洗面所で使う「ゴミ箱」を手作りしようと思います。袋が固定できるように、ストッパーも付けてみる予定です。
デザインは、おしゃれで渋い感じを目指します。流行りのインダストリアルな雰囲気も出せたらいいなと思います。
サイズは、設置スペースの関係で、小さくてコンパクトな形になります。
材料はセリアで揃えます。流行りのプチプラ100均DIYです。
制作中に掴んだコツやテクニックは、紹介していこうと思います。楽しんでもらえたら嬉しいです。
関連記事>>>【歴1年】DIY初心者が作った家具雑貨をまとめて紹介するよ。
袋ストッパー付き「ゴミ箱」の設計図を作る
ゴミ箱に使う予定の袋は、キッチンパック(25×35cm)です。「マチ付きで大きく使えるポリ袋」というキャッチコピーで売られていました。
これにピッタリ合うサイズでゴミ箱を作ります。
簡単な100均DIYの場合は、設計図を書かずにフィーリング(勘)で作る事も多いです。ただ今回は、しっかりした構造(大きさ)で作らないと使い勝手に関わってきます。
事前の準備を怠らず、完璧な設計図を作ってからダストボックスDIYに臨もうと思います。
完璧な設計図が出来上がりました(?)。
いつもデザイン(設計図)は、ピンタレストやインスタグラムでカンニングをしながら作るのですが、今回は”ほぼ”全て自分で考えてみました。
すのこを4枚張り合わせたような形状です。四隅に補強の板を当てて繋ぐつもりです。
サイズは、1mm単位で計算しました。ここまで細かくパーツを考えたのは初めてな気がします。何度も見返したので間違いはないハズですが、若干不安だったりします。
追記です(2021年7月25日)。初めてな気がします。なんて書きましたが、全然そんな事はなかったです・・・。「【100均DIY】木製「CDラック(収納棚)」を自作するよ。おしゃれな卓上タイプを目指す【作り方】」など、色々なDIYでやっていました。
ストッパーの設計図です(ただの四角い枠ですが・・・)。
ストッパーは、ゴミ箱の内側にスッポリ収まる構造になります。こうすれば、横から見ても袋がはみ出さないので、生活感を上手く隠せるんじゃないかと思っています。
セリアに袋ストッパー付き「ゴミ箱」の材料を買いに行く
100円ショップのセリアにやってきました。木材売り場です。最近は、檜(ヒノキ)板なんて商品の入荷も始まって、材料を選ぶ楽しみが増えました。
同じ形の物を作るにしても、材質が違うだけでガラっと印象が変わったりします。アレコレ考えるのも楽しいです。
セリアの木材は「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」で詳しくまとめています。使い勝手やリメイクアイデアも載せていますよ。よかったら、覗いてみて下さい。
さて、ゴミ箱作りに使う木材を選んでいきます。
棚から何本かを取って、反りや捻じれがなく木目の綺麗な板を探します。
設計図では、1mm単位でサイズを決めました。できるだけ状態の良い物を使って、計画通りに進めていきたいです。
平日の昼間という事で、店内のお客さんはまばらです。周りの目を気にすることなく、1つずつ時間をかけてチェックができそうです。
お会計を済ませました。
帰り際にふと気づいた事があります。コンクリートの柱を囲っているこの木材(カバー)が今回制作予定のゴミ箱と同じ形でした。妙な縁を感じます(?)。
袋ストッパー付き「ゴミ箱」DIYの材料
一部開封済みもありますが、気にしないでください・・・。
- 木製角材2p(約45×3.8×0.7cm)×4
- 木製角材2p(約45×2.5×1.5cm)×2
- 合板(45×30cm)
パッケージには、「天然木のため、ゆがみ・割れなどがある場合があります。」との記載があります。
陳列されているも物の中には、ゆがんでいたり捻じれていたりする物も混じっていました。派手に曲がっている物もありました。
ただ今回は、売り場でしっかり厳選してきたので、持ち帰った木材はどれも状態がいいです。ゴミ箱作りの材料としては完璧だと思います(後は腕次第・・・)。
塗装や組み立てに使うアイテムは、その都度紹介していきます。それでは、早速ゴミ箱作りを始めていきます。
袋ストッパー付き「ゴミ箱」DIY
「切り分け→研磨→塗装→組み立て」という手順です。
特に難しい作業はありませんが、組み立てに木工ボンドを使うので時間は掛かると思います。
切り分け
差し金と鉛筆を使って、切り分けるポイントに印を付けていきます。
終わりです。設計図を眺めながら慎重に書き込みました。しっかりチェックもしたので、間違いはないと思います。
そうそう、15cmの曲尺しか持っていないので、長さの足りない部分もありました。アマゾンで調べてみたら、長くて上等(?)な物でも、500円以下で買えるみたいです。
DIYグッズは拘りだすとキリがないので、あまり増やしたくはないのですが、ちょっと不便に感じたので購入を検討してみようと思います。
ライフソー木工175Sを使って、切り分けていきます。
ピンクのパッケージが可愛い鋸です。ちょっとした木材の切断には、毎回コレを使っています。初心者にも扱い易くてオススメの一本です。カインズホームで千円でした。
「買ってよかったDIYグッズ」みたいな記事ってよくありますけど、自分がランキングを作るなら、この鋸は上位に入ります。いい買い物でした。
鋸で真っ直ぐに切る方法(コツ)を勉強したので、それに倣って進めていきます。
良い感じです。今回は切る距離が短いので、比較的簡単な部類だと思いますが、真っすぐ切るのは苦手なので、上手くいくと嬉しかったりします。
ギコギコ切っていきます。
今回は木材の量が多いです。全部で30カ所切らないといけません(普段の倍以上・・・)。雑にならないよう気を付けながら、、残りもカットしていきます。
補強に使う角材です。さっきの板に比べて厚みがあります。
ヨレてしまったり、歪んでしまったり、イマイチな箇所もありますが、ゴミ箱のパーツとしては問題なく使えるクオリティだと思います。
残りはベニヤだけです。
板がグニャグニャ曲がって切りずらいです。それと、切る距離が長いのでタブン真っ直ぐには切れません。
「あれ、意外と真っ直ぐに切れてるかも」
というのは間違いで・・・。
「うーん」という仕上がりになりました。切り口は、波線みたいになっています。まあ底板に使うパーツなので、組み上がれば隠れて見えなくなります。ヨシトシマショウ・・・。
研磨
切断面には、捲れていたりトゲが飛び出している部分もあります。このままだと危ないので、サンドペーパーでツルツルになるまで磨いていきます。板表面の毛羽立ちなんかも、一緒に修正していきます。
板の角は、指が引っ掛からない程度の丸みで仕上げました。
必要以上に削りすぎると、組み立てた時に角と角がピタっと合わなくなります。違和感が生まれないぐらいの丸さに調整したつもりです。
残りもやっていきます。
左側が研磨済みです。半分ぐらい終わった感じですかね・・・。量が多いので大変です。
終わりです。予定より時間を使ってしまいました(途中で嫌になって、おやつ休憩を挟んだため・・・)。
今日中にキリのいい所(塗装)まで終わらせてしまいたいです。急いで続きの作業に取り掛かります。
塗装
メインで使う色はウォールナットです。
冒頭にも書いた通り、デザインのテーマは「おしゃれで渋い感じ」です。一番雰囲気を寄せやすいカラーなんじゃないかと思います。
後ろにこっそり写っている色見本を見ながら決めました。「ダイソーの「水性ニス」全5色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」です。
サブで使う色はブラックです。こちらも色見本を見ながら決めました。「ダイソーのペンキ「ミルクペイント(水性塗料)」を全7色買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」です。
塗布には、食器用キッチンスポンジを使います。ネットタイプの商品ですが、ハサミで切り分けました。
使い捨てのビニール手袋を装着します。
「手にぴったりフィットして素肌感覚」というキャッチコピーで100枚入り600円。カインズホームのPB(プライベートブランド)商品です。
これを導入してから、塗装の工程がだいぶ楽になりました。手放せない存在です。
塗料カップにニスを移したら準備完了です。ダイソーのニスは水っぽいので、垂れないように注意しながら進めていきます。
無塗装部分と比べると、しっかり着色できています。雰囲気がだいぶ変わっています。塗装の工程は、素材の変化が楽しめるので好きです。
塗り経てなので、少し青っぽい発色になっていますが、乾けば渋いウォールナットの色に変化します。
一気に終わらせました。表面に使う板に加えて、底板も着色しました。
最近のDIYでは、明るめの茶色ばかり使っていたので、暗めの茶色を使うのは久しぶりな気がします。
続いて、黒の塗料を使います。補助に使う角材と、ストッパーの着色です。
サっと塗ってみました。マットな質感で、重厚感を感じるカラーです。
終わりです。
まだ、下地が透けている部分や、刷毛跡が残ってムラになっている部分があります。乾燥を待ってから、重ね塗りをしようと思います。
それが終われば、完全乾燥まで24時間放置となります。外の天気がいいので、窓を開けて換気をしながら待とうと思います。
翌日です。直接触れても塗料が移ることはありません。乾いたようです。ちょっと色が薄くなったかな、という印象があります。
次の作業に移ります。
組み立て
木工ボンドを使います。多用途タイプで、木、革、布、塩ビ、金属など、マルチな活用が可能です。
「なんにでも使えて便利だな」と思って買ったのですが、ほとんど木材の接着にしか使っていません。せっかくだから有効活用したいのですが、もう中身がなくなりそうです・・・。
両サイドにベタっと塗り付けます。
補強の板に張り付けたら、力を入れてグっと押し込みます。横からはみ出した余分なボンドは、ティッシュと綿棒で綺麗に拭き取ります。
後はこの作業の連続です。特に難しい事はありません。一気に終わらせてしまいます。
完了です。速乾タイプを使っているので、2時間も待ったら次の作業に移れると思います。
乾きました。パーツを縦に置いてボンドを塗ります。
板を張り付けます。
接合面がピッタリ合わず、溝ができてしまう部分や浮いてしまう部分もありますが、少し雑なところも「ハンドメイドの良さ(?)」なので、気にせず続けます。
終わったら、また2時間ほど待ちです。
乾きました。逆さまにして、板を張り付けます。同じ内容なので写真はスキップしてしまいます。
底板を取り付けたら完成です。と、その前に・・・。
袋ストッパーの手直し
底板を取り付ける前に、ストッパーの最終確認をしてみました。
ああ・・・。
ピッタリ重なるはずだったのに、だいぶズレています。墨付けから切り分けの工程では、間違いはなかったはずです。
一から確認してみると、設計図の段階で計算ミスがありました。角材の厚みを間違えていました。
組み立てる前に気づいてよかったです。一応、ストッパーの部分は、ゴミ箱DIYで一番工夫したポイントなので・・・。サクっと修正します。
完成形のパーツに組んで、長さを取り直します。
余計な部分をノコギリで切ります。
紙やすりで切断面をなめらかにしたら。
黒で塗り直します。塗料カップに移すのは手間だったので、スポンジには、容器から直接注ぎ付けました。
サイズバッチリです。
コーナークランプを使って固定します。
今までは、「直角」を作ることに苦労していたのですが、コレを導入してからはかなり楽になりました。便利過ぎて手離せません。「【DIY】無印スタッキングシェルフ風の棚を手作りするよ。2段式で寝室収納に」でも活躍しています。
途中でズレて狂いが生じないよう、ハンドルをきつめに締めています。やりすぎると木材がミシっと潰れてしまうので、気を付ける必要がありますが・・・(経験済み)。
ちなみに、藤原産業のスタンダードブランド「SK11」の商品です。深い緑色と黄色が印象的だと思います。レトロなイメージを受けます。
この後もう一度、「ボンド→固定→乾燥待ち」の手順を行い、四角形のストッパーを完成させます。
袋ストッパー付き「ゴミ箱」の完成
良い感じに仕上がりました。黒とウォールナットの組み合わせは相性バッチリです。「おしゃれで渋い」感じも出せていると思います。
都会の雑貨屋さんやカフェに置いてあっても、違和感なく溶け込むハズです(あ、それは言い過ぎかもしれません・・・)。
やり直しがあって、ゲンナリしていた部分もあったのですが、なかなか良い物になって良かったです。
少し傾けます。材質が桐なので軽いです。片手で軽々持ち上げることができます。
おやつ休憩でエネルギーを補給して、研磨を一生懸命やりました。ヌルっとした感じ(?)で、手触りが良いです。
研磨の作業は嫌になる事も多いのですが、最終的には「頑張ってよかった」と思う事が多いです。
上からのアングルです。古材っぽいような、アンティークっぽいような、傷んだ雰囲気もあるかと思います。バランスと質感が良いです。
袋ストッパーを付けるとこんな感じです。スッポリ収まる形になっています。横からは見えません。
上から覗き込みます。
底板は負荷のかかるポイントですが、固定には木工ボンドしか使っていません。もし、強度に不安を感じるようなら、裏から釘かビスで固定しようと思います。
ストッパーに袋を取り付けました。外側からくるっと一回転させる感じで装着しています。
ゴミ箱と合体させました(もっと丁寧にポリ袋を付けたらよかった。シワが気になります・・・)。
キッチンパックの大きさに合わせていますが、コンビニやスーパーの小さな袋でも装着できると思います。活躍の機会は多いはずです。
横から見るとこんな感じです。板と板の隙間から、ゴミの分量をチェックする事ができます。
作っている最中に「隙間を大きく取り過ぎたかな」と、違和感を感じていましたが、袋を付けてみると、その違和感はなくなりました。これぐらいで丁度良かったみたいです。
「ステンシルシートを手作りするよ。100均ダイソーのアイテムとフリーフォント(文字)で挑むDIY」で作ったシートでスタンプなんかをしたら、ちょっとした遊び心が出て見栄えも楽しくなるのかなと思っています(少し地味な気もしています)。
もしかしたら、追加で手を加えるかもしれません(でも、シンプルなままの方がいいのかな・・・)。
さいごに
袋ストッパー付きゴミ箱作りに掛かった費用を紹介します。
- 木材(角材と合板) 700円
- 細々したもの(塗料など) 100円
合計800円でした。サイズ的に、こんなものかなと思います。
時間と手間は掛かりました(主に、木工ボンド)が、自分好みのデザインに仕上げる事ができました。
設置スペースにもピッタリサイズで、利便性は高そうです。なかなか良いDIYが出来たと思います。
もしかしたら、近いうちに巨大サイズ(45L)のゴミ箱を作るかもしれません。キッチン用です。蝶番でフタを取り付けて、臭い対策なんかも施す本格的(?)なやつです。
作ってみたらブログでお知らせしますね。よかったら、また遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。