切って塗る。紙管で作った棚をリメイクするよ【クラフトラック】

DIY・リメイク

寝室で使っている棚(クラフトラック)をリメイクします。

高さがイマイチだと感じているので、支柱の紙管を切って調整します。そのあと、連結用部品の灰色を、鉄(アイアン)風に黒で塗装してみようと思います。

面倒な作業があるので(主に、塗装のコーナーです)、時間と手間はかかってしまいますが、リメイクの工程自体はどれも簡単なものです。そんなに苦戦することはないと思います。

制作中に掴んだコツやテクニックは、紹介していこうと思います。楽しんでもらえたら嬉しいです。

関連記事>>>【100均】クラフトラック(セリア)で簡単な棚を作るよ。リビングに置いて鞄の避難所にする予定です。

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リメイクする棚

100円均一セリアのクラフトラックで作りました。スマホを置いたり、リモコンを置いたり、飲み物を置いたりして使っている寝室のベッドテーブルです。

クラフトラックで作ったこの棚には、色々なストーリー(大袈裟)がありまして・・・。

初めは、こんな形の「猫用ハンモック(ニャンモック)」として制作をしました。

クラフトラックのパーツを、600円分組み合わせて作っています。ベッド(ハンモック)部分は、布を買ってきて自分で縫いました。

  • ハンモック特有の程よいたるみが再現できた
  • 紙管の茶色と、生地の色が上手くマッチ、デザイン性も良し
  • ガタつきやグラつきは一切ナシ、安全面◎
  • 強度も高く頑丈

という感じで、自分的には満足のいく仕上がりだったのですが、

「猫ちゃんがまったく興味を示さない」

という問題が起きまして・・・(抱っこして乗せてもすぐに下りてしまいます)。泣く泣く(?)使い道を変えることにしました。

関連記事>>>【100均diy】ニャンモック(猫用ハンモック)はセリアの材料で簡単に手作りできるらしい。ハンドメイドのやり方

そしてですね。

パーツを買い足して、リビング用の鞄置き場に変身するわけです。

  • ハンモック部分にも荷物が置ける大容量
  • リビングの色味とマッチしている
  • ガタつきやグラつきは一切ナシ、安全面◎
  • 強度も高く頑丈
  • 軽いから掃除のときも動かしやすい

という感じで、こちらの仕上がりにもソコソコ満足していたのですが、

「大きすぎて邪魔」

という問題がありまして・・・(想定していたより1.5倍ぐらい大きかったんです)。撤去することになりました。

関連記事>>>【100均】クラフトラック(セリア)で簡単な棚を作るよ。リビングに置いて鞄の避難所にする予定です。

そしてですね。

洗面所に置いてみたり、押し入れに投げ込んでみたり、置き場所や形を変えて、最終的に寝室のナイトテーブルとして落ち着きました。

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クラフトラックを解体する

リメイクするために一度バラします。

クラフトラックの組み立ては「連結用部品に紙管を差し込むだけ」です。解体する時は、「連結用部品から紙管を引き抜くだけ」です。

ドライバーやハンマーなどの本格的な工具は必要ありません。難しい作業などもありません。お手軽設計で助かります。

解体が終わりました。掛った時間は5分ほどです。

パーツの詳細は以下です。

  • Craft Rack(クラフトラック)組み立て用部品、長さ30.5cm(2本入)×6
  • Craft Rack(クラフトラック)組み立て用部品、長さ39cm(2本入)×3
  • Craft Rack(クラフトラック)連結用部品+専用キャップ、L型2個(コーナータテ方向連結用)専用キャップ1個(サイズ直径3.6cm)×4
  • Craft Rack(クラフトラック)連結用部品+専用キャップ、T型2個(コーナータテ方向連結用)専用キャップ1個(サイズ直径3.6cm)×2
  • Craft Rack(クラフトラック)組み立て用部品、棚板1枚(サイズ34cm×42.5cm 厚さ5mm)×2

全部で17個の素材(商品)を使っていました。1,700円分です。

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クラフトラックを切る

高さを調整するために、支柱の紙管をカットします。棚の背丈を低くして、利便性をあげる作戦です。

差し金と鉛筆を使って、切り分けるポイントに印を付けていきます。

できました。端から7cmのポイントです。

円形の棒を切り分けるときは、ぐるっと一回転する感じで印をつけた方がいいみたいです。そうすれば、カットする道筋が一目でわかって、正確な切り分けが出来るからだとか。

今回は適当に切っても、ジョイントパーツで繋いでしまえば誤魔化せてしまいますし、手を抜いてホドホドな感じで進めていこうと思います。

切り分けるパーツ全てに印をつけました。

何を使って切断するか迷ったのですが、「クラフトラックの材質は紙。紙ならハサミ」という単純な発想で、ハサミを使うことにしました。

ちなみに、100円均一で買った安くて小さくて切れ味の微妙なやつです。お菓子の包装や封筒の開封には問題ありませんが、ダンボールや厚紙などの手強いやつには歯が立たなかったりします。

チョキチョキとやった結果。表面部分は切ることができたのですが、中の芯(?)にあたる部分は、硬くて切ることが出来ませんでした。

もっと大きくて切れ味のいいハサミであれば、切り進めることが出来たのかもしれませんが、今回使ったハサミでは無理そうです。

他にハサミは持っていないので、別の道具を試してみようと思います。

カッターです。「さっきのハサミで無理ならコレでも無理なんじゃ・・・」なんて思ったのですが、近くにあったので一応、試してみることにします。

無理でした。

工具箱から「ライフソー木工175S」を持ってきました。カインズホームで買った1,000円の鋸です。

縦・横・斜め切断が可能です。一般木材・合板・集成材・コンパネ・ベニヤなどの切断に使用できます。収納に便利なパッケージケース付きです。

木材用の鋸です。「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」も楽々カットすることができます。これならイケるはずです。

手応えアリです。

切れました。切断面はかなり雑な感じですが、鋸を使えば簡単に切り分ける事ができます。

切っている時の感覚は、100円均一の木材に多い「桐」を切っている感覚に近かったです。柔らかさが似ているのかな。「ダイソー「木材」のサイズと種類(板材、角棒、丸棒、ブロック、MDF材、木ダボ)を紹介します。」です。

上から覗き込むとこんな感じです。繊維がボロボロになっています。綺麗とは言えませんね、というより汚い・・・。

ただ、触り心地は悪くはありません。ツルツル、ザラザラとした感じです。

さて、残りの切り分けは一気にやってしまいます。

終わりました。道具の持ち替えなどがあったので、予想より時間がかかってしまいました。

長さに5mm程の誤差が出ている紙管もありますが、連結用部品に差し込んでしまえばば誤魔化しが効きます。修正はせずに、これで終わりにしようと思います。

そうそう、終わってみると削った粉が結構散っていました。ごみ袋を敷いておいて良かったです。

クラフトラックを塗る

続いて、連結用部品の塗装に移ります。

近くで見ると、こんな感じの作りになっています。形が歪で色を付けるのに苦労しそうです。

品質表示によると、材質はPP樹脂(ポリプロピレン)みたいです。無印良品の引き出し収納や「ダイソーの組み立て収納「ジョイントシェルフ」を購入。パーツサイズと種類【JOLFシリーズ】」なんかで使われているやつですね。

染めQテクノロジィから発売されている「ミッチャクロンマルチ」です。「PCデスクに「後付けの引き出しトレー」を取り付けるよ。リメイクでカラーチェンジまで【DIY】」でも使っています。

金属から樹脂まで幅広い種類の素材に対し
多種多様な上塗り塗料を長期にわたって密着させるプライマーです
また、「付着性が悪い」「サンディングの手間がかかる」
「塗膜に柔軟性がない」という塗装時の"困った"も解決します

ミッチャクロンシリーズ

公式サイトの説明文です。

初めて読んだときは、イマイチわかりませんでしたが、

「金属やプラスチックなど、塗料の張り付きにくい素材でも、ミッチャクロンを吹き付けると、塗料が定着し易く(剥がれにくく)なる」

という解釈で合っているハズ(?)です。

連結用部品の材質は、PP樹脂(ポリプロピレン)です。ミッチャクロンを吹き付けて、塗料が定着し易くなる下地を作ります。

ちなみに、前置きで「面倒な作業があるので(主に、塗装のコーナーです)、時間と手間はかかってしまいますが」と書いたのは、この部分の工程です。

賃貸のアパートに住んでいるので、自宅にスプレーをする環境がありません。外に出て作業します。

持っていくアイテムは以下です。

  • 軍手
  • キッチンペーパー
  • ガムテープ
  • ビニール袋
  • ゴミ袋(地面保護用)
  • ミッチャクロン
  • 連結用部品
  • ダンボール

これだけあれば大丈夫なはずです。

それでは、移動しましょう。

到着です。この前の「【リメイク】スチールラックをアイアン風に塗装するよ。ミッチャクロン(プライマー)を初めて使う」と同じ場所にやってきました。

天気がいいです。風は弱くて絶好の塗装日和(?)だと思います。

準備を終わらせました。ダンボールの中で吹き付けて、ビニール袋の上で乾燥させる作戦です。

吹き付けていきます。

1つずつやっていくのが手間に感じたので、まとめて一気に吹き付ける事にしました。

ミッチャクロンを使うのは3回目なのですが、このシンナーっぽいニオイにはなかなか慣れません。一応、マスクはしてるんですけどね・・・。

1度塗り目が終了しました。

ミッチャクロンの解説書通り、10~15分ほど乾燥させてから、2回目の吹き付けを行おうと思います。

待ち時間は、おやつタイムです。

机の脚を「鉄脚っぽく」黒で塗装するよ。IKEAの架台LERBERG(レールベリ)をリメイク」の時は、森永のクッキーを持ってきましたが、今回は、期間限定抹茶味のポッキーを持ってきました。

食べながら乾燥を待ちます。

2度塗り目開始です。日も落ちてきたので、効率重視で一気にやっていきます。

帰ってきました。外にいた時間は40分ほどです。

見た目の変化がほとんどないので、達成感というか「やり終えた感」がイマイチありません。

アップで写してみます。

表面が曇ったような印象はありますが、やっぱり、見た目の変化はほとんどないです。

触った感じは、少しベタっとした印象があります。ただ、気持ち程度なので、そこまで大きな変化ではないです。

持っている黒の塗料を全部持ってきました。

写真の左からです。

  • ターナーミルクペイント インクブラック
  • ナチュラルミルクペイント インクブラック(ダイソー)
  • ウォーターペイント ブラック(セリア)
  • ミルキーカラーマルチペイント インクブラック(キャンドゥ)

この中から今回使う塗料を選びます。100均一の塗料についてはまとめ記事を作っています。「100均の塗料(ペンキ、ニス)まとめ」です。


キャンドゥの「ミルキーカラーマルチペイント/インクブラック」を使う事にしました。選んだ理由は「なんとなく」です・・・。

キャンドゥの塗料については「キャンドゥの「水性塗料(ペンキ)」全10色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」で紹介しています。よかったら、チェックしてみて下さい。

塗りやすいように、紙コップに液体を移してから作業を始めます。

刷毛は、洗って何度も使っている物なので、毛先がパサパサで色々な方向を向いています。そろそろ寿命かも知れません。これで引退かなあ。

塗っていきます。

木材と違って、表面に凹凸がない(摩擦力がない?)ためか、塗っているという感触があまりありません。不思議な感じです。

薄塗りを意識して仕上げました。濡れてツヤっとしていますが、乾けばマットな仕上がりになります。掛った時間は20分ほど。パーツの形が複雑で、色の塗りにくいポイントもあり、少し手間取ってしまいました。

紙管を挿したら隠れてしまう部分には、塗料を塗っていません(十字の突起部分)。

しばらく時間を置きました。素手で触れてみても、塗料は移りません。乾いたようです。重ね塗りをやっていきましょう。

2度塗り目はポンポン叩く感じで色付けをしていきます。こうする事で、「鉄っぽいザラっとした質感」を再現できている気になるからです。

終わりです。ドライヤーを当てて、一気に乾かします。

乾きました。アイアンのソレっぽさが出ている気がします。

クラフトラックを組み立てる

切る。塗る。の工程が無事に終わりました。あとは組み立てるだけです。

紙筒にL型の連結用部品を取り付けます。その作業を繰り返して骨組みの四角形を作ります。

こんな感じです。これは棚の底部分になります。

2段目と3段目になるパーツも組み立てました。

支柱になるパーツを挿します。

2段目を乗せます。

足を挿した部分に体重をかけて、紙管を奥まで押し込みます。

次に使うのは、切断して長さを調整した紙管です。

4カ所に差し込みました。特に意味はありませんが、雑に仕上がっている切断面を下方向にしました。

このあと写真左に移っている、棚の上部(ニャンモックとして作ったパーツ)を取り付けました。

さいごに棚板を乗せます。角が丸く加工されているので、連結用部品の丸みに合わせて置くだけです。

切って塗ってリメイクした棚(クラフトラック)の完成

連結用部品を灰色から黒色に変えたことで、全体が引き締まったような印象になりました。スタイリッシュで少し冷たい感じもあると思います。

塗装の工程はだいぶ面倒だったのですが、一生懸命やってよかったです。気に入りました。

高さを調整した部分です。棚の背が低くなった分、存在感が減った気がします。使い勝手は良くなったハズ。寝室収納として活躍してくれそうです。

無印良品を模した寝室収納も作っています。「【DIY】無印スタッキングシェルフ風の棚を手作りするよ。2段式で寝室収納に」です。なかなかいい仕上がりになっています。ぜひ、覗いてみてください。

上から見るとこんな感じです。

極端なカラーチェンジをしたわけではありませんが、だいぶ雰囲気が変わりました。「机の脚を「鉄脚っぽく」黒で塗装するよ。IKEAの架台LERBERG(レールベリ)をリメイク」の時と似たような感じです。

粗っぽい部分もありますが、「近くでみないとわからない」のでオッケーです。

連結用部品に付属していたキャップ(フタ)も黒色に塗っています。違和感はないと思います。

さいごに

寝室で使っている棚(クラフトラック)をリメイクしました。

高さの調節も、色の変更も、上手くできたと思います。満足のいく仕上がりです。

クラフトラックの棚に手を加えたら、この記事で紹介しようと思います。よかったら、また遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。