墨汁、絵の具、プリンターインクで布を染める【100均染色】

DIY・リメイク

墨汁、アクリル絵の具、プリンターインクなどでも布の染色が出来るそうです。ツイッターやインスタグラムで検索をすると、チャレンジしている人がたくさんいました。面白そうなのでやってみようと思います。

ちなみに、細かい事はほとんど理解していないので、やり方や材料選びが間違っている可能性もあります。それは、ゴメンナサイ。

という保守的(?)な文言を一応加えてからスタートです。

関連記事>>>布(服)を染める【染色まとめ】

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ダイソーで材料を揃える

100円均一のダイソーにやってきました。文具用品のコーナーです。紙粘土、スケッチブック、筆、色鉛筆などが並んでいます。近くの売り場には「100均ダイソーの「名刺ホルダー」を全部買ってみます【3種類】」や「100均ダイソー【ブックスタンド(ブックエンド)】を全部買ってみます【本立て18種類】」があります。

墨汁がありました。2種類あります。どちらを選んでも違いは少なそうなので、なんとなくで右の墨液を選びました。

同じコーナーにアクリル絵の具もありました。どの色を選ぶか迷います。王道系がわかりやすくていいのかな。

青にしました。

続いて、プリンターインクのコーナーにやってきました。カートリッジタイプからインクを抜き出すのは大変そうなので、詰め替えタイプを購入する事にします。特に理由はありませんが、あの有名な(?)エプソン用から選びます。

黄色にしました。

なんとなくお茶・コーヒー用品のコーナーに立ち寄りました。

お茶が並んでいます。そういえば、「緑茶でも染色ができるらしい」という事を思い出しました。せっかくの機会なので、ついでにやってみようと思います。

カフェインレスの緑茶にしました。飲むわけではありませんが、美味しそうなものを選んだつもりです。

買い物カゴに詰め込みました。レジでお会計を済ませて帰ります。

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染色に使う材料と布

染料液となるアイテム達です。

  • 墨汁(黒)
  • アクリル絵の具(青)
  • プリンターインク(黄)
  • 緑茶(緑)

色がバラけるように買ってきました。黒、青、黄色、緑と、ベーシックなカラーを選んだつもりです。

染色に使う布です。セリアで購入しました。詳細は以下です。

  • 品名:てぬぐい風バンダナ刺繍
  • サイズ:約50×50cm
  • 材質:綿100%
  • 発売元:フジサキ

トレードマークの刺繍が可愛いハンカチです。八割れ猫、黒猫、ヒヨコなどイラストの種類も豊富。「【100均染色】ダイソーの紅茶で布を染めよう。洋服や木材にも」でも使っています。今日のために4枚揃えました。

簡単にチェックしてみます。

ハンカチ表面です。サラっとした触り心地になっています。白と言うよりは乳白色に近いと思います。

刺繍です。この部分にはどんな感じで色が入るのでしょうか。

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染色のスタート

墨汁、アクリル絵の具、プリンターインク、緑茶という順番でやっていこうと思います。

墨汁

基本情報は以下です。

  • 品名:墨液
  • 容量:180ml
  • 用途:書道用
  • 特徴:注ぎやすい横口ボトル

墨汁と墨液は呼び名が違うだけで、特に差異はないみたいです。個人的には墨汁の方が馴染み深いので、記事の中では墨汁で統一しようと思います。

裏です。使用上の注意があります。

  • 高温高熱の所には置かないでください。
  • 服などにつくと落ちません。注意してください。

などの内容です。「服につくと落ちない」というのは、今回の状況では、大きなメリットに感じます。

墨汁を湯桶に垂らします。

どれだけ入れて良いかわからなかったので、悩んだ挙句、全部入れる事にしました。残しておいても今後使う機会は無さそうだし、ここで使い切っておいた方がスマートに思います。

お湯を加えます。

割り箸でよくかき混ぜます。

染料液の完成です。お湯で薄めたからといって、見た目に変化が起こるわけではありませんでした。真っ黒な液体です。

ハンカチは事前に水に浸けておきました。こうする事で染料液が染み込みやすくなります。

今までにやってきたコーヒー染めや玉ねぎ染めでは、一手間かけて豆乳を使った下地作りをしていましたが、今回は量も多いのでちょっとだけ手抜きをしました。

ハンカチを投下します。

この状態で20分程放置です。

染料液の量が少なくて、どうしても浮かび上がってきてしまう部分があります。ムラになってしまうと困るので、定期的に沈めたりひっくり返したり手を加えておきます。

部屋の中一面が墨汁の薫りに包まれています。あまり得意なニオイではないので気分が・・・。窓を開けて風を通しながら続きの作業をしていきます。

待ち時間を利用して色止め液の準備です。湯桶にお湯を汲みます。

焼アンモニウムミョウバンです。染色を始めるまで、ミョウバンの存在は知らなかったのですが、草木染めではよく使われる定番のお役立ちアイテムみたいです。

コーヒー染めや紅茶染めで使ったので開封済み。ジップロックに入れて保存していました。

投入します。

草木染めの熟練者になると、布の重さや面積によって濃度を変えたりもするようですが、読んでもイマイチわからなかったので、初心者らしく適当に入れました。

前回の玉ねぎ染め、前々回の紅茶染めの時も、こんないい加減な感じで進めていましたが、一応上手く行ったので大丈夫だと思います。頻繁に洗濯するような物の場合は、しっかり計算した方が良いかもしれません・・・。

軽くかき混ぜたら結晶は溶けました。

そろそろ時間なので、ハンカチを取り出します。深い黒です。パッと見は均一に染まっています。いい感じかもしれません。

桶に水を貯めてすすぎます。色が出なくなるまで徹底的に洗い続ける必要があります。染色はこの工程が大変です。

終わりました。あんなに黒かった墨汁の色は、ほとんど残っていません。こんな感じなんだ、とビックリです。

明礬で作った色止め液に投入です。

20分程待ってから、ハンカチを引き上げました。ハンガーにかけて陰干しをします。乾いたら完成です。今日はカラっと天気もいいので、2~3時間で乾くと思います。

淡いグレーのハンカチになりました。すすいでいる最中は「色が全部落ちたらどうしよう」なんて思っていたのですが、薄っすら優しい感じに残ってくれて、大人っぽい仕上がりになりました。落ち着きもあっていい具合だと思います。

ビフォーアフター風です。染色していない新品のハンカチと並べてみました。

色味の違いがわかりやすいと思います。

広げました。色ムラなどもなくキレイな単色に染めることが出来ました。

刺繍です。ちょっと暗くなったかなという印象はありますが、あんまり変わっていない気もします。とりあえず、生地がグレーに染まったことで、真っ白の時よりは、犬の刺繍が馴染んでいるように思います。

アクリル絵の具

基本情報は以下です。

  • 品名:アクリル絵の具
  • 容量:25ml
  • 材質:乳剤、ピグメント
  • 特徴:乾くと耐水性になり、重ね塗りも簡単。

裏です。絵画、工作塗料という文字が、黄色で目立つようにプリントされています。その下には、使用上の注意があります。

チューブはシンプルでオシャレなデザインです。洗練されている感じがあります。

湯桶に出します。中身はパッケージの青色と”ほぼ同じ青色”です。ほぼ完ぺきな色見本は参考になります。

中途半端に残しても今度使う機会は無さそうなので、墨汁の時と同じように全部入れてしまいました。

お湯を注ぎます。

しっかりかき混ぜました。絵の具なので溶けやすかったです。

ハンカチです。これも事前に水に浸けておきました。

染料液に入れた瞬間、青い色味がフワっと染み渡って素敵でした。染色は何度もやっていますが、この瞬間はいつも楽しいです。ワクワクする感じがあります。

この状態で20分程放置です。

アクリル絵の具には、墨汁とはまた違ったニオイがあります。水っぽいというのか、湿っぽいというのか。そんなに得意なニオイではない感じです。

20分経過です。ハンカチを引き上げます。

桶に水を貯めてすすぎます。

墨汁の時と同じように、ほとんどの色味が流れ落ちていきました。染料液から引き上げた直後の写真と見比べるとだいぶ薄くなっています。この辺りは、「布絵の具でオリジナル「Tシャツ」作りに挑むよ。ぺんてるのファブリックファン布描きえのぐを使う」のような布専用の着色料を使っているわけでもないので、しかたがない事なのかもしれません。濃い色を出したい場合は何度も染め重ねるといいのかなあ。

色止め液に浸けます。

20分程待ってから、ハンカチを引き上げました。ハンガーにかけて陰干しをします。

淡いブルーのハンカチになりました。薄っすら優しい感じです。爽やかで清潔感があるように見えます。想像していた仕上がりよりはだいぶ淡い感じですが、これはこれで良いと思います。

ビフォーアフター風です。染色していない新品のハンカチと並べてみました。

色味の違いがわかりやすいと思います。

広げました。色ムラなどもなくキレイな単色に染めることが出来ました。定期的にひっくり返していたぐらいで、他に特別な事はしていません。アクリル絵の具染色は、入門編として、初心者にもやりやすい部類な気がします。

刺繍です。白い糸が若干青味掛かったように見えます。ただそれは、周りの生地が青くなったからそう見えるだけで、実際には何も変わっていないのかもしれません。錯覚でしょうか。

プリンターインク

基本情報は以下です。

  • 品名:プリンターインク(イエロー)エプソン用
  • 商品内容:インクボトル、手袋1組、ゴム栓、説明書
  • 容量:25ml
  • 特徴:インク代大幅節約!!

裏です。ご使用上の注意があります。ご使用上の注意を必ず読んでという注意まであります。念入りなお願い(?)です。

詰め替え用のプリンターインクは初めて買ったかもしれません。ボトルはポンプのような形をしています。先端には細い針が付いています。キャップが2つで厳重に保護されている感じです。カラーはイエローですが、オレンジっぽい色味をしています。空気に触れたりすると変わるのでしょうか。

何となく説明書を開いてみました。インクカートリッジの型番によって手順が異なるみたいです。かなりややこしい感じです。今回は関係ないので折り畳んで仕舞っておきます。

せっかくなので手袋を付けました。薄くガサザサした感じ。装着感はそこまでよくないです。耐久性も低そう。100円の安価な商品なのに、手袋まで付けて貰っているので、あんまり贅沢は言わない方がいいのかもしれませんが・・・。

ポンプを握るとインクが飛び出してきました。サラっとした液体です。ニオイなどは特に感じません。

全て出しました。

お湯を注ぎます。

しっかりかき混ぜました。イエロー感はまったくありません。コンソメスープみたいな色味です。

ハンカチです。事前に水に浸けておきました。よく絞っているので水気は切れています。

染料液に浸けます。ふわーっと色が染み込みます。奇麗です。

この状態で20分程放置です。

20分経過です。ハンカチを引き上げます。

桶に水を貯めてすすぎます。

終わりです。今までの墨汁やアクリル絵の具に比べて、すすぎの工程が大変でした。洗っても洗っても色が染み出してきて、無限に終わらないのかと思いました。「自宅で藍染をやるよ。SEIWAの「紺屋藍」を買ってみた。」とまったく同じ体験でした。

色止め液に浸けます。

20分程待ってからハンカチを引き上げました。ハンガーにかけて陰干しをします。

鮮やかなイエローです。蛍光のような感じも。なんだか化学系の雰囲気を感じてしまいますが、乾くとどうなるのでしょうか。

鮮やかなイエローのハンカチになりました。「【草木染め】玉ねぎで布を染色。ハンカチと巾着を黄色にリメイク」の黄色よりヴィヴィッド(覚え経てで使ってみたかった言葉)なイメージです。濡れた状態の時より、2トーンぐらい色味が抜けたような気がします。それでも派手ではありますが・・・。今までやった染色が薄っすら淡い感じだったので、キツめの印象を受けてしまいますが、見慣れてきたら素敵に思えるかもしれません。

ビフォーアフター風です。染色していない新品のハンカチと並べてみました。

色味の違いがわかりやすいと思います。

広げました。色ムラなどもなくキレイな単色に染めることが出来ました。

刺繍です。糸にまで色が入っています。ゴールデンわんこ。可愛い。

緑茶

基本情報は以下です。

  • 品名:カフェインレス掛川緑茶
  • 原材料名:茶(静岡県)
  • 内容量:16g(8袋)
  • 説明:糸が頂点に付き茶葉が広がります。急須でいれた味わいが楽しめます。
  • 特徴:静岡県掛川産茶葉100%使用

裏面です。おいしい作り方や本品の特徴があります。

開けてみました。三角ティーバッグです。コンパクトなサイズ。香りが良くて美味しそうです。袋の中で茶葉が漏れていたのか、かなり粉っぽい感じがあります(元々そういった物なのかもしれません)。

5パックを使います。割りばしに紐を括り付けました。ザリガニ釣りスタイルで臨みます。「100均ダイソーのハンカチを染める【布染色】」と同じやり方です。

お湯を注ぎます。

お茶を入れます。

染め液の濃さに決まりごとはないので、好みで決めてしまっていいみたいです。今回は、これぐらいの色味にしてみました。お茶の香りがスゴイです。

ハンカチです。事前に水に浸けておきました。

染料液に浸けます。

この状態で20分程待機です。あんまり色が付く感じは無いのですが大丈夫でしょうか・・・。

桶に水を貯めてすすぎます。

色止め液に浸けます。色を止めるほど着色できていない気もするのですが、一応、今まで通りの手順を守って進めていきます。

20分程待ってから、ハンカチを引き上げました。ハンガーにかけて陰干しをします。

何とも言えない感じになりました。一応、よく見ると色の変化は起こっています。ホワイトからオフホワイトへチェンジという感じです。緑茶の緑要素はまったく感じません。紅茶染めや珈琲染めのように、鍋でグツグツ煮込んだ方がよかったのかもしれません。

ビフォーアフター風です。染色していない新品のハンカチと並べてみました。

若干の変化はあります。ただ、シワの付いた生地と、ピンと伸びた生地なので、そう見えるだけかもしれません。

広げました。

刺繍です。この部分は変わりなしです。

墨汁、絵の具、インク、緑茶で染めたハンカチ

アイロンをかけてピンと伸ばしてからの方が写真映えするんじゃないか、なんて思いましたが、そのまま並べてしまいました。

  • 墨汁(左上)
  • アクリル絵の具(右上)
  • プリンターインク(左下)
  • 緑茶(右下)

という感じになっています。

横からです。

畳んでみました。こうやって重ねてみると、色の比較がしやすいと思います。

玉ねぎ染めと紅茶染めをしたハンカチも加えてみました。

紅茶染めは「【100均染色】ダイソーの紅茶で布を染めよう。洋服や木材にも」で紹介しています。玉ねぎ染めは「【草木染め】玉ねぎで布を染色。ハンカチと巾着を黄色にリメイク」です。

染色手順は今回とほとんど変わらないので、記事の構成も似た感じになっていますが、どちらも味のある感じに仕上げることができたので、よかったら覗いてみて下さい。

さいごに

墨汁、アクリル絵の具、プリンターインク、緑茶で布を染色しました。

思っていたより薄かったり、鮮やかだったり、色がつかなかったりと、さまざまなトラブル(?)はあったのですが、楽しく染色をすることが出来ました。仕上がり自体はキレイなものになったので満足しています。

新たに染色をやったら、この記事にお知らせを書こうと思います(季節は違いますが、桜とかヨモギを使ってみたいです)。よかったらまた遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。

追記です(2021年8月6日)。ヨモギ染めにチャレンジしてみました。「ヨモギ染めでハンカチを染色。季節の草木染め【野草】」です。道や公園でヨモギを探すところから始まっています。よかったら、チェックしてみてください。