ずっと気になっていた「パソコンデスクの脚」をリメイクします。黒の水性塗料で色を付けて、アイアン(鉄)風にアレンジするつもりです。金属特有のザラザラ感を再現出来たらいいなと思います。
作業工程は「塗装のみ」と単純ですが、スチールへの着色はひと手間掛ける必要があります。下地作りにプライマーという材料を使います。一応、過去のDIYでやった事のある作業なので、スムーズに熟せるハズです。
掴んだコツやテクニックは紹介していこうと思います。参考にして貰えたら嬉しいです。
関連記事>>>【DIY】パソコンデスクを手作りするよ!天板を作ってIKEAの脚に乗せるだけの簡単設計【作り方】
リメイクする机の脚はLERBERG(レールベリ)
机(パソコンデスク)の脚に使っているのは「LERBERG(レールベリ)」という架台です。イケアで購入しました。
追記です(2020年4月6日)。イケアの詳細レポートを「IKEA(イケア)新三郷に行ってきたよ。」に書いてみました。よかったら、覗いてみて下さい。
LERBERG レールベリIKEAオンラインストア
商品の大きさ
幅: 60 cm
奥行き: 39 cm
高さ: 70 cm
最大荷重: 50 kg素材 & アイテムのサイズと重量
基本素材: スチール, ピグメント エポキシ/ポリエステル 粉体塗装
ブッシング: 強化ポリアミド樹脂お役立ち情報
長さ120cm以上のテーブルトップに取り付けてお使いください
テーブルトップを固定するためのプラスチックバンパーが付いています
安価な値段で使いやすく、形自体も気に入っているのですが、グレーという色に引っ掛かりを感じていました。
「鉄脚っぽい黒色なら」と何度も思う事があったので、今回、水性塗料を使ってリメイクする事にしました。
脚を取り出すには、電源やHDMIのコードを整理してから、ノートパソコンとモニターを降ろす。という作業をしなくてはいけません。天板もどかさないといけません。
「PCデスクの「ごちゃごちゃ配線を整理」するよ。ケーブルトレーで天板下に隠すDIY」や「【100均ダイソー】コード(ケーブル)をまとめる「配線整理グッズ」をたくさん買ってみました」で整理をしていても、配線周りをいじるのは面倒です。天板は重いですし。一人でやるのは大変だったりするのですが、文句は言わずに(?)片付けてしまいます。
脚を取り出しました。テキパキ作業をしたら、15分ほどで終わらせることができました。
ちなみに、その内の5分間は床掃除の時間です。机の下に埃が溜まっていました。2日に1回は、クイックルワイパーも使って掃除してるのに・・・。
近くで見るとこんな感じです。表面の質感なんかは悪くないです。ただ、パーツの接続箇所には、若干チープな感じがあります。
脚の組み立てや使用感については「【DIY】パソコンデスクを手作りするよ!天板を作ってIKEAの脚に乗せるだけの簡単設計【作り方】」で紹介しています。カインズホームに天板の材料を買いに行く所から書いているので、少し長い記事となっていますが、よかったらチェックしてみて下さい。
鉄脚風にリメイク
「掃除と分解→プライマーの塗布→ペイント」という手順で作業します。
特に難しい作業はありませんが、プライマーの塗布のために外に出る必要があります。少し時間は掛かってしまうかもしれません。
掃除と分解
塗れた雑巾で拭き掃除です。一応、定期的に掃除はしていましたし、購入からまだ半年ほどなので、目立った汚れはほとんどない状態です。
キズはいくつか付いています。擦れたような浅いキズです。お掃除ロボットが脚の存在を認識できないので、毎回激突していきます。その時にできたものです。あとは、自分で「【IKEA】オフィスチェア「イェルヴフェレット」を組み立てるよ!パソコンデスクに設置まで【新商品レビュー】」をぶつけたものがいくつかあります。
細かなキズについては、今回のリメイクで塗り隠してしまいます。浅いキズばかりなので、変な凹凸もできないと思います。
剥がれかけの製品ラベルがあったので外します。
失敗しました。最近のラベルって100均の物でもキレイに剥がせます。油断していました。
消しゴムやハンドクリームを使えば、シール跡も上手に剥がせるようですが、近くにありません。別のアイテムで除去しようと思います。
紙やすりを使って削り落としました。力技です。
やり過ぎて架台の表面も削ってしまっていますが、この上から塗料を塗るのでまったく問題はありません。
削りカスが付着しているので、この部分だけ、濡れ拭きと空拭きをやっておきました。塗装後の仕上がりにも繋がりそうなので、丁寧に作業をしました。
イケアの架台は組み立て式です。分解してから塗装をした方が、作業もしやすく、綺麗な仕上がりになると思います。ばらすのは面倒ですが、良いものを作りたいので、分解して買った時の状態まで戻そうと思います。
用意したのは、ZENKEの電動ドライバーです。安いから」、という理由で購入した工具ですが、日々のDIYで大活躍しています。ZENKEについての使用感は、「【レビュー】初めての電動ドライバーは「ZENKE」にしたよ!安くて初心者におすすめの工具だと思う」で紹介しています。
今回は、ネジを締める緩める作業に使います。
途中まで作業していて気付きました。六角レンチが必要だ、という事に。
そういえば、架台を買った時に「付属品として赤いビニール袋に入っていたな」という事を思い出しました。
とりあえず、道具箱を探してみましたが、ありません。
「説明書と一緒に保管したのかな」と思い付き、探してみましたが、ありません。
その後も在りそうな場所を探ってみたのですが、ありませんでした。なくしてしまったようです・・・。
そんなわけで、架台の分解は諦めて組み上がった状態のまま塗装をする事になりました。
ミッチャクロン(プライマー)で下準備
賃貸のアパートに住んでいるので、自宅にスプレーをする環境がありません。外に出て作業します。
持っていくアイテムを紙袋に詰め込みました。詳細は以下です。
- ビニール袋(地面保護用)
- ゴミ袋
- ハサミ
- 軍手
- ガムテープ
- キッチンペーパー
- ミッチャクロン
これだけの装備があれば十分なはずです。
移動中です。結構重たいです。
目的地に到着しました。四隅をガムテープで留めても、風が強くビニールが捲れます。重石を用意して来ればよかったです。
家の戻るのも面倒なので、靴でビニールを踏みつけながらスプレーする事にします。
染めQテクノロジィから発売されている「ミッチャクロンマルチ」です。「【リメイク】スチールラックをアイアン風に塗装するよ。ミッチャクロン(プライマー)を初めて使う」で初めて使いました。
金属から樹脂まで幅広い種類の素材に対し
多種多様な上塗り塗料を長期にわたって密着させるプライマーです
また、「付着性が悪い」「サンディングの手間がかかる」
「塗膜に柔軟性がない」という塗装時の"困った"も解決します
公式サイトの説明文です。初めて読んだときはイマイチわかりませんでしたが、「金属やプラスチックなどの塗料の張り付きにくい素材でも、ミッチャクロンを吹き付けると塗料が定着し易く(剥がれにくく)なる」という解釈で合っているハズ(?)です。
パッケージの裏面です。これでもかと言う程、隙間なく文字が詰め込まれています。
特製、使用箇所、使用方法及び注意、保管上の注意、ガス抜きキャップの使用方法などの記載です。一応、前回の使用時に、全てに目を通しました。半分も覚えていませんが・・・。
風向きに注意しながら吹きかけていきます。シンナーのニオイがすごいです。マスクを持ってくればよかった(前回の教訓が活かされていません・・・)。
サクっと終わらせました。薄塗りを意識しています。「ダイソーのラッカースプレー(油性ツヤあり)を”ほぼ全色”購入。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」なんかと違って、見た目の変化がほとんどないので、やった感はイマイチありません。
解説書通り、15~20分ほど乾燥させて、2回目の吹き付けを行おうと思います。
待ち時間は、おやつタイムです。最近ハマっているアーモンド効果と、森永のクッキーを食べて過ごします。なかなか優雅です。
そういえば、まだセミの声を聞いていません(今日は、7月24日)。冷夏の影響ですかね。去年のこの時期には、すでに鳴いていた記憶がありますが。夏感がありません。
乾いたようです。
2回目です。噴射口(ノズル)から塗装物の距離は、20~30cmをキープするといいみたいです。
近すぎると、バブルができたり塗料が垂れたりします。遠すぎると、吹き付け(ミッチャクロンの厚み)が足りなくなります。
基本に忠実にいきます。
終わりました。しばらく乾燥させたら、ゴミを片付けて戻ります。
家の中に運び込みました。シンナーっぽいにおいは完全に消えています。
表面が曇ったような印象はありますが、見た目の変化はほとんどないです。
触った感じは、少しベタっとした印象があります。ただ、気持ち程度なので、そこまで大きな変化ではないです。
黒で鉄脚っぽくペイントする
塗料は、ターナーミルクペイント(インクブラック)を使用します。安心安全がウリの水性塗料です。
何度も使っていますが、乾くとマットな質感になって可愛い仕上がりになります。塗り方次第では、金属(アイアン)っぽい質感も出せるし、万能な塗料だと思います。
食器洗用のスポンジを刷毛代わりにします。細かく切り分けて、ネットを取り外せば普通に使うことが出来ます。
YouTubeのDIY動画でやっているのを見つけて、マネしてみたテクニックなのですが、刷毛を使うより経済的で後片付けも楽(捨てるだけ)な場合が多いです。
使い捨てのビニール手袋を装着します。「手にぴったりフィットして素肌感覚」というキャッチコピーで100枚入り600円。カインズホームのPB(プライベートブランド)商品です。
これを導入してから、塗装の工程がだいぶ楽になりました。手放せない存在です。
こんな感じで塗っていきます。木材と違って摩擦感がなく、スルスルしています。
撫でるように色を付けるより、ポンポン叩いて色を付けるほうが、上手く塗布できる気がします。
解体せずに塗装しているので、角や隙間も多く塗りづらいです。スポンジをぐにゃっと曲げながら攻略していきます。いい具合に変形するので、なかなか捗ります。
終わりました。意外とスムーズに進みました。
床との接地面(脚の底部分)は、色が付かないようにマスキングテープで養生しておけばよかった、という後悔が若干あります。
左が無塗装の脚、右が塗装済みの脚です。ちょっとした色の変化ですが、雰囲気はだいぶ変わっています。
左の脚も終わらせてしまいます。
終わりました。ムラになっている部分や、下地が透けている箇所があります。乾燥させたら2度塗りをしようと思います。
重ね塗りをします。特別な事はやりません。さっきと一緒です。塗装時の写真はスキップして、一気に終わらせてしまいますね。
終わりです。塗装直後なので、濡れてツヤっとした雰囲気がありますが、乾けば落ち着いたマットな仕上がりになります。乾燥するのを待ちましょう。
余った塗料はボトルに戻します。空気に触れた水性塗料は「固まり易いから戻さない方がいい」みたいな話を聞いた事がありますが、今迄トラブルが起こった事はありません。
本来は、戻さない方がいいと思うのですが、やっぱり、捨てるのはもったいないと感じてしまいます。塵も積もればなんとやら、と言いますし・・・(今回の分だけでも、簡単な雑貨のリメイクぐらいはできそうな量です)。
使う分を計算して用意したり、少量を出してチマチマ継ぎ足していったりすれば、余分な塗料が生まれることはありません。ただ、手間もかかるし面倒です・・・。
「ドバっと出して、余ったら戻す」が一番合っているのかなと思います。
ちなみに、水性塗料の捨て方は結構簡単です(地区によって変わると思います)。ウチのところは、紙や布に染み込ませて完全に乾燥させたら、一般ごみとして捨てることが出来ます。
なんとなく撮りました。家具がたった一つ減るだけで、部屋が広く見えるから不思議です。
圧迫感も減るし、このままパソコンデスクの断捨離を・・・。なんて一瞬思ったのですが、どう考えても現実的ではありませんので、大人しく脚を戻してデスクの再セットアップをします。
いやあ、一度はミニマリスト的な生活もやってみたいな。
鉄脚風にリメイクした机の脚(レールベリ)が完成
グレーの時はぼやっとした印象もありましたが、黒にしたことでデザインが引き締まりました。冷たい感じでカッコいいです。
極端なカラーチェンジをしたわけではありませんが、だいぶ雰囲気が変わりました。スタイリッシュな印象もあると思います。
細かく言えば、荒っぽい部分もあるのですが、全体の仕上がりとしては「ほぼ完ぺき」だと思っています(言い過ぎかもしれません・・・)。
表面の質感はいいです。ザラっとした感じに、アイアン感が出ていると思います。金属風のアレンジは、丁寧に塗り過ぎずにちょっと雑な感じで作業した方が、ソレらしさが出ると思います。
追記です(2020年10月8日)。手軽に金属感を再現できる、と噂のアイアンペイントを買ってみました。「ターナー色彩【アイアンペイント】を買ってみたよ。発色の比較とリメイクアイデアの紹介です。」です。ダイソー塗料との色比較や、ケーブルボックスのリメイクなどもやっています。気になった方は、ぜひ、覗いてみて下さい。
スポンジを無理やり押し当てて塗った角の部分です。塗料が溜まってダマになってしまいました。ただ、そこまでは目立ちませんし「手作りのいい味が出てる」とでも思っておくことにします。
グレーの時は気になっていた接続面のチープ感は、黒に塗った事でほとんど感じなくなりました。手間は掛かりましたがやって良かったです。
天板をセットして、PC関連の機材を戻しました。木材の茶色と鉄の黒というのは、相性バッチリの組み合わせだと思います。いい感じです。気に入りました。
左にチョコっと写っているのは、「【DIY】ゲーム機「収納棚」を自作するよ!パイン集成材にワトコオイルでオシャレにしたい【作り方】」です。
ゲーム収納棚の脚は、既製品のパーツを取り外して入手したのですが、こっちも黒く塗ればよかったかもしれません。そうすれば、今回リメイクした脚とも色が合い、調和感もでるのかなと思います。気が向いたときにやりましょうかね。
リメイクしたイケアの脚を離れて見ると(追記:2021年7月27日)
寄った写真が多かったので、引きで撮ってみました。
ウチの家具は黒系が多いです。脚のカラーチェンジをしたことで、周りのアイテムとも馴染みやすくなったと思います。手間のかかる作業もありましたが(主に、広場への移動)、やってよかったです。
パソコンデスクの脚については「【賃貸DIY】リビングに「ミニ書斎」を作ったよ。レイアウトのビフォーアフターを写真付きでご紹介」でも紹介しています。キッチンスペースのチラ見せ(?)などもやっています。よかったらチェックしてみてください。
まだまだ現役で使っています(追記:2023年4月29日)
リメイクから3年半が経ちました。以前の写真と比べると、デスク回りで使用しているアイテムは入れ替わっている物も多くありますが、カラーチェンジした架台はまだまだ現役で使っています。お気に入りです。
さいごに
「鉄脚っぽく」を意識して、机の脚を塗装しました。時間と手間はかかりましたが、質感は良く、雰囲気の良い架台を制作する事が出来ました。リメイクは大成功だと思います。
新しくリメイク、DIYをしたら、このブログで報告しますね。よかったら、また遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。