ずっと気になっていた、ターナー色彩の「アイアンペイント」を買ってみた、というお話です。
試し塗りで発色や塗り心地を調べてから、普通の水性塗料との色比較をしてみます。さいごに実践編のリメイクまでやるつもりです。
アイアンペイントが気になっている方は、ぜひ、参考にしてみて下さいね。
関連記事>>>100均の塗料(ペンキ、ニス)まとめ
ネット通販でアイアンペイントを買ってみた
楽天市場の「ターナー色彩公式通販」で購入しました。注文から4日後に到着です。
商品の入っている茶色の紙袋は、厚手で丈夫です(一度開けてしまったので破れていますが・・・)。
天地無用シールと、ガラス・ビン・セトモノ・割れ物シールが貼ってあります。運送会社はヤマトでした。
開封すると、パンフレットがたくさん入っていました。
- 布えのぐ
- ターナーDIYアカデミー
- チョークボードペイント
- ステッチカラー
- オールドウッドワックス
- アイアンペイント
- アンティークワックス
塗料の紹介系が多いです。
去年のDIYショウに参加したのですが、その時、ターナーブースに立ち寄りました。
そこで、アンティークワックスとオールドウッドワックスのチラシ(今回のと同じやつです)を貰ったのですが、まだ家に残っていたりします。
DIYショウの様子は「DIYショウをレポート!幕張メッセ「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2019」に初めて参加しました。」で紹介しています。現地写真をたくさん載せているので、イベントの雰囲気などが掴みやすいと思います。よかったら覗いてみて下さい。
緩衝材のプチプチにくるまれています。
詰め紙で隙間も埋められていましたし、梱包はすごく丁寧だと思いました。さすがの公式ショップです。
塗るだけで金属のような質感「アイアンペイント(IRON PAINT)」です。カラーは、アイアンブラック。メイドインジャパン。価格は1,200円(税別)です。
パッケージはオシャレなデザインです。細めのフォントを使っていて、スタイリッシュな感じもあります。
ボトルは8角形です。手に馴染む感じで握り易いです。半透明なので、色の雰囲気をつかむことができます。中身の残量も一目で確認することができます。
容器が太めなので、床に置いても安定感があります。うっかり倒す心配も少ないはずです。
「ターナーアイアンペイント使用方法」が記載されています。初めて使う塗料なので、しっかり目を通しておきます。
- 使用前によくかき混ぜて下さい。
- 希釈せずに使用して下さい。(塗りにくい場合は水で0~5%程度薄めます。)
- 刷毛や筆に塗料をとり、部材に対して軽くトントンとたたくように塗ります。表面が少しデコボコに見えるように塗って下さい。
※より本物のように仕上げるには少し厚めに塗る、もしくは2度塗りがおすすめです。
「トントンたたいてデコボコに」「厚めに塗る」というのが特殊な部分ですね。普通の塗料の場合は、平らで薄塗りが基本ですもんね。
逆側には、「注意事項」と「救急処置」が記載されています。
- 塗る面のゴミ、油分、カビ等を取ってください。
- ポリエチレン、ポリプロピレンなどオレフィン系の素材には接着しません。
などの内容です。
蓋は円形です。「TURNER COLOUR」というアルファベットと、ターナー色彩のロゴマークがプリントされています。
ロゴマークは、眼をテーマにデザインされたものみたいです。
企業の象徴となるシンボルマークは、約40年前、片山利弘氏の発想を基に「眼」をテーマに片山哲夫氏が制作したものです。絵画に携わるすべての人にとって、何より大切な「眼」をテーマにしています。新しい未来に向かって、ターナーは美しい色を追い求め、確かな眼と共に邁進します。
(薔薇の花とか、そういう感じかと思っていました・・・)
開けてみました。
水性という事で、嫌な臭いはほとんどありません。鼻を近づけて、かすかに感じる程度です。室内での作業に向いていると思います。
アイアンペイントの試し塗りをしてみる
本番の前に試し塗りをしてみます。
パッケージに書いてあった「アイアンペイントの使い方」がパンフレットにも書いてあったので、それを見ながら作業します。
刷毛は新品を用意しました。たしか、カインズホームで買った150円ぐらいのやつです。抜け毛対策のために、浮いた毛を軽くしごいてから使います。
床はビニール袋を敷いて保護です。これで汚れを気にせず作業が出来ます。
試し塗りに使う木材は、100円均一セリアの木板(45×12cm)です。材質は天然木(桐)。メイドインチャイナ。
「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」の記事を作った時に購入した物です。
新品ですが、端材ボックスの中に雑な感じで放り込まれていました・・・。使い道も決まっていない木材なので、今回、有効活用しようと思います。
製品ラベルを剥がしたら、サンドペーパーで軽く表面を研磨しておきます。
「使う前によくかき混ぜて」との事なので、割りばしを突っ込んでグルグルかき混ぜます。
刷毛ですくいます。
普通の水性塗料に比べて、粘土が高くトロっとした印象があります。砂が混ざったようなザラつきも感じます(ラメっぽい感じもあります)。ちょっとクセがありそうなので、塗るのにコツがいるのかな。
塗っていきます。
とんとん叩く感じで塗り広げていきます。
終わりました。意図的にでこぼこを作ってみましたが、ちょっとワザとらしい感じ(不自然?)になってしまいました。失敗です。重ね塗りもやるので、そこで挽回するつもりです。
しばらく放置して、乾いたのが上の画像です。重ね塗りに移ります。
一度塗り目の時よりでこぼこを減らして、厚みを出す感じで塗ってみました。
今日は試し塗りの後に、実践編のリメイクまでやる予定です。ぼーっと乾燥を待っていたら夜になってしまいます。ドライヤーの温風を当てて、乾燥を早める時短テクニックで乗り切ります。
乾きました。ツヤのないザラっとした感じ。金属っぽいテイストが出ています。凄いです。
コツという程ではありませんが、木材に塗布する時は、木目を潰す感じで塗り進めた方が、金属っぽい感じが出る気がします。
アイアンペイントと水性塗料を比較してみる
せっかくなので、普通の水性塗料とどれだけ質感が違うか実験してみます。使うのは、ダイソーの「ナチュラルミルクペイント」です。カラーはブラック。
ダイソーの塗料については、「ダイソーのペンキ「ミルクペイント(水性塗料)」を全7色買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」で発色や使い勝手などをレビューしています。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
1度塗り目が終了です。
2度塗り目も終わらせました。100円と安価な塗料ですが、発色も良いし優秀な商品だと思います。カラー展開も豊富で活躍する機会も多いです。
ドライヤーで乾かします。
左がターナーのアイアンペイント、右がダイソーのナチュラルミルクペイントです。同じ黒色でも、だいぶ質感が違います。
アイアンペイントです。
ナチュラルミルクペイントです。
手触りも全然違います。アイアンペイントの方はザラっとしています(粗い目の紙やすりみたいな感じです)。ナチュラルミルクペイントの方はサラっとしています(木肌をそのまま撫でた感じです)。
アイアンペイントでケーブルボックスをリメイクしてみる
リメイクするのは、イケアのケーブルボックス「ROMMA(ロマ)」です。IKEA新三郷店で購入しました。「IKEA(イケア)新三郷に行ってきたよ。駅からの道のりと店内の様子を写真付きでレポート」です。
ROMMA ロマ(ケーブルマネジメントボックス ふた付き, ホワイト)¥ 999消費税込み
商品情報
電源コードや延長コートなどをボックスの中に隠したまま機器の充電ができるので、部屋がすっきりとかたづきます
長時間使用しない場合は、電気製品の電源をお切りください
パソコンデスクの上に置いて、電源タップや充電器を入れて使っていたのですが、カラーが灰色というのがずっと気になっていました。
「黒なら周りの家具ともバランスが取れるのに」という事で、今回、アイアンペイントを使って加工する事になったのです。
染めQテクノロジィから発売されている「ミッチャクロンマルチ」です。
金属から樹脂まで幅広い種類の素材に対し
多種多様な上塗り塗料を長期にわたって密着させるプライマーです
また、「付着性が悪い」「サンディングの手間がかかる」
「塗膜に柔軟性がない」という塗装時の"困った"も解決します
公式サイトの説明文です。
初めて読んだときは、イマイチわかりませんでしたが、
「金属やプラスチックなど、塗料の張り付きにくい素材でも、ミッチャクロンを吹き付けると、塗料が定着し易く(剥がれにくく)なる」
という解釈で合っているハズ(?)です。
ケーブルボックスの材質はプラスチックです。ミッチャクロンを吹き付けて、塗料が定着し易くなる下地を作ります。
賃貸のアパートに住んでいるので、自宅にスプレーをする環境がありません。外に出て作業します。
持っていくアイテムは以下です。
- ミッチャクロン
- ゴミ袋(地面保護用)
- 軍手
- ケーブルボックス
今回は、ちょっとした塗装なので、「アルミの棚をリメイクするよ。アイアン風に真っ黒塗装【DIY】」の時より荷物を減らしました。
移動をして準備まで終わらせました。
今日は天気がいいです。風もないので絶好のスプレー日和(?)だと思います。
ケーブルボックスの内側には色を付けないので、蓋は閉じたまま作業します。配線を出す隙間から中に入り込まないようにだけ注意します。
それでは、やっていきます。
1度塗り目が終了しました。
ミッチャクロンの解説書通り、10~15分ほど乾燥させてから、2回目の吹き付けを行おうと思います。
特に難しい作業でもありませんし、写真は撮らずに一気に終わらせてしまいますね。
2回目の吹き付けも終わらせて帰ってきました。乾燥まで終わらせています。
それでは、メインイベント(?)着色の開始です。
ケーブルボックスの蓋から塗っていきます。
試し塗りで木材に色を付けた時とは塗り心地がだいぶ違います。
表面に凹凸がない(摩擦力がない?)ためか、塗っているという感触があまりありません。スルスルっという不思議な感じです。「PCデスクの「ごちゃごちゃ配線を整理」するよ。ケーブルトレーで天板下に隠すDIY」の時と似ています。
ヨコの縁部分も忘れずに塗装します。こういった部分を塗り忘れると後で面倒なことになりますよね(経験有)。
終わりました。形が歪な箇所もあって意外と時間がかかりました。
続いて、ケーブルボックスの本体です。
蓋に比べると形はシンプルです。ちょっとした丸みはありますが、塗りやすいです。
終わりです。塗り残しがあるとカッコ悪いので丁寧に進めました。
ドライヤーを当てて乾かします。
乾きました。素手で触っても問題ありません。ソレっぽい雰囲気も出ているし、なかなかいい感じになっているんじゃないかと思います。
重ね塗りをやります。
トントン叩いて塗料をのせていきます。自然な感じを意識してムラや凹凸を作ります。
終わりました。塗りたてなので濡れてツヤっとしていますが、乾けば落ち着いてきます。
ケーブルボックス本体も、同じ要領で色を付けていきます。
終わりです。
表面を軽くドライヤーで乾かしたら、あとは自然乾燥です。天気もいいので、窓を開けて換気でもしながら待とうと思います。
金属風にリメイクしたケーブルボックス
使用したカラーは、光沢のないマットなブラックです。重々しく暗い雰囲気があります。金属特有の冷たさもあって再現度は高いかなと思っています。
真上からです。今人気のインダストリアルとか、男前な感じも出ている気がします。
縦に線が入ったようなキズがいくつかありますが、これは狙って作ったものではなく、たまたま出来たものです。不自然さは出ていないと思うので気にしないでおきます。
側面はこんな感じです。
ケーブルボックスなのであまり意味はありませんが、アイアンペイントは乾くと耐水性になるみたいです。水気のある場所では、変色を防いだりする事ができるはずです。
配線を出す隙間です。縁に沿ってキレイに色付けできました。ザラっとした質感もでているし、鉄や金属のソレっぽく見えます。
特別工夫したような部分はないのですが、素人でも簡単に金属テイストを作ることが出来ました。
蓋をすれば隠れてしまうので、内側はいい加減に仕上げました。
ただ、マスキングテープで養生をしながら、「もう少し丁寧にやればよかったかな」と若干後悔しています。何だかダサい、というより汚いです・・・。
アイアンペイントは水性なので、除光液なんかを使えば落とせると思うのですが、やり直すのは手間がかかるし面倒です。このまま見ないフリで使おうかなと思います。外見は気に入っていますので・・・。
アイアンペイントで猫のご飯台をDIY(追記:2020年10月7日)
「猫ちゃんのご飯タイムを楽しく快適に」というテーマで、ペット用のご飯台を手作りしてみました。台の高さを工夫したり、トレーの角度に拘ったりと、自分なりに工夫してみた木工です。
トレーはダイソーの水性ニス。枠(縁)はターナーのアイアンペイントという感じで着色しています。色の組み合わせ的には、ばっちりハマっているのかなと思っています。
アイアンペイントの着色にはスポンジを使いました。100均に売っている食器用のやつです。ハサミで適当なサイズに切り分けています。
こんな仕上がりです。塗りたてなのでツヤっとした質感も残っていますが、深い黒で鈍い金属感が出ていると思います。ザラっとした表面も良い雰囲気です。
この日は急いでいたので、ドライヤーの温風を当てて一気に乾かしました。それが上の画像です。金属っぽい冷たさもあってカッコイイと思います。
猫のご飯台DIYの一部始終は「【100均DIY】猫のご飯台(餌台)を手作りするよ。高さは5cm。木製でオシャレにしたい」で紹介しています。気になった方は、ぜひ覗いてみて下さいね。
ティッシュケースを金属風リメイク(追記:2021年1月11日)
セリアのウッドティッシュケースです。元々は木目調のナチュラルカラーでしたが、アイアンペイントを使って金属風にリメイクしました。
深い黒のティッシュケース。カッコイイと思います。鈍いような金属感が出ているハズです。ザラっとした質感も素敵。上手くアレンジする事ができたと思います。
光の当たり方によって印象が変わります。ギラッとした感じも。
個別記事では、アイアンペイントによるティッシュケースアレンジに加えて、ラッカースプレーやリメイクシートを使ったアレンジ方法も紹介しています。気になった方は、ぜひチェックしてみて下さい。「100均セリアの「木製ティッシュケース」をリメイク。吹く塗る貼るで金黒白」です。
有孔ボードを真っ黒に(追記:2021年1月11日)
ダイソーの木製デザインボードというアイテムです。穴あきボードや有孔ボードなどとも呼ばれています。買ったはいいものの、イマイチ有効な使い道が思い浮かばなかったので、大胆に(?)アレンジしてみました(色を塗っただけですが・・・)
ゴールドカラーのフックとの相性もばっちりだと思います。カッコイイです。
ウォールナットカラーのボタンともマッチしていると思います。古びたアンティーク感も出ていて、おしゃれにまとまりました。質感も良くて気に入っています。
詳細が気になった方は「有孔ボードを塗装してオシャレにリメイク【100均】」を覗いてみて下さい。リメイク手順を詳しく紹介しています。ビフォーアフター写真なんかも掲載していますよ。
さいごに
ターナー色彩の「アイアンペイント」を使ってみました。
初心者でも簡単に金属風アレンジができて、すごく楽しい塗料だと思います。練習を重ねれば、より一層の金属感が出せそう(?)なので、いろいろな物をペイントして腕を磨いていこうと思います。
「普通の塗料に比べてちょっと高価だな」と、ずっと購入を見送っていたのですが、高いだけの理由がわかりました。買ってよかったです。
アイアンペイントを使ってDIYやリメイクをしたら、この記事に追記していこうと思います。よかったらまた、ブログに遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。