100円均一ダイソーで購入した「扇風機(ハンディファン)」をリメイクしようと思います。なんとなくの思い付きで始める事なので計画性はありません。「楽しく作業ができてオシャレに仕上がればいいな」ぐらいの、行き当たりばったりで進めていくつもりです。
制作中に掴んだコツやテクニックは、紹介していこうと思います。扇風機の塗装アレンジを考えている方は、ぜひ、参考にしてもらえたら嬉しいです。
関連記事>>>【歴1年】DIY初心者が作った家具雑貨をまとめて紹介するよ。
リメイクする扇風機選び
「100均ダイソーの「扇風機(ハンディファン)」を5種類買いました【2021年】」で購入した扇風機たちです。”話題の人気家電”なんて広告(?)を見て、何となく気になったので、売り場に置いてあるものを全部揃えてみました。扇風機って何台も必要な物ではありませんし、意外と使い道に困っていたりします。今回は、この中から一台選んでリメイクする予定です。
クリップ付き扇風機です。無難にいくなら、これかなという気がしています。形やデザインにクセがありませんし、当たり障りなく良いモノに仕上がるハズです。
ハンディ扇風機(アニマルシリーズ)です。攻めるなら、これかなという気がしています。
上部には耳のような突起。その横にはリボン。ハローキティを連想させる形です。全体的に可愛らしいイメージのある扇風機ですが、上手くカラーチェンジできたら、ガラっと印象も変わって面白い感じになるのかなと思います。完成形がイマイチ想像できないので、失敗作になる可能性もありますが・・・。
LEDが仕込まれているので、ボタン一つで光ったりします。メルヘンな雰囲気も感じます。
扇風機の塗装リメイクを始める
ハンディ扇風機(アニマルシリーズ)をアレンジする事に決めました。クリップ付き扇風機と迷ったのですが、無難にアレンジするよりは果敢にアレンジした方がブログ的にも楽しくなると思いますし、失敗したら失敗したでネタになるはずです。
まずは、可能な限り細かくバラしていきます。扇風機の分解は初めてなので楽しみです。
パっと見た感じでは、裏のネジを外すだけでバラせそうな感じがあります。
持ち手の部分も似たような感じです。
小さなサイズのネジに対応したドライバーを持っていなくて、今までは、マルチツールの持ち手に埋まっているドライバーを無理やり使っていましたが、精密ドライバーセットを持っていることを思い出して、今回、使ってみる事にしました。「100均ダイソーの工具(スモーキーシリーズ)を”ほぼ全種類”揃えてみました【レビュー】」です。
ネジ穴に差し込んでグルグル回します。
6本目までは簡単に外すことが出来ました。ただ、最後の1本がどうしても外せません。どんなに頑張っても、固すぎて回りません。
ドライバーの持ち手が細すぎて、力を加えずらい事が問題な気がするので、上手く工夫して解決する事にします。
リビングに敷いているニトリの畳ユニットです。畳の質感やい草の薫りは気に入っているのですが、滑ってズレやすいのが難点で、滑り止めマットを敷いて使っていました。そのマットを引っぺがしてドライバーに活用する事にします。
ニトリの畳が気になった方は「【い草】ニトリの「ユニット畳(置き畳)」を買ってみたよ。ソファー代わりでリビングに敷いてみる」をチェックしてみて下さい。サイズや使い勝手などの詳しいレビューを載せています。
ハサミで適当なサイズに調整をしました。柔らかい素材なので、力いらずで楽々カットでした。自分好みの大きさで使えるのは大きなメリットに思います。切っている最中に、シートの破片がポロポロ散らばっていくのは多少やっかいでしたが。
すべり止めについては「100均ダイソー【すべり止めシート(マット)】を全種購入。サイズ活用アイデアまとめ【レビュー】」や「セリア「すべり止めシート(マット、テープ)」を全種購入。サイズ形状まとめ【レビュー】」で詳しくレポートしています。
ドライバーに巻きつけました。持ち手が太くなり、滑りにくくなりました。サバイバル感(?)が増したように思います。これで力を加えやすくなったはず。やってみます。
外れました。ドライバーのポジションを調整したり、握り方を変えてみたり、結構ギリギリの戦いでした。もしダメだったら、扇風機リメイクはここで終了していたのでタスカリマシタ。
あとあと調べて知った話なのですが、精密ドライバーを使っていて、固くて回らないネジと遭遇した場合は、ドライバーをペンチで挟んで回すといいそうです。わざわざ滑り止めシートを巻きつけるなんて面倒な作業は必要なかったみたいです。
フロントのカバーを外しました。溝に沿う形でLEDが埋め込まれています。小さな豆電球みたいなものを想像していたけどまったく違う形状でした。
前ガードを外しました。LEDの配線は持ち手の基盤と繋がる形になっていました。基盤はネジで固定されています。塗装の邪魔になるので、これも外してしまいます。
ネジを外して基盤とバッテリー(青い棒)を取り外しました。バッテリーは両面テープで固定されていたので苦戦しました。
中央のモーターを取り外します。指で引っ張っただけでは、どうにもならなかったので、ミニラジオペンチを使う事にしました。隙間にグっと差し込んで、テコの原理でモーターを持ち上げます。細い配線が近くにあるので、引っ掻けないように注意しながら進めます。
外れました。接着剤(?)みたいなもので留めてあったので、なかなかのパワーが必要でした。一度、外周の樹脂がパキっと鳴ったので、ヤッテシマッタカと思ったのですが、ひびや割れは出来ていないようだったので助かりました。良かった。
分解が終わりました。扇風機の分解は初めてだったので、壊さないよう慎重に進めていたら、この作業だけで1時間近くかかってしまいました。全体の工程で言うと、まだ3分の1ほどしか終わっていません。今日中に塗装までやってしまいたいので急ぎ目で行動します。
塗料を決めました。ラッカースプレー(油性)のブラックとゴールドを使います。ツヤなしのマットな黒と、ギラっと鈍い金で、ツートンカラーのダークキティちゃん(?)を目指す事にしました。
今回使用するラッカースプレーについては、細かくまとめた記事を作っています。「【白黒金銀】ダイソー「ラッカースプレー(油性ツヤなし)」を全色購入。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」です。詳しい色味や質感が気になった方は、ぜひ、チェックしてみて下さい。
プラスチックに塗装する場合は、ミッチャクロンなどで下地を整える必要がありますが、今回はなんとなくの思い付きで始めたDIYですし、その工程は省いてしまおうと思います。
本体の前カバーと後ろカバー、LEDライトの固定パーツは黒で塗装します。
羽根、電源スイッチ、リボンは金色で塗装します。コンパクトなパーツが多いので、ちょっと難しそう。
賃貸のアパートに住んでいるので、自宅にスプレーをする環境がありません。外に出て作業します。持っていくアイテムを一纏めにしました。詳細は以下です。
- ラッカースプレー(ツヤなし油性)ブラック、ゴールド
- ハンディ扇風機(アニマルシリーズ)を分解したパーツ
- ビニール手袋
- ガムテープ
- マスキングテープ
- ビニール袋
- ゴミ袋(地面保護用)
- ダンボール
- 筆箱(えんぴつやハサミ)
これだけあれば十分なはずです。それでは移動します。
到着しました。「PCデスクに「後付けの引き出しトレー」を取り付けるよ。リメイクでカラーチェンジまで【DIY】」と同じ場所です。
塗装の準備まで終わらせています。地面にビニール袋を敷いて、その上にダンボールを乗せています。これでバッチリなはず。ゴールドのカラーからやっていきます。
ボタンを押してシューっと吹き付けます。
吹き付ける距離が近くて水溜りのようになる、という初心者らしい失敗をしましたが、今更どうする事もできないので、気にせず突き進んでいきます。
続いて、ブラックのカラーです。
終わりました。水っぽく滴る感じはありますが、ゴールドのカラーに比べるとだいぶマシな気がします。
このあと、乾燥を待ってから重ね塗りをします。基本的には似たような作業が続くだけなので、写真は撮らずに、一気に終わらせてしまおうと思います。
乾燥まで終了です。ラッカースプレーは油性という事で、キツめのニオイが残っていました。鼻を突くような感じのヤツです。なかなかニオイが取れなかったので、結局、風に当てながら24時間ほど放置していました。
組み立てる前に簡単にチェックしてみます。
ブラックのカラーで塗装したパーツです。色ムラやかすれなどはなく、奇麗なワンカラーになっています。塗料が水っぽく溜まってしまった部分もあったのですが、どこだかわからないぐらい周りと馴染んでいます。ラッキーでした。
裏です。組み立てたら隠れてしまう部分なのでいい加減に仕上げました。塗料の節約と時間の短縮になりました。
ゴールドのカラーで塗装したパーツです。厚ぼったくなってしまったり、掠れてしまったり、塗装に均一性がありません。イマイチなクオリティとなってしまいました。
黒に比べて金のスプレーは、色が付きづらいように感じました。以前に、「有孔ボードを塗装してオシャレにリメイク【100均】」で有孔ボードのフックを塗装した時も、そんな感覚があったのを思い出しました。もしかしたら、同じシリーズの塗料でも、カラーによって色の付き方が違うのかもしれません。もちろん、勘違いかもしれませんが・・・。という、フワっとしたコメントをした所で次に進みます。
裏です。組み立てたら隠れてしまう部分なので、こちらもいい加減に仕上げました。
組み立ての工程に移ります。バッテリーやネジを持ってきました。
モーターを取り付けました。窪みに位置を合わせてから、ぐっと押し込むだけで簡単にはまりました。白と黄色の配線をガイドに通したら次に移ります。
基盤を取り付けます。繊細そうなパーツなので、丁寧に進めていきます。
ネジで留めました。バッテリーもはめ込んでいます。
前ガードを被せようと思ったら、USBが邪魔で上手くはまりません。何かおかしい。
基盤の表裏が逆だったようです。凡ミス。付け直しました。
前ガードを嵌めて、電源スイッチも取り付けました。LEDも外周に埋め込んでいます。
半透明のLEDカバーを取り付けてリボンのパーツで固定しました。
ネジを締めます。
リメイクした扇風機の完成
ガラっと印象が変わりました。おしゃれでカッコイイ感じ。ゴールドのファンから成金感(?)も出ている気がします。何となくの思い付きで無計画に初めたDIYですが、かなりのクオリティで仕上げることが出来ました。自分で作ったとは思えないような完成度です(一部、塗装の雑な部分もあるのですが、手間がかかった分愛着も湧いていてノーカウントとなっています!)。
渦を巻いたような曲線の網にも、しっかり色を付ける事ができました。塗装の最中に「半透明のLEDカバーと色合いは大丈夫だろうか」なんて心配もあったのですが、まったく問題ないみたいで安心しました。
羽根のゴールドカラーは、ちょっと微妙な仕上がりになっているのですが、ファンガードが上手く隠してくれるので、ほとんど気になることはありません。
ハンドルです。金色のスイッチがいいアクセントになっています。オシャレでちょっとした高級感もあるように思います。
横です。
後ろです。
中央の四角い飾りの中には、「小さいお子様がガードのすき間から指をいれないようにご注意ください。」みたいな事の書いてある注意喚起のシールがありました。剥がしてから塗装をしようか迷ったのですが、そのままスプレーで塗り潰したら、まったくわからないレベルで隠すことができました。
ハンドルです。ネジ穴の一部に色のついていないポイントがありました。あんまり目立たないので見なかったことにします。
電源スイッチを押して羽根を回してみました。ゴールドの残像が見えます。なかなかリッチな感じです。当たり前と言えば当たり前なのですが、回っている羽根から塗装の雑さは全く感じません。
後ろから。回転中です。
ハンディ扇風機(アニマルシリーズ)は、稼働するとモードに対応したランプが光ります。真っ黒の持ち手から見える赤いランプがオシャレだと思います。そばにある金色のスイッチもいい味を出しています。
ライトをつけてみました。オレンジ色が良い感じに点滅しています。本体がピンク色だった時とは、まったく違った印象を感じます。
さいごに
100円均一ダイソーで購入した「扇風機(ハンディファン)」をリメイクしました。
先ほども書きましたが、自分で作ったとは思えないような完成度になりました(一部、塗装の雑な部分もあるのですが、手間がかかった分愛着も湧いていてノーカウントとなっています!)。大満足の仕上がりです。しばらくはテーブルの上にでも飾ってニヤニヤ眺める予定でいます。
新しくDIYをしたら、またブログで紹介しようと思います。よかったら、遊びに来てください。それでは最後までありがとうございました。