるカラーだと思います。
板の表面に膜が張る感じで着色はできていますが、ナチュラルベージュ同様色が薄いです。
スモーキーブルーです。爽やかな色味です。個人的に「真っ青な空」というと、こういった色というイメージがあります。好きな発色です。
ちょっとした小物をアレンジしたり、ちょっとした雑貨をリメイクしたり、使いやすそうな色だと感じました。北欧系のインテリアなどにもマッチしそうです。近いうちに使ってみようかな。
スモーキーグリーンです。発色自体は明るくて綺麗です。ただ、「人工的な色」という印象を受けました。どうしてそう感じたかはわかりません。
プランターケース(木箱)にでも塗って、古く傷んだような加工をすると、雰囲気がでるのかなと思います。たぶん、やらないですが・・・。
なんでしょう。苦手な色なのかな・・・。
ブラックです。蛍光灯の当たり方とカメラの角度で、くすんだ感じが出てしまっていますが、実際はつや消し(マット)の真っ黒なカラーです。深みがあって重厚感たっぷり。
他のカラーは「薄くて素地が透ける」という感じもありましたが、ブラックのカラーは透けることもなく、しっかり色が付きます。
流行りの男前インテリアや、インダストリアルインテリアなど、活躍できる機会も多そうです。工夫すれば、「ターナー色彩【アイアンペイント】を買ってみたよ。発色の比較とリメイクアイデアの紹介です。」のような鉄っぽさも出せるかもしれません。アイアン系の塗料って少し高いので、安く代替する事ができそうです。
乾燥時間は、夏季だと30分~1時間、冬季だと2~3時間、とラベルに記載がありました。ぼーっと待つには少し長いです。ドライヤーの温風を当てて、乾燥を早める時短テクニックで乗り切ります。
指で直接触れても、色が移ることはありません。乾いたようです。
重ね塗りした時の色味も確認したいので、板の下半分を2度塗りします。難しい作業ではないので、ササっと終わらせてしまいます。
終わりです。ドライヤーを当てて、乾燥を待ちます。
養生テープを剥がせば完成です。ペリペリっと剥がしていく感覚が、個人的に好きだったりします。
セリア水性塗料(ペンキ)の色見本が完成
セリア水性塗料(ペンキ)の色見本が完成しました。上手く作れたと思います。
(長さを測って5等分したつもりでしたが、一番右側の幅が他より1cmほど広いです。何故なのか。均等とは・・・。)
カラーは写真左から、
- ナチュラルベージュ
- スモーキーピンク
- スモーキーブルー
- スモーキーグリーン
- ブラック
となっています。
全体的に色が薄いです。1度塗りの状態では下地が透けてしまいます。カラーニスのように使うならアリかもしれませんが、セリアの水性塗料(ペンキ)は、基本的に重ね塗りをした方がいいと思います。
発色自体は、色鮮やかでキレイです。ふんわりとした優しいイメージもあります。部屋のインテリアによっては、効果的に使うことが出来そうです。
塗布に関してです。スポンジでパパっと塗っただけですが、凹凸や色ムラなどは出来ていません。初心者にも扱い易い塗料だと思います。
100円で買える商品なのに、ポテンシャルは高いなという印象があります。コスパ◎です。
ボトルと一緒に写真を撮りました。パッケージに記載されたサンプルカラーは、2度塗り後の発色に近いです。
セリア水性ニスの色見本(ライトオーク、メープル、ウォールナット)と並べてみました。なんだかいい感じだと思います。塗装の工程が捗りそうです。
今回の記事と重複する部分(ボトルの紹介、下準備編など)もありますが、ニスを使ったDIYの事例も紹介しています。よかったら、「セリアの「水性ニス」全3色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」をチェックしてみて下さい。
追記です(2020年10月8日)。ダイソーのペンキもまとめてみました。「ダイソーのペンキ「ミルクペイント(水性塗料)」を全7色買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」です。色見本を作りながら、使い勝手や質感などを紹介しています。セリア水性塗料との色比較も行っていますよ。ぜひ、チェックしてみて下さいね。
水性塗料を混ぜ合わせてオリジナルカラーを作る
まだ、紙コップに移した塗料が余っています。捨てるのはもったいないので、混ぜ合わせて遊んでみようと思います。おまけのコーナー的に楽しんでもらえたら嬉しいです。
ナチュラルベージュにブラックを投入します。
割り箸でよくかき混ぜます。
塗布するとこんな感じになります。道路のアスファルトに近いカラーだと思います。こういった発色のグレーは、インテリア装飾とも相性が良いと思います。
続いて、スモーキーブルーにブラック(2滴ほど)を投入してみます。
先ほどより、明るいグレーになりました。少し青み掛かっています。あまり自信はありませんが、「ねずみ色」がしっくりくる呼び名だと思います。
絵の具感覚で気軽に新色を作ることが出来ます。楽しいです。
スモーキーグリーンにブラック(1滴)を投入しました。しっかり混ぜ合わせてから塗布してみます。
緑っぽいグレーになりました。アスファルトブロックに近い色(?)だと思います。
同じ灰色でも、混ぜ合わせる色や量(比率)によって、雰囲気がだいぶ変わってきます。面白いです。
他の色も作ってみます。似たような画像ばかりになってしまうので、調合シーンはスキップしてしまいますね。
スモーキーブルーとスモーキーピンクです。比率は1:1ぐらい。淡い水色という感じです(ちょっとグレー寄り?)。ベビーブルーというカラーですかね。
スモーキーグリーンとナチュラルベージュです。比率は1:1ぐらい。薄っすらとした緑色。若干、青っぽい印象もあります。エメラルドグリーンですね。
スモーキーピンクにスモーキーグリーンを少々。オフホワイトが近いのかな。シルバーっぽくも見えます。
こんな感じで、試しに6色作ってみました。水性塗料同士は混ぜ合わせることが出来るので、アイデア次第で楽しみ方が増えます。なんだか実験みたいで面白かったです。
100均塗料の色見本作りが趣味に?(追記:2021年7月23日)
100円均一で塗料を見つけるたび、全てのカラーを買い集めて色見本を作っています(2021年7月23日現在、10種類の色見本があります。ダイソー、セリア、キャンドゥなど)。
ただ安いだけではなく、普段のDIYでも使えるぐらいの「イカす塗料」も多いです。なかなか楽しくて、100均塗料の収集がちょっとした趣味(?)のようになっています。
気になった方は「100均の塗料(ペンキ、ニス)まとめ)」を覗いてみて下さい。色見本の紹介だけではなく、100均塗料を使ったDIYアイデアの紹介もしていますよ。
さいごに
セリア水性塗料(ペンキ)の色見本を作りました。
本文中に何度も書いていますが、綺麗な発色で質感が良いです。それに、使いやすい。「当たり」の商品だと思います。日々のDIYでも気軽に使っていけそうです。
近いうちに、スチールラックをリメイクする計画があるので、まずはそこで使ってみようかなと思います。パーツをアイアンっぽく塗装する予定なんですよ。黒の塗料が活躍しそうです。
追記です(2020年10月8日)。スチールラックのリメイクをやってみました。「【リメイク】スチールラックをアイアン風に塗装するよ。ミッチャクロン(プライマー)を初めて使う」です。使った塗料はターナー製ですが、セリアの塗料でも似たような質感を出す事ができると思います。冷たくスタイリッシュな感じに仕上がっているので、良かったら個別記事をチェックしてみて下さい。
セリアの水性塗料を使ったら、このブログで報告しようと思います。よかったら、また遊びに来てくださいね。それでは、最後までありがとうございました。