100円均一ダイソーの「エコバッグ(トートバッグ)」を染色しようと思います。
掴んだコツやテクニックは紹介していくつもりです。エコバッグ染色のやり方が気になっている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事>>>布(服)を染める【染色まとめ】
ダイソーのエコバッグ売り場
エコバッグのコーナーです。ビニール、布、ストライプ、花柄など、材質やデザインのバリエーションが豊富です。ドラえもんのトートバッグまで置いてあります。コラボしているのかもしれません。
少し前に、セリアのエコバッグを染めたので、同じようにダイソーのエコバッグも染めてみようと思います。良さそうなものを探します。
決めました。ちょっとわかりづらいのですが、2つのエコバッグを手に持っています。詳しい柄やサイズはあとで紹介します。買い物カゴに入れて、お会計を済ませてしまいます。
買ってみたダイソーのエコバッグ(トートバッグ)
ダイソーのエコバッグです。シンプルでおしゃれなデザインに惹かれて購入しました。クセもないので、日常生活でも使いやすいと思います。
新品未使用です。タグも付けっぱなし。リュックに丸めて持ち帰ったので、シワシワになっている箇所もあります。丁寧に折り畳んで入れればよかった。
それぞれのバッグを簡単に見てみます。
基本情報は以下です。
- 品名:巾着トートバッグ(ロゴ)
- サイズ:約34×34.5cm
- 材質:綿100%(本体)/ポリエステル100%(紐通し裏地)
200円商品です。100円均一で100円以上のものを買うと、ちょっと損をした気分(?)にもなるのですが、「紐で開け閉めできるエコバッグがこの価格」と考えると、お得なのかもしれません。
紐を縛ってみました。
中央のロゴです。英語表記で「Weekend」と。筆記体と言うだけで、おしゃれで軽やかな印象を受けてしまいます(?)。
糸の部分です。糸には色が付かない、付きにくいと言われています。藍染をやった時は、糸には色がつきませんでした。
糸には色がついていません。一般に販売されている衣料品は、綿100%表示でも、縫い糸がポリエステルのものが多いみたいです。その部分だけ、ほとんど色がつかないそうです。
この部分はどんな感じになるのでしょうか。染色後に詳しくチェックしてみます。
もう1つのバッグ。基本情報は以下です。
- 品名:デザイントートバッグ
- サイズ:約33×22.5×10cm
- 材質:ポリエステル65%、綿35%
中央のロゴです。旗のイラストに「TRIP」という単語がプリントしてあります。細身で味のあるフォントです。おしゃれに思います。
持ち手と縫い糸です。丈夫で破れづらそうな印象です。
エコバッグの染色に使う材料
染色に使うため用意した道具です。
- 湯桶
- コーヒー
- 紅茶
- ミョウバン
染料となるアイテムは2つ用意しました。コーヒーと紅茶です。エコバッグは2つあるので、1つをコーヒー染め、もう1つを紅茶染め、という感じでやってみようと思います。
使用するアイテムを詳しく見ていきます。
湯桶です。真っ赤なカラーが印象的だと思います。漬け置きや濯ぎに使います。
品質表示によると原料樹脂はポリプロピレン。耐熱温度は120度となっています。今回の染色にも問題なく使う事ができると思います。
ザブレンド117(UCC)です。深いコクと豊かな香り。
ウチに常備してある珈琲もあったのですが、「出がらしを使うより、インスタントを使った方が手軽に楽しめる」というアドバイスを以前に見たので買ってきました。安いやつです。余った分は飲む予定なので、美味しそうなものを選んだつもりです。
前回の染色でも使ったので開封済みです。
紅茶です。100%セイロン茶葉使用。
メジャーブランドのリプトンなんかもあったのですが、スリランカ中西部とか、ディンブラ茶葉とか、聞きなれない珍しい単語が並んでいたので、この紅茶を選んでみました。
こちらも前回の染色で使ったので開封済みです。残りはこんな感じ。
焼アンモニウムミョウバンです。過去の染色で使ったので開封済みです。仕上げの色止めに使います。草木染めでは定番のお役立ちアイテム。
ダイソーエコバッグの染色スタート【コーヒー編】
下地作りです。桶にお湯を張りました。
エコバッグを投下しました。ここから20分ほど放置します。
いつもだったら、下地作りに使う液体には、豆乳を使っています。”詳しい事はわからない”のですが、豆乳に浸す事で、含まれているタンパク質が繊維と結びつき、色素が吸収されやすくなる、という事らしいです。
「色が付きやすくなるのに、どうして今回は豆乳を使わないの」という話になると思うのですが、答えは簡単、買い忘れたからです。なんという準備不足・・・。
豆乳を使った下地作りは「【100均染色】ダイソーの紅茶で布を染めよう。洋服や木材にも」や「コーヒ染めで無印のエコバッグ(布)を染色するよ。オシャレにリメイクしたい」で紹介しています。気になった方は、チェックしてみて下さい。
染料液作りです。ボロの鍋を使います。1リットルの水を入れて火にかけます。
沸騰したらインスタント珈琲を入れます。スプーンを使うと洗い物が増えて面倒です。ダイナミックにバサバサ振っていきます。
パッケージの説明欄によると、美味しく飲むには、お湯(140cc)にティースプーン1杯(約2g)が適量との事です。お湯1Lに直すと、約15gですね。
染色する場合は、どれぐらいが適量なのでしょうか。決まりごとはないみたいなので、いい加減に決めてしまっていいかな。
コレぐらいにしてみました。泡立っていて見づらいのですが(何だかクリーミーな感じ)、かなり濃い目で作っています。ティースプーン15杯(約30g)以上は入っていると思います。
エコバッグを投入します。染料液に入れた瞬間、茶色い色味がフワっと染み渡って素敵でした。
弱火でグツグツ煮込んでいきます。沸騰しないよう温度に注意です。
ムラができないように定期的にひっくり返します。布が水を吸って重いです。割り箸ではなくトングなどの強度のあるものを用意しておけばよかったです。
換気扇を回しながら作業していますが、部屋の中一面がコーヒーの香りに包まれています。リラックス効果が凄いです。癒されます。
ある程度煮込んだら火を止めて、色止め液の準備をします。
桶にお湯を張ります。
ミョウバンをいれます。
草木染めの熟練者になると、布の重さや面積によって濃度を変えたりもするようですが、読んでもイマイチわからなかったので、初心者らしく適当に入れました。たぶん5gぐらいです。
今までの染色でも、こんないい加減な感じで進めていましたが、一応上手く行ったので大丈夫だと思います。頻繁に洗濯するような物の場合は、しっかり計算した方が良いかもしれませんが・・・。
軽くかき混ぜたら結晶は溶けました。
鍋からエコバッグを引き上げます。パッと見は均一に染まっています。色も馴染んでいますし、いい感じかもしれません。
色止め液に投入です。熱くて絞れなかったので、水気は取らずに漬け込みました。
この状態で20分程浸けておきます。どうしても浮き上がってくる部分があるので、定期的に押さえて沈めておきます。
20分経過しました。特に見た目に変化があるわけではありませんが、色褪せや退色の防止はできているはずです。洗います。
桶に水を貯めてすすぎます。色が出なくなるまで徹底的に洗い続ける必要があります。
終わりです。洗っても洗っても色が染み出てきて大変でした。手強かったです。
天気がいいのでベランダで干します。日陰干しがいい、みたいな話もあったのですが、お天道様で一気に乾かしてしまう事にしました。
完成です。思っていたより、薄めの仕上がりとなりました。柔らかいベージュのカラー。落ち着いた色味で雰囲気はいいです。シンプルな単色仕上げなので、クセも無く、普段使いもやりやすそうです。
紐を縛ってみました。
トレードマークのロゴです。
糸の部分です。
糸には色が付かない、付きにくいと言われています。
なんて事を書きましたが、薄っすらとしたキレイな茶色に染まっています。違和感などもありません。
以前に染めたエコバッグを持ってきて、色味の違いを見てみようと思います。
珈琲染めをしたセリアのエコバッグです。可愛い猫のイラストが特徴的です。詳しくは「セリアのエコバッグを染める」で紹介しています。
重ねてみました。色の比較がしやすいと思います。本当は、ダイソーのエコバッグもこれぐらいの色味で仕上がる予定でした。
紅茶染めをしたセリアのエコバッグです。知的な熊のイラストが特徴的です。
重ねてみました。
珈琲染めをした無印良品のエコバッグです。詳しくは「コーヒ染めで無印のエコバッグ(布)を染色するよ。オシャレにリメイクしたい」で紹介しています。
重ねてみました。
玉ねぎ染めをしたセリアの巾着です。詳しくは「【草木染め】玉ねぎで布を染色。ハンカチと巾着を黄色にリメイク」で紹介しています。
生地同士を重ねてみました。
墨汁染めをしたハンカチです。詳しくは「墨汁、絵の具、プリンターインクで布を染める【100均染色】」で紹介しています。
重ねてみました。
玉ねぎやら墨汁やら、何だか珈琲紅茶からかけ離れてきてしまったので、色の比較はこの辺りで終わりにしておきます。他の染色が気になった方は「布(服)を染める【染色まとめ】」を覗いてみて下さい。今までにやった全てが載っています。
そういえば、珈琲が大量に余りました。有効活用できる手段はないのだろうか、と考えてみましたが、イマイチいいアイデアが思い浮かびません。木材への塗布なんかは、前回やってしまいましたし・・・。
特に理由はないのですが、紙コップに移してみました。美味しそうです。ただ、染色に使ったコーヒーなので飲むわけには・・・ゴクリ。
ダイソーエコバッグの染色スタート【紅茶編】
TRIPのエコバッグです。紅茶染めスタート。まずは、20分ほど水に浸けます。
今のうちに染料液作りをしてしまいます。ティバッグです。安い紅茶なんですけど、なかなか香りがいいです。普通に飲んでも楽しめそうな感じ。
8袋を使って色を作る事にしました。8袋と言うのは何となくで決めた量なので、特に理由などはありません。
指で掴んでジャブジャブするのは熱そうなので、割りばしに紐を括り付けました。ザリガニ釣りスタイルで臨みます。懐かしい感じです。
ざぶーん。
染め液の濃さに決まりごとはないので、好みで決めてしまっていいみたいです。今回は、これぐらいの色味にしてみました。紅茶と言えば、透き通るようなキレイな色味が特徴の一つに思いますが、その良さが一切なくなるほどの深い茶色になっています。
染色の経験はまだ浅いのですが、思っているより薄く仕上がることが多い気がします。染料液は濃いめに作っておいた方が想像通りの発色に近づくと思います。
エコバッグを投入します。
染料液に浸けてすぐ気づきました。元々はなかった黒いシミがいくつもできています。インクが付着したような感じ。なんでしょう。
急いで鍋から引き上げました。どうやら、中央にあるプリントが剥がれて、周囲についてしまったみたいです。プリントの部分を試しに割り箸で引っ掻いてみたら、べたっという感じで塗料が剥がれました。こういうこともあるんですね。布の染色は何度もしていますが、初めての体験です。
余った紅茶です。エコバッグを10秒程浸けてしまったので飲むわけにはいきません。
おそらく、プリントが剥がれたのは、下地作りのためにお湯につけていた工程だと思います。もっと早く気づいていれば、この紅茶は救う事(?)ができたはずです。飲めたのに、無念。といっても、飲むには濃すぎる濃度になっているはずなので、美味しく楽しめるかは微妙な所ですが・・・。
プリントが剥がれてしまったエコバッグは、どうする事もできそうにないので、染色はここまでにしようと思います。残念。
さいごに
100円均一ダイソーの「エコバッグ(トートバッグ)」を染色してみました。
コーヒー染めは、「思っていたより薄い仕上がり」という、ちょっとしたトラブルもありましたが、キレイなワンカラーに染める事ができたし満足しています。
紅茶染めは、完全に失敗でした。「お湯につけたらプリントが剥がれる」なんて問題が出てくるとは思っていませんでした。次から、素材を選ぶときは気を付けていこうと思います。
新たに染色をやったら、この記事にお知らせを書こうと思います(そろそろいい季節なので、ヨモギを使ってみたいです)。よかったらまた遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。