セリアで「黒板塗料」を見つけました。ホームセンターでは何度か見かけた事はありましたが、100円均一にも売っているんですね。DIYグッズの売り場は、定期的に覗いているのに気づきませんでした。
「いつか使いたい」と思っていた塗料なので、とりあえず買ってみました。安いのでお試しには丁度いいです。
さて、せっかくなので何か作りたいのですが、「黒板塗料を使ってDIY・・・」となると、やっぱり黒板になってしまいます。
板に塗装しただけの黒板では味気ないので、ちょっとしたオシャレ感を意識して、木枠でも取り付けてみようと思います。
玄関に置いてメッセージボードにする予定です。
初挑戦なので上手く出来るかはわかりません(主に塗装のコーナー)が、掴んだコツやテクニックは、紹介していこうと思います。黒板塗料を使ったDIYやリメイクを考えている方の参考になれば嬉しいです。
それでは、スタートです。
関連記事>>>【歴1年】DIY初心者が作った家具雑貨をまとめて紹介するよ。
木枠付き黒板作りに使う材料
セリアで購入しました。土台と枠に使う木材です。
- 合板(45×30cm)
- 木製角材2P(45×3.8cm)
どちらも材質は天然木(桐)です。黒板塗料もそうですが、100円ショップに行けば何でも手に入ります。日曜大工の強い味方です。
ただ、「安いからコレも買っておこう」と、必要のない物までカゴに入れてしまって、無駄にお会計が高くなるのが難点ですが・・・。自制しなくては。
セリアの木材は、サイズや使い勝手をまとめた紹介記事も作っています。「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」です。よかったら、チェックしてみて下さい。
ベニヤ板をビニールから取り出しました。厚さは3mmほどです。
何度もリピートしている商品ですが、反っていたり歪んでいたりする事もあるので、購入する時はいつも注意しています。持ち帰ってみたら状態が悪くて使い物にならなかった、みたいなトラブルは避けたい所です。
縦から見たり、横から見たり、「周りのお客さんの目を多少気にしながら」自分なりに厳選しています。
角材です。厚さは7mmほど。こちらもよくリピートしている商品ですが、ベニヤ板に比べると、反りや歪みなどのトラブルは少ない気がします。
今日の主役です。「塗るだけで黒板に!黒板ペイント(BOARD PAINT)水性60ml」。
セリアでは黒と緑、2種類のカラーが販売されていました。
緑は小学校の黒板に使われているような色味で、自宅のインテリアとマッチさせる自信がなかったので、無難な黒を選びました。
今回は木材(ベニヤ板)にペイントしますが、他に、紙、陶器、ガラス、金属などにも使用できるようです。プライマーなども不要みたい。アイデア次第で色んな楽しみ方ができそうです。
「黒板には磁石が張り付く」というイメージがあると思いますが、この塗料だけでは磁石を使用することはできません。もし使いたい場合は、マグネットペイントという専用の塗料が必要になります。
黒板DIYで使う主な材料は以上です。金具や刷毛などの細々した物は、使いながらまとめて紹介していこうと思います。
木枠付き黒板DIY(作り方)
「切り分け→研磨→塗装→組み立て」という手順です。
初挑戦の黒板塗装さえ上手くできれば、他に難しい作業はないので、時間はそれほど掛からないと思います。スムーズに完成する予定です。
切り分け
差し金とシャーペンを使って、切り分けるポイントに印を付けます。プロっぽくいうと墨付けという作業です。
そうそう、以前の記事でこんな事を書いていました。
この曲尺はセリアで買ったものですが、捻じれてしまって扱いにくいです。使うたびに「買い換えよう」と思うのですが、結局忘れてしまいます・・・。
新しいのをゲットしてきました。
セリアの曲尺(約15×7.5cm)です。
今まで使っていた物と並べてみます。同じメーカーの商品だと思いますが、少しモデルチェンジしたみたいです。全体的に色が薄くなって、目盛りも見易くなっています。
さっそく使ってみます。
書き込みが全て終わりました。といっても2カ所だけですが・・・。曲尺の使い心地は良好でした。買い換えてよかったです。
「【DIY】壁ぴったりの「本棚」を自作しよう!木材は1×8(ワンバイエイト)だけの簡単シンプル設計【作り方】」で余ったワンバイエイトの端材で段差を作りました。切り分けます。
丁度いい高さのテーブルやスタンドがあればいいのですが、しっくりくる物がないので、いつもこんな感じで作業をしています。
鋸はライフソーを使います。最近購入したものですが、切れ味もいいし、軽くて扱い易いです。初心者にもオススメの1本だと思います。
切り始めの部分が苦手です。ガタガタになったりヨレたりする事も多々あります。丁寧に溝を作ってから、慎重に鋸を挽きます。
いい感じにカットする事ができました。
切り分けの作業が完了です。2カ所だけなので、準備を含めても5分ほどで終わりました。
研磨
紙やすりで切り口を整えます。トゲやささくれが残っていると、ケガに繋がるかもしれません。滑らかになるまで磨きます。
角が割れていました。鋸で切り分けた部分ではないので、元からみたいです。ちょっとガッカリしてしまいます。
ベニヤ板は入念にチェックしていたのですが、角材はチラ見程度でレジに持って行ってしまいました。見落としていたようです。失敗です。
一応、ラベル「ご使用上の注意」の欄に、
天然木のため、ゆがみ・割れなどがある場合があります。また、フシささくれやトゲがある場合があります。ご了承の上、お買い求めください。
とありますし、しかたがないですね。今度からは気を付けます。
研磨の作業が終わりました。
いつもなら、おが屑や切れ端が散乱していますが、今回は扱う木材も少なかったので、比較的(?)キレイな状態です。
簡単に片付けをしてから、次の工程に移りたいと思います。
塗装
黒板塗料の塗り方は、パッケージ横の「ご使用方法」に記載があります。初めて使うので、目を通しておきます。
- 塗る面のゴミ、油分等を取ってください。
- 棒などでよくかき混ぜます。※よく混ざっていないと、きれいにつきません。
- ペイントを絵具皿などに出して筆で塗ってください。※重ね塗りをする場合は、30分ほどおいて、表面が乾いたことを確かめてから塗ってください。
- 塗り終わったら、まる一日おいて乾燥させてください。チョークのみご使用ください。※マーカーやクレヨンは使用できません。
黒板塗料だからと言って、特別な事をする必要はないみたいです。普段使っている水性塗料と同じ感覚で使えるようです。
容器のフタを開けてみたら、アルミ箔で密封されていました。厳重です。
アルミ箔のフタがなかなか剥がれず苦労しました。中身はこんな感じです。
若干ですが、油性塗料のような臭気があります。ただ本当に若干なので、これぐらいなら部屋の中で使っても、ほとんど問題にはならないと思います。一応、換気扇だけ回しながら作業します。
そうそう、開ける時に勢いよく塗料が飛び出してきました。すぐに洗ったのですが、水だけだと落ちにくかったです。
塗装用のビニール手袋を用意していたので、装着してから開封すればよかったです。黒板塗料を使用する予定のある方は注意してください。洋服なんかに付くと、だいぶ面倒な事になると思います。
割り箸を使ってかき混ぜます。
液体はサラサラして柔らかいです。もう少しトロっと粘り気のある感じを想像していました。温める前のサラダ油に近い硬さだと思います。
透明なプラスチックの容器に移します。まとめ売りされていた安いやつです。
刷毛を使って塗布していきます。
伸びが良くて塗りやすいです。ほど良い食いつき感もあります。
一通りペイントしてみました。
どれぐらいの厚みを作ればいいのか悩みましたが「薄く塗りすぎるとチョークで書き込みにくそう」だと思ったので、少し厚めに塗ってみました。
角と縁の部分は、木枠を嵌めると隠れてしまうので、無塗装のままです。
30分程で表面は乾き切りました。乾燥までの時間は早いみたいです。
厚めに塗ったつもりですが、下地が透けている箇所があります。2度塗りをしてみます。
2度塗り目が終了です。さっきよりも薄めに塗ってみました。
黒板塗料の塗り面積(目安)は、約0.5m2(A4用紙9枚程度/2回塗り)との記載があります。
今は、45×30cmのベニヤ板に2回塗りをして、ピッタリ半分の塗料を使った感じです。消費量が少し多いですね。
この辺りは、塗り方によっても変わってくるのだと思います。それに、ベニヤ板は水分を吸収しやすい木材だと言われているので、目安よりは使用料が多くなるのかもしれません。
続いて、木枠の塗装です。ワトコオイルのダークウォルナットを使って色を付けます。「【DIY】パソコンデスクを手作りするよ!天板を作ってIKEAの脚に乗せるだけの簡単設計【作り方】」でも使っている塗料です。
黒と茶は相性バッチリのカラーなので、オシャレ感が出せるんじゃないかと思います。
食器洗い用のスポンジを刷毛代わりに使います。ハサミでネットごと切り分けて、使いやすいサイズに調整しました。
スポンジを使う、というのは最近知ったテクニックなのですが、刷毛を使って塗装するよりも掛かるコストが減ります。だいたい5分の1です。お財布に優しいです。
スポンジの角にオイルを染み込ませました。塗布していきます。
木枠の塗装完了です。一気に終らせてしまいました。色の濃さは好みの感じにできたので、2度塗りとウエット研磨はやらない予定です。
完全乾燥には24時間かかります。翌日までこの状態で放置です。
ワトコオイルには少し臭気があります。今日は天気もいいですし、部屋の窓は開けっぱなしにして風を通しておこうと思います。
組み立て
塗料も乾いたので組み立てをします。ビスや工具は使用せずに、木工ボンドのみで完成させます。
このボンドは、速乾の多用途タイプで「木・革・布・紙同士+塩ビ・金属」などにも使用できますが、ほぼ木材の接着にしか使っていません。
「いろいろ張り付けられて便利そう」という理由で買ったのですが、ノーマルタイプでよかったかもしれません。ちなみに、セリアで買ったものです。
木枠を貼り付ける部分にボンドを垂らします。なんとなく波線で塗りました。強度が必要な箇所ではないので、こんな適当な感じでも大丈夫だと思います。
木枠を貼り付けました。クランプは持っていないので、端材を重石にしています。「【DIY】壁ぴったりの「本棚」を自作しよう!木材は1×8(ワンバイエイト)だけの簡単シンプル設計【作り方】」の時に余ったものです。
何かの衝撃でズレないように、角をマスキングテープで簡単に留めてあります。あとは乾燥を待つだけです。
手作り木枠付き黒板の完成
良い感じに仕上がったと思います。
黒板の黒色と木枠の茶色は相性バッチリです。男前な感じもあるし、オシャレな感じも出ているのではないかと思います。好きなデザインです。
手作りして愛着が湧いているので、自己評価は若干高めです。
横からのアングルです。ベニヤ板の側面に色を塗り忘れました・・・。
正面から見ると問題ないのですが、サイドから覗き込んで見るとカッコ悪いです。ちょっと気になります。
修正しようと思えばできるのですが、ワトコオイルの塗布は普通の塗料と比べて手間がかかります。ちょっと空いた時間にパパっとこなす、みたいな事は難しいです。暇な休日にやってみようかと思います。
木枠は隙間もなくピッタリサイズで作ることができました。縁が綺麗に揃っているだけで、完成度が高く見えます。
「【100均DIY】木枠(フレーム)付きのオシャレな鏡を作ろう!壁掛けに改造もするよ【作り方】」の時と似たような手順で木枠を作りましたが、上手くいって良かったです。
木材は全て桐を使っているので軽いです。頻繁に持ち運ぶような物でもありませんが、片手で楽々持ち上がるのは、個人的に嬉しいポイントかなと思っています。
「【100均】セリア「金具」の種類とDIYアイデアを紹介します。古色仕上げ中心編」の壁掛け金具を使って、浮かせて飾れるようにしても面白いかなと思っています。もしかしたら、近いうちに手を加えるかもしれません。
チョークを使って黒板に書いてみる
せっかく黒板を作ったので、文字(イラスト)でも試し書きしてみます。
ポケットタイプ「チョーク」という商品をセリアで買ってみました。安全基準に適合した原料(焼せっこう)を使用しているらしいです。
中身はこんな感じです。カラフルなセットかと思ったら、色付きのチョークは3本だけでした。ちょっとガッカリです。
ただ、白の使用頻度は高いですからね。バランスとしてはいいのかな。
書いてみます。
表面がツルツルしているので、チョークが滑るように進みます。書き心地はいいです。
筆圧が弱くてもしっかり色が付きます。「100円の塗料なのにクオリティが高いな」という印象です。
書いた文字を消してみます。ティッシュで拭けばいいみたいです。
軽く擦るだけで消すことが出来ました。ただ、薄っすらと白い跡は残っています。完全に落とすには水拭きが有効みたいです。やってみます。
キッチンペーパーを濡らして拭いてみました。白い跡は綺麗に落ちています。あまり力を入れ過ぎると、表面の塗料も一緒に剥がれてしまうので、少し注意が必要です。
さいごに
木枠付きの黒板(メッセージボード)DIYに掛かった金額です。
- 木材 300円
- 塗料 100円
- 刷毛やちょっとした物 300円
合計700円でした。値段の割には作りも丁寧で、オシャレな物が出来たんじゃないかと思います。少し前にも書きましたが、手作りして愛着が湧いているので、自己評価は若干高めです・・・。
さて、久しぶりにチョークを握ったら、なんだか楽しくなって無駄に書いたり消したりしています。
耐久面の問題で、黒板の使用回数には制限がありそうですが、今のところ(10回ぐらい)は問題ありません。この辺りのレビューは、しばらく使ってみてから追記しようと思います。
追記(2019年2月15日)です。今回余った塗料で「【DIY】100均端材で黒板ドアプレートを手作り!オリジナルのルーム看板【作り方】」を作ってみました。チョークで絶妙な(?)イラストも描いています。気になった方はチェックしてみて下さい。
それでは、さいごまでありがとうございました。