猫のダンボールハウスを自作します(ウチ用ではないです)。材料はダンボール。100均のリメイクシートを使って、ちょっとおしゃれにアレンジもするつもりです。
「ダンボール工作」などで検索をすると、関節が稼働するロボットとか、立体リアル宮殿とか、大人の本気力が見られるガチ作品が沢山ヒットしますが、今回この記事で登場する猫のダンボールハウスは、そういった類のものではありません。
中途半端な知識と技術で作る、ありふれた(?)ダンボール工作となります。
簡単な設計図を用意してから作り始める予定です。猫のお家作りにトライしてみたい方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。
関連記事>>>100均のペット用品(猫用グッズ)まとめ【ダイソーとセリア】
製作準備、設計図と材料買い出し
手書きの設計図を作ってみました。
ダンボールそのものの、四角い形を利用したキャットハウスです。目立った仕掛けもないシンプルなタイプ。
前面には大きめの出入り口を作ります。老猫さんが使う予定なので、入りやすさを重視です。
屋根は三角形にして天井を高くします。老猫さんは体が大きいので、建物の高さは重要に思います。設計図には書き込んでいませんが、材料が余ったら煙突を作るつもりです。デザイン目的が主の、機能性のないやつです。小洒落感ぐらいは出せるかと思います。
出入口の上と側面には、採光窓を作ります。トレーシングペーパーを張って、適度に光を取り込む仕様にするつもりです。窓の形は、魚の形と肉球の形を予定しています。ただ、気まぐれに変わる事もあるかもしれません。
底の部分は不要に思うので、抜いてしまいます。
細かな寸法は決めていません。作りながら何となくで決めていくつもりです。猫のダンボールハウスは、複雑な形状でもありませんし、こんな緩い感じで進めても大丈夫だと思います。
それでは、材料を買いに行きます。
100円均一セリアにやってきました。「セリアの「マグネットフック」をたくさん買ってみました【強力】」や「セリアの「フォトアルバム」を全部買ってみます【11種類】」などで利用しています。
ダンボールが剥き出しのままだと、デザイン的にも質素でつまらないので、リメイクシートを張ってアレンジします。どんな柄を使うかまでは決めていないので、売り場で吟味しながら考えようと思います。
外壁には、漆喰調柄を使う事にしました。初めは無難なレンガ柄を選んだのですが、外壁に漆喰ってあまり聞かないし、面白い感じになるのかな、と思って選んでみました。
包装のビニール越しに見ると、そこまで漆喰感が出ていないのが気になるポイントではありますが、試しに買ってみます。帰ってから詳細なレポートもするつもりです。
屋根は色を変えます。木目調を使う事にしました。漆喰と木材の組み合わせなので、上手い具合にまとまると思います。
猫の段ボールハウスDIYに使う材料
メインの材料であるダンボールは、「猫のトイレカバーを手作り!材料はダンボールと100均リメイクシート【DIY】」で余ったものです。最近テレビCMでもよく見るDCMブランドのもの。ホームセンターのケーヨーデイツーで購入しました。
外寸は、幅41×奥行き57×高さ34cm。内寸は、幅40×奥行き56×高さ32cm。新品が一つと、中途半端なサイズが一つあります。
新品の方を組み立ててみました。サイズ的に引っ越し用かなと思います。耐荷重の表記なんかはありませんが、厚みもあって頑丈そうです。かなりの重さに耐えるんじゃないかと思います。
リメイクシートです。漆喰調柄が3セット。木目調柄が2セットです。
パッケージを開けて、ちょっとだけ雰囲気を見てみます。
関連記事>>>セリアの「リメイクシート(カッティングシート)」を全種購入レポート【24種類】
リメイクシート漆喰調柄。自由にカットできるシールタイプ。
紙筒に巻きつけられていました。丸まるようなクセは付いていますが、シワやヨレなどはありません。状態はいいです。
漆喰調柄という事ですが、大理石の模様に近い気がします。薄く白っぽい表面にスジ模様が入っているのが、そう感じさせるんだと思います。
アップで写すとこんな感じです。ちょっとプリント感が強い気がします。ぼやけていて荒いです。
ただ、100円の安い商品ですし、クオリティとしては十分なのかもしれません。遠目で見ればプリント感はほとんどありませんし。
裏は方眼紙状になっています。均等に切り分けたいときや、直線に切り分けたいときに便利です。
リメイクシート淡い木目調。シールタイプで貼るだけ簡単。補修や模様替え、キズ・ヨゴレ隠しにも便利だそうです。
広げてみました。漆喰とは違い、紙筒には巻き付いていませんでした。シワが気になる所ですが、真っすぐピンと伸ばしながら張れば目立たなくなるようなので、張り付け作業の時には意識してみます。
ちょっとしたニオイがあります。ゴムっぽい感じです。開封直後というのもあるかもしれません。しばらく時間が経てば抜けていくかと思います。
アップで写すとこんな感じです。木目の再現度は高いように思います。「【DIY】壁ぴったりの「本棚」を自作しよう!木材は1×8(ワンバイエイト)だけの簡単シンプル設計【作り方】」で使った板に似ています。
漆喰調柄もそうでしたが、光が強く当たるとテカっとしてしまいます。シートなので仕方ありませんが、少しチープな印象を受けてしまいます。
裏面です。イラストによる張り方と、使い方のおすすめ事例が紹介されています。
デコールマスキングテープ(DECOR MASKING TAPE)です。サイズは約10cm×2m。無地。装飾用のマスキングテープです。
リメイクシートの隣に置いてあって、「何かに使えそう」と思い買ってみました。だいたいこんな買い方をしたアイテムは、無駄遣いに繋がりやすいのですが、何とか上手い活用方法を考えて、効果的に使いたいと思います。
パッケージ裏面です。使用上のご注意には、
本商品は装飾用です。ざらざらした面、凹凸のある面、紙素材の面、壁、床、塗装面には使用しないでください。
という記載があります。太字で目立つようにアピールされています。
材質は紙・アクリル系接着剤。メイドインチャイナです。
猫のダンボールハウス制作開始
この形を利用する感じで、猫のダンボールハウスにしようと思います。
不要な底のパーツを取り除きます。
最近はダンボールのカット(解体)専用のカッターなんかもあるみたいです。一度使ってみたいけど、高性能な奴は意外と高かったりします。しばらくは100均カッターで乗り切ります。
出来ました。ちょっとヨレていたり波打っていたりするのですが、フリーハンドにしては、比較的キレイに切れた方(?)だと思います。
残りもやってしまいます。
終わりです。底に付いているパカパカする羽根みたいな部分(フラップというらしい?)を取り除きました。掛った時間は10分程です。
三角屋根を乗せる土台部分を作ります。文字で説明するとややこしいのですが、写真を数枚見て貰えればピンとくると思います。
まずはスケールで長さを測ります。「100均ダイソーの工具(スモーキーシリーズ)を”ほぼ全種類”揃えてみました【レビュー】」です。そのあと、えんぴつで印をつけました。
長い定規は持っていなかったので「ダイソー「木材」のサイズと種類(板材、角棒、丸棒、ブロック、MDF材)を紹介します。」のとき購入した板材(600×6×120mm)を使いました。なかなか使い道が見つからず、端材ボックスの中で眠ったいた木材です。活躍する機会ができて良かった(?)です。
印に沿って切り分けていきます。
こんな感じになりました。ダイソーの板材(600×6×120mm)をガイドにしながら切ったので、切り口は殆ど直線になっています。
逆サイドも同じような形に加工します。
終わりました。製品情報が印刷された部分が、ちょうど屋根の所にきてしまいました。プリントが濃いので、もしかしたら、リメイクシートを張ったとき透けて見えてしまうかもしれません。ちょっと心配です。
左右のパタパタ(確か、フラップ?)を織り込むと、三角屋根の土台が完成です。
中途半端なサイズで余っていたダンボールを屋根に使います。ビリっと破れていたり、繊維が飛び出している部分もありますが、あとで修正するつもりです。
試しに乗せてみました。ダンボールの折れ目の部分を、三角形の頂点に被せています。フィットして安定感もありますし、これで問題はなさそうです。
リメイクシートでデコレーションです。
リメイクシートの張り方には、ちょっとした手順があります。ダイソーのリメイクシートを使う時に勉強した方法ですが、その手順に倣って作業をしてみます。
- 張る面のホコリ、油分、水分、汚れ等を拭き取ります。
- 張る面の位置を確認し、はさみでカットします。※角を丸くカットするとはがれにくくなります。
- はくりシートをはがし、よれないように張り付けます。
- 仕上げにローラー等でよく圧着します。
参考にしながら実際に貼り付けてみます。
隅の方から少しずつはくりシートを剥がします。ピンと伸ばして空気が入り込まないように気を付けながら張っていきます。
完成です。細かいことを言うと、シワが寄ってしまったり空気が入ってしまったりした場所もあるのですが、遠めに見れば殆どわからないレベルだと思います。良しとする事にしました。
上側もやってしまいます。
終わりです。リメイクシートとリメイクシートの繋ぎ目に違和感がでないよう注意しました。一応、模様同士は上手く繋ぎ合わせられたと思います。
凹凸になっているのは、ダンボールの元々の形です。
裏側はこんな感じです。端の余ったシートは、内側に巻き込む感じで貼り付けました。見た目さえ気にしなければ、ハサミやカッターで除去するより簡単で早いやり方です。剥がれにくくもなります。
続いてハウス本体。外壁の部分にリメイクシートを貼り付けていきます。手順は屋根の時と同じです。
一気に終わらせてしまいました。掛った時間は15分程です。三角形の部分はハサミで切って形を調整しました。足りなかった部分には継ぎ足しをしました。
先ほどの木目調に比べると、こちらの漆喰調柄は適度な硬さがあって貼りやすかったです。
試しにダンボールを起こしてみました。良い感じだと思います。
出入り口と採光窓を作ります。
曲尺とえんぴつを使って下書きをしました。肉球の形を予定していた窓は、普通の窓らしく、四角形のノーマルなタイプに変更しました。魚の形はそのまま採用です。
カッターマットがなかったので、いらないダンボールを敷いて床を保護しています。心配事は何もないので、ガンガンくり抜いていきます。
扉の上部分です。曲線を切るのは難しいので慎重に進めていきます。
ちょっと歪んでしまったけどこれぐらいなら許容範囲デス。
切り抜いた扉は、ドアノブでもつけたら装飾として使えるかもしれません。「【100均】セリア「金具」の種類とDIYアイデアを紹介します。古色仕上げ中心編」で買った、セリアの古色ハンドルが丁度良さそうに思います。外観に遊び心がプラスできるかも。切り抜いた扉は捨てる予定でいましたが、一応、保管しておきます。
魚です。ちょっと不格好になってしまった。
窓です。十字タイプにしてみました。格子の幅は「細い方がスタイリッシュ感も出ておしゃれかな」と思ったので、1cmで作ってみました。細くした分耐久力はないので、そのうちへたってくるような気がしています。割り箸でも添えて補強する必要があるかもしれません。
裏側にトレーシングペーパーを張ります。
マスキングテープで固定をしました。ちょっと雑な感じですが、屋根を取り付けてしまえば隠れる部分なのでオッケーかと思います。
十字窓の部分もやってしまいます。たいした作業ではないので、途中の写真はスキップしてしまいますね。
組み立てます。
左右のパタパタ(確かフラップ)をガムテープで固定しました。簡単に留めただけですが、ニャンさんが中で大暴れをしない限りは、剥がれる事はないと思います。強度的には問題無しです。
あとは屋根を乗せるだけで完成です。
猫のダンボールハウスが完成
いい感じに仕上がりました。ナチュラルで優しいイメージ。素朴で可愛い感じも出ている気がします。選んだリメイクシートの柄が良かったんだと思います。「猫のトイレカバーを手作り!材料はダンボールと100均リメイクシート【DIY】」の時も似たような事を書いた覚えが・・・。
家の中に置いてあっても、雰囲気を壊さないぐらいの仕上がりにはなったかと思います。全体的な質感はいいです。あとはネコさんが入ってくれるかが心配。
細かい部分を少し見ていきます。
出入口は大きめに作りました。
上のアーチ部分がガタガタしているのが気になる所ですが、「手作り感がでている。ハンドメイドのいい味。素敵、魅力的。」という事で納得しています。
屋根です。傾斜はきつめ。木目の雰囲気はいいと思います。
材料が足りなかったので煙突制作は見送りになりました。
屋根は固定せず乗せているだけです。上に持ち上げれば、そのまま外すことができます。もし、ズレたり落ちたり、ストレスに感じるような事が起これば、留めてしまえばいいのかなと思います(ウチ用ではないので、自分がやるわけではありませんが・・・)。
横の壁部分です。
近づいて見ると、やっぱり漆喰と言うよりは大理石の柄に近い気がします。ただ、違和感があったりするわけじゃないので問題はナシです。
十字の採光窓です。白い漆喰壁に、白っぽいトレーシングペーパーなので、目立ち過ぎる事もなく溶け込んでいます。ダンボールの厚み分凹んでいるのが何となくオシャレに感じます。いい具合です。
中から見るとこんな感じになっています。光の入り具合は丁度いいのかなと思います。和紙っぽい感じもでています。
内部です。採光窓を作ったぐらいで、デザイン的な細工は特にしていません。工夫したポイントもほとんどありません。ダンボールそのままです。
内寸幅40×奥行き56×高さ32cmのダンボールを活用したので広々空間になっています。スペース的にはかなり余裕があるので、クッションやベッド毛布、爪とぎなどを設置することもできます。
猫は狭い場所が好きと言いますが、使うのは老猫さんですし、広い方が体の向きを変えるのも負担なく出来ると思います。
猫さんはダンボールハウスに入ってくれるのか・・・
ダンボールハウス受け渡しの日です。置き場はリビング。ジーっと見つめて「なになに」という感じで気になっているようです。ただ、警戒しているのか、なかなか近づいてはくれません。困りました。なんとしても今日中にブログ用の写真を撮影したいのです。
狡賢い大人の必殺技を使う事にしました。エサで釣る、という作戦です。
好物のカニカマを持ってきて、ダンボールハウスまで誘導します。「おいでおいでー、たくさん食べたいでしょ」
さいごに、カニカマの切れ端を中に放り込みます。
(入ってくれそう・・・)
やーめた。
(あと少しだったのに・・・)
前回作ったダンボールトイレカバーも、初めは不審がっていましたが、最終的には使ってくれるようになりました。今回作ったダンボールハウスも慣れてきたら入ってくれそうな感じはあります。もうすぐ寒い冬の季節です。中は温かいハズですし、使ってくれないかなあ。気長に待って、タイミングが合えば写真を撮らせてもらおうと思います。いずれ追加で写真をアップします。
クロネコヤマトの宅急便ダンボール猫トラック号(追記:2021年1月28日)
数年前にツイッターで話題になっていた、クロネコヤマトの猫トラックを作ってみました。材料は、ヤマト運輸の「ウォークスルーボックス」というダンボールです。
- 品名:ウォークスルーボックス
- サイズ:35×52×29cm(外寸)、34×51×27cm(内寸)
- 価格:370円(税込)
- 購入場所:ヤマト運輸の営業所や、オンラインショップ(クロネコマーケット)で購入する事ができます。
- 説明:街のあちこちで見かけるおなじみの宅急便ウォークスルーをデザインした大型ダンボール。人気商品です。
前からです。
フロント部分には緩やかな角度をつけました。ガラス部分はくり抜いて、中に入った猫さんが、外の景色を見渡せるようにしました。
横からです。
工作上級者になると、タイヤの部分を上手く加工して、浮き上がった状態(本物の車みたいな形)に仕上げる事もできるみたいなのですが、初心者は初心者らしく簡易版で完成としました。
後ろからです。
左側の扉にだけ切り込みを入れて、パタパタ開閉するようにしました。猫さんの出入り口です。へたっている感じがあるのは、猫さんが出入りしているからではなく、加工で手間取って余計な力を加えてしまったからです。
全体的に残念クオリティな部分が多いのですが、今回の製作で、だいたいの勝手は掴むことが出来ました。材料の「ウォークスルーボックス」はまとめ買いしているので、家にストックが余っています。近いうちに今回の経験を活かした、ハイクオリティクロネコヤマトの宅急便ダンボール猫トラック弐号機を完成させるつもりです。
(それを作ってからブログで発表したらヨカッタのデハ・・・?)
さいごに
猫ちゃん専用のダンボールハウスを手作りしました。休憩スペースとして、お昼寝なんかをしてくれたら嬉しいです。入ってくれるといいなあ。
特に器用なわけではありませんが、今回制作してみて、「頑張れば二階建てぐらいのキャットハウスは作れるかも」と思いました(いずれはキャットタワーも・・・)。次はガラっと雰囲気を変えて、豪華な内装の秘密基地スタイルなんかにしても面白いなと思っています。アイデアを練っておきます。
ウチで猫を飼っているわけではないのに、最近、猫グッズをDIYすることが多いです。「【100均DIY】猫のご飯台(餌台)を手作りするよ。高さは5cm。木製でオシャレにしたい」や「【100均diy】ニャンモック(猫用ハンモック)はセリアの材料で簡単に手作りできるらしい。ハンドメイドのやり方」などです。近いうちに猫グッズDIYのまとめ記事でも作ってみようと思います。
新しくDIYをしたら、またブログで紹介しようと思います。よかったら、遊びに来てください。それでは最後までありがとうございました。