100円均一ダイソーの商品をリメイクすれば、自分だけのオリジナル時計が作れるようです。
ちょっとしたアイデアと道具があれば、壁掛けタイプにアレンジしたり、置きタイプにアレンジしたり、カスタマイズも自由自在だとか。
市販の時計って、イメージ通りの物が見つからなかったり、おしゃれなモノは妙に高かったりします。なかなか購入まで至りません。
なので今回は、思い通りの時計を自分で作ってみようと思います。
制作中に掴んだコツやテクニックは、紹介していくつもりです。楽しんでもらえたら嬉しいです。
関連記事>>>【セリアDIY】「手作り時計キット」で木製の壁掛け時計を手作りするよ。アシンメトリーなデザインにする【作り方】
ダイソーの時計リメイクに使う材料
100円ショップのダイソーで購入しました。「掛け時計スクエア」という商品です。黄土色のパッケージってあまり見ませんよね。珍しいです。
似たような時計が何種類も並んでいる中で、一番シンプルで扱い(分解し)易そうなタイプを選びました。
裏面です。ご使用上の注意、電池についてのご注意、電池のセット方法、時刻の合わせ方などの記載があります。この部分が製品の取扱説明書になっているようです。
「株式会社グリーンオーナメントに見覚えがある」と思って調べてみたら、100円均一に多数の商品提供をしているメーカーでした。何かを買った時に社名をみたのでしょうか。結構有名な会社のようです。ツイッターにも、製品レビューの書き込みがいくつもありました。簡単にチェックした限りでは、「100均ダイソーの「懐中電灯」を全部買ってみます【7種類】」が好評みたいです。
中身を取り出します。カラーバリエーションは、白・黒・茶の3色がありました。分解してしまうのであまり関係はないのですが、フレームは茶色を選びました。秒針(赤)、分針(黒)、時針(黒)の色は全て同じでした。
裏側です。100円の商品なので当たり前と言えば当たり前ですが、ものすごくチープな作りになっています。
パッケージから取り出して手に持った瞬間、「なるほど(安っぽいな)」と誰もが思うはずです。おそらく、プラスチックの質感がそう感じさせるんだと思います。
とはいっても、100円なのでチープなのは当たり前ですね。最近の100円均一はクオリティの高い物も多くて、感覚がおかしくなっているのかもしれません。本来なら「100円で時計が買えちゃうの?」って驚かないとイケマセンよね。
文字盤作りに使います。「いつか何かに使えるだろう」と買っておいた、MDFウッドボード(セリア)です。たぶん、半年近く材料箱の中で眠っていました。
「いつか使うだろう」なんて考えで材料を買うと、だいたいこんな事になります。特に100円ショップの商品だと、「安いし買っておこう。いつか使うよね。」みたいなノリで沢山買い溜めてしまいがちです。
保管場所も限られているので、あまり増えすぎるのは良くないです。気を付けなくてはいけません。と、書いているそばから「セリア「木材」のサイズと種類、DIYのアイデア実例を紹介します。」で大量購入してしまいました・・・。
この板に黒板塗料を塗って、文字盤(数字)は手描きしようと思います。「【DIY】セリア「黒板塗料」を買ってみたよ!木枠付きの黒板(メッセージボード)を手作りしよう【作り方】」の時のチョークも余っていますし。
模様やイラストも書き込む予定ですが、細かなデザインは決めていないので、作りながら考えていこうと思います。
実は「手作り時計キット」を使う予定だった
書くかどうか迷いましたが、本当は「組み立て簡単!オリジナル時計が作れる!」というキャッチコピーの「手作り時計キット」が欲しかったんです。
DIY用に発売されていて、ムーブメント、分針、ナットまわしなど、一通りの材料が付属しているセット商品です。取扱説明書には、組み立て手順や文字盤用の型が記載されています。
ものすごい親切設計です。たぶん、小学校の夏休みの宿題(工作)なんかにも対応しているんだと思います。懐かしいです。
「休みの間何か作ってきて」みたいな宿題って困りませんでしたか。「何かって言われても」みたいな・・・。
自分は思い付きで、ピンボールみたいな装置と、小さな本棚を作った記憶があります。後は、紙粘土で動物とかを使ったかな。他はイマイチ思い出せません。
はい、そんな昔話は終わりにしまして。
「手作り時計キット」が売っていたら良かったのですが、セリア、キャンドゥ、ダイソーの3店舗を回っても見つかりませんでした(100円均一なら、どこでも置いてある可能性アリとの事です)。
売れてしまったんですかね。頻繁に在庫補充をする商品でもなさそうですもんね。
ちなみに、Amazonや楽天なら、200円程度で似たような物が購入できます。値段は少し上がりますが、秒針の静かなタイプなんかもあります(自分はチクタク鳴るのが苦手だったりします)。
デザインの種類も豊富なので、「今すぐ欲しい」という場合でなければ、ネット通販を利用するのがいいと思います。今回は、解体用の時計を買ってしまったので、利用するなら次回ですね。やるかは未定ですが・・・。
さて、時計のリメイクを開始しましょう。
追記です(2020年10月5日)。手作り時計キットは、いつも行くセリアに売っていました。レジに並ぶとき「ほぼ確実に通る通路の棚」に置いてあったので、絶対視界には入っていたはずです。何故気づかなかったのでしょうか・・・。
さっそく購入して時計を作ってみました。「【セリアDIY】「手作り時計キット」で木製の壁掛け時計を手作りするよ。アシンメトリーなデザインにする【作り方】」です。現代アート感(?)もあるデザインになったと思います。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ダイソーの時計をリメイクする
「分解→文字盤作り→組み立て」という手順で進めます。
DIYで時計を扱うのは初めてです。一応、分解方法を解説サイトで予習しました。どれも簡単な作業みたいなので、それほど時間もかからず完成する「予定」です(何だかフラグ感が出ていますが・・・)。
分解
さっそくですが、トラブル(?)です。解説サイトで予習した時計とは作りが違いました。パッケージの透明フィルム越しだと、同じ形に見えたのですが・・・。自己流で進めていくことにします。
この部分(裏側)の鍵爪を外せば、表のガラスを外す事ができそうです。
とりあえず、指で押し込んでみます。ビクともしません。爪で押し込んでみます。割れそうです。
工具箱を漁って、使えそうな道具を探します。
サイズぴったりのコンパクトなマイナスドライバーがありました。先端を差し込みます。
力を入れてグッと押し込んだら「パキ」という嫌な音が鳴りました。ひっくり返して表を見てみると、ガラスにヒビが入っていました。危ない。
とりあえず、輪っか状の縁は外れました。このパーツでガラスを固定する作りになっていたようです。ガラスも取り出してしまいます。
ヒビが入っているだけかと思ったら、完全に割れていました。作業中は気づかなかったけど、素手で触っていて危ないですね。「100均ダイソーの「軍手」を全部買ってみます。子供用など【8種類】」なんかを装着するべきでした。破片でケガをしなくてよかった。
針を外します。
秒針は垂直方向に引っ張れば外れました。意外と硬くて力が必要でした。
あと、針の先端を持ってしまうと、グニャっと曲がってしまうので、根元から摘まんで引っ張る必要がありました。針の材質はスチールだと思います。柔らかいです。
分針と長針も外しました。やり方は秒針と同じです。
少し引っ張ったら文字盤も外れました。接着剤で軽く固定してあるだけだったようです。フレーム側に残っている白い模様が接着跡です。
文字盤はツルツルしています。強度があって、湿気などにも強そうな感じです。普通の紙とはちょっと違います。コーティングしてあるような感じです。こういう素材ってなんていうんでしょう。
表の針は取り出しました。後はムーブメントを外すだけです。これが時計の心臓部分。壊してしまうと、今までの作業が全て無駄になってしまうので、慎重にゆっくり取り出します。
鍵爪の位置を軽くズラしただけで、簡単に外れました。壊れるような事はなかったです。
必要なパーツを確保する事ができました。左から、ムーブメント、分針、時針、秒針です。これで分解の工程は終了です。
組み立て
問題が発生しました。MDFボードにムーブメントを取り付けえると、板の厚みがありすぎて、針を装着する事ができなくなります。シャフトの長さについては、まったく考えていませんでした。
差し金で測ってみると、張り付ける素材の厚みは「3mm以下」の必要があります。調べてみた所、このタイプはショートシャフトというようです。
困りました。他に用意がありません。材料箱や端材ボックスを探したけど、使えそうな物もありません。ベニヤとかあれば良かったのですが・・・。
しかたがないので、セリアに行ってきます。
店内を探索していたら、良さそうなものを見つけました。「木製トレイ Sサイズ」、木箱ですね。材質は、天然木。寸法は、約11.7×15.8×4cm。
底板の厚みが2mmほどなので、これならベースとして問題なく使えるはずです。
当初の予定では「黒板塗料を塗って、チョークで手描きする」というデザインを想定していましたが、急遽、方向性が変わることになりました(文字やイラストを描いて「【DIY】100均端材で黒板ドアプレートを手作り!オリジナルのルーム看板【作り方】」みたいな感じがいいかなと思っていたのですが・・・)。
買ってきた木箱は手を加えなくても、アンティークっぽい風合いで味があります。塗装などはせず、そのまま時計のフレームとして使ってみようと思います。
先にラベルを剥がしておきます。昔はこの手のラベルって、シール跡が付いたりしたのですが、最近のはほとんどなくなりましたよね。
粘着が残ってベタベタしているのは苦手なので、消しゴムでごしごし擦って取っていました。毎回やるのは面倒な作業だったので、シール跡が残らないラベルって嬉しい発明です。
木箱の角や縁には、ささくれがあったり、毛羽立っていたりする部分があります。触ってケガをすると困るので、紙やすりで滑らかにします。
紙やすりは240番を使います。問題のある角や縁を重点的に磨いてから、表面も軽く研磨しておきました。これだけでも手触りがだいぶ変わります。ツルツルしていて気持ちがいいです。
シャフトを通す位置に印を付けました。木箱が長方形なので、少し横にズラしてオシャレ感を出してもいいのですが、失敗したら(変になったら)また買いに行かないといけません。無難に中央にしました。
ZENKEの電動ドライバーを使います。安いから、という理由で購入した工具ですが、日々のDIYで大活躍しています。これから木工を始めようという方は、真っ先に買うべきアイテムだと思います。
ZENKEについての使用感は、「【レビュー】初めての電動ドライバーは「ZENKE」にしたよ!安くて初心者におすすめの工具だと思う」で紹介していますよ。
ドリルビットを装着しました。持っている中で一番太いサイズです。
スイッチを押すと一瞬で貫通しました。これだけだと、まだ穴のサイズが小さいです。周りを少しずつ削っていきます。
チマチマ削っていたのですが、穴を広げる作業は思っていたより大変でした。時間もかかります。なんだか面倒になってきたので、ダボ穴あけ用のビット(8mm直径)で、一気にやってしまう事にします。
キレイに開きました。
シャフトのサイズとぴったりです。初めからダボ穴あけ用のビットを使っておけばよかった。
デザイン性を高めるために、少しだけアレンジします。文字盤の「12、3、6、9」の数字が来る場所に穴を開けます。
まずは、差し金と鉛筆を使って墨付けです。左右対称にしたいので、正確に長さを測りました。
穴を開けます。ビットは先ほどと同じ8mm直径です。
木箱の下には「【DIY】おしゃれなローテーブルを簡単シンプルに1×4(ワンバイフォー)材で作ってみよう【作り方】」で余った端材を敷いて、床を保護しています。その下に、ビニール袋、ブルーシートと続きます。賃貸アパートなので、変なキズは作らないように気を使っています。退去費用がありますから・・・。
4カ所開けました。今回使ったビットは、購入したばかり「ほぼ新品」です。切れ味がいいので、割れや亀裂もなく、切り口が綺麗に仕上がりました。サンドペーパー要らずです。
もう少しだけアレンジを続けます。
厚紙を用意しました。ちなみに、これは何なのかと言うと。
レトルトカレーのパッケージです。丁度いい厚みと硬さ。今夜の晩御飯だったりします。
厚紙に色を付けます。使うのは、ターナーミルクペイントのインクブラックです。艶消しのマットな質感が可愛い水性塗料。匂いがほとんどないので、室内のDIYに向いています。お気に入りです。
今回は厚紙を塗るだけなので、アクリル絵の具なんかがある場合は、そちらを使った方が経済的だし上手く塗れると思います。自分は持っていないので、ミルクペイントを塗布します。
塗り潰しました。刷毛跡が目立っていたり、ムラになっている部分があります。しばらく乾燥させたら、2度塗りをしようと思います。
2度塗り目の乾燥を確認してから、マスキングテープで張り付けました。
見た目は格好悪いのですが、時計の雰囲気を変えたい(カラーチェンジしたい)時に、厚紙を交換しやすくする為です。接着剤なんかで固定してしまうと、剥がすのが大変ですからね。
一応、自分なりに工夫しているつもりです・・・。
表から見るとこんな風です。黒い穴が続いているように見えます。立体感があっていい感じだと思います。
穴にシャフトを通すだけだと、グラグラして不安定です。超強力「両面テープ」を使って、木箱にムーブメントを固定します。初めて使うテープですが、独特の臭いがあります。なんだか強そうな感じ。
上下2カ所に両面テープを貼りました。粘着性の高いタイプなので、これぐらいで十分だと思います。
取り付け完了です。グッと押し込んで圧着までやっています。
シャフトに秒針、分針、時針をセットします。取り付けが終われば完成なので、ポキっと折らないように注意です。ここまできて失敗はさすがに・・・。
完了です。特に問題はありませんでした。針をセットする時は、全てが平行になるように取り付けました。針同士が当たってしまうと、刻まなくなってしまいますからね。
ダイソーの時計をリメイクした「置き時計」が完成
セリアの木箱は味があります。アンティークっぽい雰囲気で、暖かい感じがします。時計のフレームとして、バッチリ嵌っていると思います。いい感じです。
自己評価としては、そうですね・・・・「90点」ぐらいですね。もちろん「100点満点中」です。高過ぎますかね。毎度のことですが、手作りして愛着が湧いています。採点基準は、激甘となっております。
もう少し細かなポイントも見ていきましょう。
穴に張り付けた厚紙の色を、秒針に合わせた「赤色」なんかにしても、可愛い感じで良さそうに思います。付け替えは簡単にできるので、気分が変わったらイメチェンさせてみます。
そうそう、文字盤に数字がないので、パッと見で何時か理解するのに、慣れが必要かもしれません。普通の時計より、利便性は若干低いかと思います。
少し失敗したポイントがあります。木箱の繋ぎ目に、ボンドがはみ出している部分があって、ライトが当たると変に光ります。1ヵ所ではなく、数カ所あるので目立ちます。
形が歪んでいるとか、色にムラがあるなんて場合は、アンティークっぽい雰囲気とも合っているので気になりません。ただ、「ボンドがはみ出して変に光る」というのは、ちょっと残念な感じです。
セリアでは、今回使った木箱が山積みで売られていたので、造りの良い物を厳選してくればよかったです。あまり確認せずにレジまで持って行ってしまいました。
後ろからのアングルは、やっぱり格好悪いです。置き時計なので、壁を背にする形で飾って、この面は見えないように隠しておきます。
そうだ、大事なことを言い忘れていました。「電池は別売り」です。
製作から約2年。置き時計のその後(追記:2021年7月18日)
「【DIY】パソコンデスクを手作りするよ!天板を作ってIKEAの脚に乗せるだけの簡単設計【作り方】」やゲーム棚など、いろいろな場所を転々とした後、最終的な置き場は本棚になりました。「【DIY】壁ぴったりの「本棚」を自作しよう!木材は1×8(ワンバイエイト)だけの簡単シンプル設計【作り方】」です。定位置となってからは、長い期間をこの場所で過ごしています。
引っ張り出してきました。
大きな劣化や変形などは無く元気にやっています。色褪せなども起こっていないので、”ほぼ”作った状態のままです。安い素材を組み合わせて作った割には、頑張ってくれていると思います。
穴に張り付けた厚紙の色を、秒針に合わせた「赤色」なんかにしても、可愛い感じで良さそうに思います。付け替えは簡単にできるので、気分が変わったらイメチェンさせてみます。
なんて事を書きましたが、厚紙のカラーチェンジはやりませんでした。何度かトライしようと思った事はあるのですが、面倒に感じてしまって断念が続いています。おそらく、一生このままのカラーリングです。
横です。
後ろです。
電池は抜いたままです。ムーブメントは動かしていません。
厚紙は製作時と同じカレーのパッケージのままです。2年も経っているので、薄っすら黄ばみも出てきているのですが、正面からは隠れる位置なので気にしない事にしています。
凹凸があるデザインなのでホコリやゴミが溜まりやすい、というデメリットがあります。作ってから気づきました。デザイン性と利便性を上手くマッチさせるのは難しいように感じました。掃除がなかなか大変です。
さいごに
ダイソーの時計をリメイクして「置き時計」を作りました。掛った費用は以下です。
- 時計 100円
- 木製トレイS(木箱) 100円
- 塗料と紙やすり 100円
合計300円でした。安く作れましたね。100均リメイクのいい所だと思います。
時間と手間は掛かりましたが(主に、セリアへの買い出し)、デザインは自分好みだし、サイズ感もおされで可愛いし、なかなか良いDIYでした。
時計作り楽しかったです。そのうち、デザインを変えてもう一つぐらい作ってみようと思います。
流行りの北欧風なんていいですね。
ちなみに、これを書いているのは2019年3月16日です。なんの日かわかりますか?
そう、有名な北欧童話「ムーミン」をイメージして作られた「ムーミンバレーパーク」の開園日だったりします。
ヤフーニュースのトップにも出てたし、注目度は高いみたいです。混雑が落ち着いたら、遊びに行く予定です。ブログにレポートを書いてみようかな。
追記(2019/09/12):ムーミンバレーパーク楽しかったです。スナフキンがですね・・・。
新しい時計を作ったら、またここで報告しますね。よかったら、遊びに来てください。それでは、最後までありがとうございました。