ダイソーのエプロン(ポパイ)を珈琲で染める【200円】

DIY・リメイク

100円均一ダイソーで「ポパイのエプロン」を買ってみた。何となくの思い付きで染色をしてみた。というお話です。

エプロンのサイズや使い勝手をレビューしてから、染色のやり方を紹介します。ダイソーのコラボエプロンが気になっている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

関連記事>>>布(服)を染める【染色まとめ】

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ダイソーのエプロン売り場にポパイが

エプロンのコーナーです。ビニール、布、ストライプ、花柄など、材質やデザインのバリエーションが豊富です。価格は200円のものが多い印象です。ちょっと高価。

ポパイがありました。コラボ商品でしょうか。正直、作品の内容については、あまり詳しい事は知らないのですが(テレビの再放送で見たことはあったはずですが・・・)、ほうれん草を食べると超人パワーを発揮するヒーローみたいな感じでしたよね。格好良かった覚えがあります。

さて、このエプロン。欲しくなってしまったので買う事にします。ちなみに、キャラクターはオリーブもありましたが、ムキムキマッチョなポパイが気に入ったのでこちらを選択。パイプを加えた姿もクールですしね。

お会計を済ませたら帰ります。

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ダイソーのポパイコラボエプロンを買ってみた

基本情報は以下です。

  • 品名:エプロン(POPEYE)
  • サイズ:W57cm×H71cm
  • 材質:ポリエステル59%、綿17%、レーヨン24%

200円商品です。100円均一で100円以上のものを買うと、ちょっと損をした気分(?)にもなるのですが、「ポパイのエプロンがこの価格」と考えると、お得なのかもしれません。ポパイグッズは「ダイソーの「ミトン(鍋つかみ)」を全部買ってみます【5種類】」でも紹介しています。

裏です。ラベルにはお手入れ方法と使用上の注意の記載があります。

  • 手洗いしてください。
  • 蛍光増白剤が入った洗剤は使用しないでください。
  • 直射日光・高温多湿の場所を避けて、保管してください。
  • 塗れたまま放置しないでください。

などの内容です。一部を抜粋しました。

パッケージを外して広げてみました。

メジャーな首掛けエプロンタイプです。防水加工ではありません。生地は薄めで柔らかい感じ。ペラっとしています。防御力は低そうです。ザラっとしているので肌触りはそれほどよくありません。マイナスな事ばかり書いている気がしますが、200円でこの品質なら、コスパはいいように感じます。

もう少し詳しく見てみます。

首の部分です。紐の調節はできません。

胴の部分です。中央には小さなポケットが付いています。その上には、淡いグリーンでポパイのイラストが。ポパイには欠かせないほうれん草を意識したカラーリングだと思います。

拡大するとこんな感じです。

ポケットです。頑丈に縫い付けられているようなので耐久性は良さそう。長い期間便利に使えると思います。

紐の部分です。

細めです。柔らかいので結びやすいと思います。

胴の部分下です。角は柔らかいラウンド型になっています。

ひっくり返しました。裏は無地です。

タグが付いています。パッケージにも記載のあったお手入れ方法が載っています。

さて、家でエプロンを付ける事はないので、買ったはいいけどどうしようという感じなのですが、せっかくなので何かに使って有効活用したいです。とりあえず、最近ハマっている染色でもしてみようかと思います。珈琲で染めようかな。

このエプロンは、材質表記によるとポリエステルが59%との事です。ポリエステル成分の高い物は上手く色が付かない、みたいな話を聞いた事があるのですが、そのあたりがどうなのかという検証も兼ねてチャレンジしてみようと思います。

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エプロンの染色に使う材料

染色に使うため用意した道具です。

  • 湯桶
  • 豆乳
  • コーヒー
  • ミョウバン

使用するアイテムを簡単に見ていきますね。

湯桶です。浸け置きや濯ぎに使います。

品質表示によると原料樹脂はポリプロピレン。耐熱温度は120度となっています。今回の染色にも問題なく使う事ができると思います。

キッコーマンの無調整豆乳です。未開封の新品。たまたま冷蔵庫にありました。下地作りに使います。

布をそのまま染めるだけだと、上手く色が乗らないそうです。”詳しい事はわかりませんが”、豆乳に浸す事で、含まれているタンパク質が繊維と結びつき、コーヒーの色素が吸収されやすくなる、という事です。

ザブレンド117(UCC)です。深いコクと豊かな香り。

ウチに常備してある珈琲もあったのですが、「出がらしを使うより、インスタントを使った方が手軽に楽しめる」というアドバイスを以前に見たので買ってきました。安いやつです。余った分は飲む予定なので、美味しそうなものを選んだつもりです。

焼アンモニウムミョウバンです。過去の染色で使ったので開封済みです。仕上げの色止めに使います。草木染めでは定番のお役立ちアイテム。

ダイソーエプロンの染色スタート

無調整豆乳を注ぎます。

下地作りに使う液体は、濃ければ濃いほど色が乗りやすくなるそうです。なので着色効率を考えると本当は、豆乳を薄めず原液で使った方がいいのですが、「たくさん使うのはもったいない。」という庶民的な感覚が邪魔をした(?)ので、水1:豆乳1の割合にして使う事にしました。

割り箸でよくかき混ぜました。白く濁ったような液体になっています。

エプロンを投下します。

この状態で20分程放置します。どうしても浮かび上がってきてしまう部分があるので定期的に沈めておきます。

その後、10分程揉み込みます。全体にしっかり染み渡らせるとキレイに染まる、という事なので、手を抜かずにやります。一生懸命です。

よく絞ってから取り出しました。

揉み続けるのは握力も使うし大変だったのですが、見た目に変化の起こる作業ではないので、やり終えた感というのか、「達成感」みたいなものが無いです。

とりあえず、布の下準備は終わりました。続いて染料液作りです。

ボロの鍋を使います。1リットルの水を入れて火にかけます。

沸騰したらインスタント珈琲を入れます。スプーンを使うと洗い物が増えて面倒です。ダイナミックにバサバサ容器を振っていきます。

パッケージの説明欄によると、美味しく飲むには、お湯(140cc)にティースプーン1杯(約2g)が適量との事です。お湯1Lに直すと、約15gですね。

染色する場合は、どれぐらいが適量なのでしょうか。決まりごとはないみたいなので、いい加減に決めてしまってもいいかな。

コレぐらいにしてみました(ピントが少しズレてしまいました・・・)。泡立っていて見づらいのですが、かなり濃い目で作っています。ティースプーン15杯(約30g)以上は入っていると思います。

ポパイのエプロンを投入します。染料液に入れた瞬間、茶色い色味がフワっと染み渡って素敵でした。

弱火でグツグツ煮込んでいきます。沸騰しないよう温度に注意です。

換気扇を回しながら作業していますが、部屋の中一面がコーヒーの香りに包まれています。リラックス効果が凄いです。癒されます。

ある程度煮込んだら火を止めて、色止め液の準備をします。

桶にお湯を張ります。

ミョウバンをいれます。

草木染めの熟練者になると、布の重さや面積によって濃度を変えたりもするようですが、読んでもイマイチわからなかったので、初心者らしく適当に入れました。たぶん5gぐらいです。

今までの染色でも、こんないい加減な感じで進めていましたが、一応上手く行ったので大丈夫だと思います。頻繁に洗濯するような物の場合は、しっかり計算した方が良いかもしれませんが・・・。

軽くかき混ぜたら結晶は溶けました。

鍋からエプロンを引き上げます。パッと見は均一に染まっています。色も馴染んでいますし、いい感じかもしれません。

色止め液に投入です。熱くて絞れなかったので、水気は取らずに漬け込みました。この状態で20分程置いておきます。

20分経過しました。特に見た目に変化があるわけではありませんが、色褪せや退色の防止はできているはずです。洗います。

桶に水を貯めてすすぎます。色が出なくなるまで徹底的に洗い続ける必要があります。

終わりです。洗っても洗っても色が染み出てきて大変でした。手強かったです。

天気がいいのでベランダで干します。日陰干しがいい、みたいな話もあったのですが、お天道様で一気に乾かしてしまう事にしました。

珈琲が大量に余りました。捨てるのはもったいないです。かといって飲むわけにもいきません。有効活用できる手段はないのだろうか、と考えてみましたが、イマイチいいアイデアが思い浮かびませんでした。飲むわけには・・・ゴクリ。

珈琲染めエプロンの完成

ナチュラルで優しい風合いです。シンプルな無地の単色はオシャレに感じます。色ムラなどもなくキレイに染めることが出来ました。いい具合の出来だと思います。厄介と言われている(?)ポリエステル成分強めのエプロンでしたが、問題無く着色することが出来ました。良かった。

くしゃっとした表面と色合いから、アンティークのような、レトロのような雰囲気も感じます。好きな感じです。

染色前はこんな感じでした。だいぶ印象が変わっていると思います。

染色後のエプロンを詳しく見てみます。

首の部分です。

胴の部分です。

ポケットです。ポパイのイラストが薄くなったような感覚もありますが、プリントが色褪せたわけでは無く、周りの色が濃くなったからそう見えるんだと思います。

ポパイを拡大するとこんな感じになっています。

ポケットの中身です。ムラもなくキレイに色を付ける事ができました。嬉しい。

紐の部分。

良い感じに着色が出来ています。

胴の部分下です(シワが目立ちます。アイロンをかけてから撮影すればよかったか・・・)。

ひっくり返しました。

タグはキレイに染まりました。布より色が濃く乗っています。ヴィンテージっぽい。紙に色付けをした時の質感に近いと思います。

ダイソーのエプロンはタグが内側に付いていますが、外側に付いていたらいいアクセントになったかもしれません。

過去の染色品と簡単に色比較をしてみる

セリアの巾着です。どうぶつナチュラルというシーズ。可愛い猫のイラストが入っています。紅茶を使って染色しました。落ち着いたベージュ系のカラー。薄っすらピンク色も入っているように見えます。全体的に柔らかい色味で気に入っています。

詳しくは「【100均染色】ダイソーの紅茶で布を染めよう。洋服や木材にも」で紹介しています。よかったらチェックしてみて下さい。

生地同士を重ねてみました。色味の比較がやりやすいと思います。

無印良品のエコバッグです。余計な装飾はありません。シンプルな無地タイプ。珈琲を使って染色しました。確か、人生で初めての珈琲染色でした。初めての割には、上手くいったのかなと思います。

詳しくは「コーヒ染めで無印のエコバッグ(布)を染色するよ。オシャレにリメイクしたい」で紹介しています。

重ねてみました。どちらも同じ珈琲染めで仕上げたものですが、元々の布地の素材が違うので、発色に差が出ています。

セリアのハンカチです。てぬぐい風バンダナ刺繍というシリーズ。黒猫に赤い首輪が印象的です。玉ねぎを使って染色しました。淡い黄色のカラーが可愛いと思います。

詳しくは「【草木染め】玉ねぎで布を染色。ハンカチと巾着を黄色にリメイク」で紹介しています。

重ねてみました。

セリアのエコバッグです。コットントートバッグ(アニマルフレンド)というシリーズ。猫さんがテーブルに両手を載せているポーズ。可愛いです。珈琲を使って染色しました。今回のエプロンと同じ、ザブレンド117(UCC)を使っています。

詳しくは「セリアのエコバッグを染める」で紹介しています。

重ねてみました。

セリアのハンカチです。先ほど玉ねぎ染めで紹介した物と同じシリーズです。墨汁を使って染色しました。もう少し濃い目で仕上がるかと思ったのですが、薄っすらとした灰色で完成となりました。

詳しくは「墨汁、絵の具、プリンターインクで布を染める【100均染色】」で紹介しています。気になった方は、ぜひ、チェックしてみて下さい。

重ねてみました。

さいごに

100円均一ダイソーの「エプロン」を染色してみました。

リメイクは成功だと思います。コーヒー染めでキレイなワンカラーに染める事ができました。仕上がりの発色も”ほぼ”想像通りで、楽しく染色をする事ができました。せっかく手間をかけて手作りしたのだから、料理の時にでも装着してみようと思います。人生初エプロンクッキングはもうすぐ。

新たに染色をやったら、この記事にお知らせを書こうと思います(そろそろいい季節なので、ヨモギを使ってみたいです)。よかったらまた遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。