ネコの脱走防止フェンスを手作り。100均(ダイソーとセリア)素材で折り畳み式にアレンジ

DIY・リメイク

猫の脱走侵入を防ぐ柵(フェンス)を手作りします。

移動を制限するのは、高齢の猫さんです。ジャンプをしたり突撃したり、というアグレッシブな行動はほとんど取りません。ちょっとした柵さえあれば「封鎖されてる。進むのは止めよう」という感じで、戻ってくれます。そんなわけで、フェンスは小さめでさりげない感じにしようと思います。

制作に使う材料は、ウチに余っている木材や金具を使います。ホームセンターまで買いに行くのがめんどう、という事もあるのですが、材料ボックスを覗いてみたら、意外と使えそうなものがたくさん入っていたので、エコに有効活用していこうと思います。

ちょっとした、ペットの脱走防止ゲートを作りたい方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。

関連記事>>>100均のペット用品(猫用グッズ)まとめ【ダイソーとセリア】

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猫の脱走防止フェンスに使う材料

材料ボックスから使えそうなものを集めてきました。

  • 桐すのこ(45×20cm)
  • 桐すのこ(31×30cm)
  • ブロック木材
  • 古色金具

意識したわけではありませんが、結果的に全て100円均一(ダイソーとセリア)の商品となりました。

細かく見ていきますね。

ダイソーの桐すのこです。「ダイソー「すのこ」のサイズと種類。DIYアイデアから解体方法までをご紹介」で購入しました。

天然素材のため、板によって模様(柄)が異なります。太い筋が入ったような木目、柔らかい山形の木目、シワが寄ったような木目など、種類は様々です。

また、色味にも違いがあります。白みがかった茶色や、赤みがかった茶色など、若干の違いではありますが、全体の雰囲気が違って見えるぐらいの差はあります。

脱走防止フェンスの本体に使おうと思います。

同じ大きさのすのこが3枚あれば、写真のような折り畳み式のパーテーション方式が取れたので、ほとんど手間もかけずに作り上げることができたのですが、残念ながら同じすのこはなかったので、この作戦は取ることが出来ません。

ダイソーのブロックです。「ダイソー「木材」のサイズと種類(板材、角棒、丸棒、ブロック、MDF材)を紹介します。」で購入しました。

一つ一つのブロックは、手のひらにスッポリ収まるほど小さなサイズ。桐なので軽く柔らかいです。ソフトな質感があります。

すのこを立てるための足(支え)に使おうと思います。どのパーツを使うかなど、細かなことまでは考えていないので、組み立てを行いながら選ぼうと思います。

セリアの古色金具です。「【100均】セリア「金具」の種類とDIYアイデアを紹介します。古色仕上げ中心編」で購入しました。

古色仕上げのシリーズは、ラインナップが豊富です。用途に合ったアイテムを見つけることができると思います(今回は、蝶番とアーチ形留め金を使う予定です)。

デザインは、古びたアンティーク調で、痛んだような質感が再現されています。サイズは、コンパクトなものが中心。ちょっとした雑貨作りにも活躍します。

ちなみに、収納している容器はセパレートボックスMサイズです。仕切りが移動できて便利。蓋もカチっとしまるのでバラバラ飛び出すこともありません。導入してからは金具の管理が楽になりました。

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ネコの脱走防止フェンス制作開始

桐すのこ(45×20cm)を横方向、桐すのこ(31×30cm)を縦方向にして使います。2枚のすのこの繋げ方は、いろいろ試してみましたが、この組み合わせが一番バランスがいいように感じました。

蝶番です。2枚のすのこを繋げるために使います。背押しなしの平蝶番というタイプで、材質はカーボンスチール(銅メッキ)。メイドイン台湾です。

全体的に丸みをもったフォルム。四角いタイプの蝶番に比べて、優しく可愛らしい印象があります。アクセント付けにも良さそうなアイテムです。

カラーは濃いブラウンと言う感じです。所々、剥がれたような劣化したような柄になっています。古色仕上げなので、意図的だと思います。

パーツが小さく扱いにくいので、ズレないようにマスキングテープで固定をしました。ドライバーでネジを締めていきます。「100均ダイソーの工具(スモーキーシリーズ)を”ほぼ全種類”揃えてみました【レビュー】」を使います。

終わりました。この商品の注意書きには、「取り付ける際は、キリ等で下穴を空けてから」という記載がありますが、桐などの柔らかい木材の時は不要に思います。

上下2カ所に蝶番を取り付けました。掛った時間は5分ほど。

蝶番で2枚のすのこを繋いだので、折り畳むことが出来るようになりました。動作チェックをしてみます。

良い感じです。100均の蝶番なので、スムーズな回転とはいきません(ちょっと抵抗が強いです)が、問題なく動作します。

これで不要なときはコンパクトに畳んで収納する事ができるようになりました。利便性は高くなったハズです。

蝶番だけだと、扉がパタパタ勝手に動いてしまいます。「ロックして固定するシステムを作ります。」というとカッコイイのですが、留め具を取り付けるだけです・・・。

使うのは、アーチ型留め金です。ふたを留めるための金具になります。材質は、本体が亜鉛合金(銅メッキ)、ネジがカーボンスチール。メイドイン台湾です。

ネジを締めるだけなので、一気に終わらせてしまいました。

ロックするとこんな感じに。下の留め具の輪っかに、突起が刺さる感じで固定されます。留め金のフックには抵抗があるので、多少雑に扱っても、勝手にロックが解除されることはないです。

これで扉がパタパタ勝手に動くことがなくなりました。

すのこフェンスを自立させるために足(支え)を取り付けます。使うのは、木製ブロックの立方体という商品(ダイソー)です。寸法は60×60×60mm。材質は桐の木なので見た目ほどは重くないです。

こんな感じにしようと思います。

電動ドライバーを使います。「【レビュー】初めての電動ドライバーは「ZENKE」にしたよ!安くて初心者におすすめの工具だと思う」です。

使うのはいつ振りだろうと思ってブログの投稿記事を見直してみたら、「パーテーション(スニーズガード)を手作りするよ。DIYでネイルサロンの飛沫対策」以来でした。およそ5カ月振りです。

さすがに電池は切れていましたが、ちょっと充電して試しにスイッチを入れてみたら普通に動きました。安いから、という理由で買ったアイテムですが、作りはしっかりしているみたいです。使い勝手も悪くありませんし、なかなかオススメの一品だと思います。

使う木ねじは、55mmのスリムビスです。カインズホームのPB商品(おそらく)で、大容量「激安」でした。人気があるようで、売り切れている事も多いです。買う時は毎回「こんなに使い切れるかな」と思うのですが、意外となくなっていきます。

余っているブロックで高さを調整しました。「【DIY】小型「テレビ台」を手作りするよ。ロータイプでおしゃれなデザインを目指す【作り方】」と同じ積み木スタイルです。ちょっと不安定で頼りないのですが、他にいい解決法が思いつかなかったので、このスタイルでやっていこうと思います。

ドリルビットを取り付けて下穴を開けます。

プラスビットに付け替えて木ねじを差し込んでいきます。

終わりです。すのこの下駄ごと貫通させています。事前に下穴を空けておいたので、垂直にスムーズに刺さっていきました。

試しにフェンスを起こしてみました。自立します。ただ、まだちょっと不安定なので改良をします。

立方体を取り付けた場所と逆のポイントにも足を取り付けます。サイズ的に丁度良かった直方体という商品を使います。寸法は30×30×15mm。

接続にはミニステーを使います。今まで使ってきた蝶番、アーチ型留め金と同じシリーズの製品です。

完成です(ネジを締めただけですが・・・)。安定感は増したので脚の加工はこれで終わりにします。

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ネコの脱走防止フェンス一旦の完成

完成です。ナチュラルで優しいイメージ。素朴で可愛い感じも出ている気がします。桐の柔らかい質感がそう感じさせるんだと思います。使用した古色金具もいいアクセントになっています。

すこのを利用しているので、板と板の隙間から向こうを覗くことが出来ます。風通しも良く、自宅に設置しても、圧迫感などはうまれにくい仕様です。

廊下やキッチン、玄関で使う事になるのですが、一応、人前に出しても恥ずかしくない(?)ぐらいのクオリティで作れたのかなと思っています。

立方体を取り付けた部分です。「ビスが丸出しになるのはちょっと嫌だな」と思っていたのですが、完成してみると、そこまでの違和感は出ていないように感じます。タスカリマシタ。

反対方向の足です。

フェンスにガタつきやグラつきは出ていません。安定感がある、というのは大事な事に思うので、上手く作ることができて良かったです。

蝶番です。

こんな感じで可動します。

一応、直角に折り曲げて使うことも出来ます。ただ、この角度でロックできるわけでは無いので、ちょっとした衝撃で扉もズレてしまいますし、不安定ではあります。

折り畳むと半分のサイズになります。コンパクトです。使わないときは押し入れに放り込んだりしても、邪魔にはならないと思います。

今回使った木材のほとんどは桐です。「ダイソーの【木製ジョイントラック】をレビュー。棚板、支柱ポール、アジャスターなどを全種類購入しました」と同じように、軽いので片手で楽々持ち上げることが出来ます。フェンスを移動させるのも苦になりません。機動力は高いです。

背面です。

ゲートの高さは30cmほどなので、人が通る時は跨いで越えることが出来ます。移動する時のストレスにはならないはずです。

アーチ型留め金は、丸みを持った可愛らしいフォルムです。フェンスのアクセントにもなっていていい感じだと思います。

閉めるたびにカチっという音がなるのですが、クセになる感じ(?)で、無駄に開け閉めしてしまいます。楽しい。

気になるポイントを修正する

全てが終わったかのようにパシャパシャ写真を撮っていましたが、大事な作業がまだ残っています。

蝶番の取り付けにネジを使ったのですが、板の厚みがなく、裏側から飛び出してしまった部分があります。このままだと引っ掛けて怪我に繋がる事もあるかも知れません。ネコさんも危ない。ひと手間掛けて修正します。

ネジが飛び出した部分に、板を当ててガードします。このままのサイズだと少し大きいので、半分にカットしてサイズ調整をします。

使っている鋸はライフソー木工175Sです。初心者にも扱い易くてオススメの1本。気に入っています。

終わりです。細かなパーツだったので、切り分けは意外と難しかったです。

切断面は、捲れていたり、トゲが飛び出している部分があります。このままだと危ないので、サンドペーパーでツルツルになるまで磨いていきます。板表面の毛羽立ちなんかも、一緒に修正していきます。

良い感じに磨き終わりました。

木工ボンドを使います。速乾タイプです。ベタっと塗りつけてペタっと貼りつける感じ。強度が必要なポイントでもないので、こんな具合でも問題ないと思います。

圧着までやりました。他の部分も終わらせてしまいます。

ネジの飛び出していた4カ所を木材でカバーしました。しばらく乾燥させたら完成です。

フェンスを起こしてみました。

飛び出したネジのカバーには、厚みのある木材を使いました。「見た目が凸凹して不細工になったら嫌だな」と思っていたのですが、すのこの形状自体に凹凸も多く、取り付けた足も出っ張っている状態だったので、カバーが不自然に浮いたりすることはありませんでした。良かったです。

近くで見るとこんな感じです。上手く溶け込んでいるように思います。

猫の脱走防止フェンスは、これで完成の予定だったのですが、何となく色を付けたくなってきてしまいました。時間も余っていますし、塗装をしてみようと思います。

塗布するカラーを選びます。

100円均一の塗料集めが趣味のようになっていて、新しい塗料を見つけるたびに購入しています。色見本も作っているので、こういう時に見返すことができて便利です。

100均の塗料は、ブログの記事にもしています。気になった方は「100均の塗料(ペンキ、ニス)まとめ)」を覗いてみて下さい。色見本の紹介だけではなく、100均塗料を使ったDIYアイデアの紹介なんかもしていますよ。

実践では一度も使っていない「【金属塗料】ダイソー「メタリックペイント」全5色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」を試してみようか、なんて思いましたが、猫のフェンスにメタリックカラーはどうなんだろう、という事で見送りにしました。

セリアの水性ニスです。長い期間使われるであろうフェンスなので、見飽きないよう無難なカラーリングで攻める事にしました。詳細なレビューは「セリアの「水性ニス」全3色を買ったよ。色見本と比較、おすすめレビュー【100均】」にあります。

メープルのカラーを使います。

刷毛を使って塗っていきます。普段の塗装作業では、食器洗用のスポンジを使う事も多いのですが、すのこの形状は凹凸も多く塗りずらいポイントも多いです。今回は、機動力の高い(?)刷毛を使っていきます。

段差のあるポイントも刷毛なら塗りやすいです。

一気に終わらせてしまいました。ムラや刷毛跡が残っている部分もあるので、本当は重ね塗りをしたい所なのですが、塗料が無くなってしまったのでここまでとする事になりました。

乾燥後ムラが目立つようなら、セリアまでメープルのニスを買いに行きます(出来ればイキタクナイ・・・)。

ネコの脱走防止フェンス完成

完成です。メープルは、王道のカラーという感じがします。柔らかくて優しい発色です。木目にホンノリ色が乗って、いい雰囲気を感じます。クセも少ないので、インテリアにも組み込みやすいと思います。

無塗装のナチュラルカラーに比べると、存在感が増したように思います。どちらがいいかは好みの問題になってきますが、塗装後の方がしっとりとして、全体の質感も良くなったように感じます。

古色金具とメープルの組み合わせはバッチリだと思います。薄っすらとした茶色と、古色が上手く馴染んでいて、統一感を感じます。

裏側です。裏面に差し掛かったあたりで、塗料が足りなくなってきました。無理やり塗り広げる感じで色を付けたので、まだら模様になっている箇所があります。グラデーションみたいな濃淡ができている箇所もあります。ちょっと微妙な仕上がりなのですが、裏側なのでヨシとする事にしました(塗料を追加で買いに行くのが大変ですので・・・)。

2つ折りにするとこんな感じになります。

(やっぱり、裏面は塗装のムラが目立つかなあ・・・)

ズレ防止に滑り止めを装着(追記:2021年1月19日)

本体の重量もないので、少し触れるだけで位置がズレてしまいます。ズレるたびに直すのは大変なので足の裏に細工をして対策しようと思います。ちなみに、老猫さんはこの柵に触れる事は無いので、人間向けのアレンジです。

足の裏に滑り止めを貼り付けます。以前にやった【100均DIY】猫のご飯台(餌台)を手作りするよ。高さは5cm。木製でオシャレにしたい」で余った物です。

ハサミで切り分けて適当なサイズに調整しました。スベリ止めは柔らかい素材で出来ているので、カットも楽々です。

両面テープです。「超強力アクリルフォーム両面テープ」。すぐれた粘着性・耐久性。柔軟なアクリルテープが凹凸面にもピタッと接着。エクストラ多用途。

何度か使っていますが、商品名通り超強力です。一度貼り付けてしまえば、簡単には剥がれません。頼もしい相棒(?)です。ただ、ゴムっぽい独特のニオイがあるのはマイナスポイント。自分はちょっと苦手なニオイです。

足の裏に貼り付けました。

その上から、滑り止めを張り付けます。さいごにグっと圧着すれば完成です。

これだけでも大分変わりました。ちょっと触れたぐらいではズレることはありません。安い製品ですが効果的でした。滑り止めについては「100均ダイソー【すべり止めシート(マット)】を全種購入。サイズ活用アイデアまとめ【レビュー】」でも紹介しています。

さいごに

猫の脱走侵入を防ぐ柵(フェンス)を手作りしました。

ウチで猫を飼っているわけではないのに、最近、猫グッズをDIYすることが多いです。

などです。近いうちに猫グッズDIYのまとめ記事でも作ってみようと思います。

新しくDIYをしたら、またブログで紹介しようと思います。よかったら、遊びに来てください。それでは最後までありがとうございました。